「トップチーム昇格を逃し、単身ドイツへ」
パリ五輪を目指すU-22日本代表に、ドイツ5部でプレーしていた異色の経歴を持つ選手がいます。
”内野貴史選手”は、高校時代はジェフ千葉のユースでプレー。
惜しくもトップ昇格を逃すと、単身ドイツへ。
大学進学や実業団への入団ではなく、海外のアマチュアクラブを選択。
数年前まで広場で練習していた男が、現在はドイツ2部、そしてU-22日本代表へと上り詰めました。
今回は、内野貴史のプレースタイルと経歴をご紹介します。
内野貴史について
- 名前:内野貴史(うちのたかし)
- 生年月日:2001年3月7日
- 出身地:千葉県松戸市
- 所属クラブ:デュッセルドルフ(ドイツ2部)
- ポジション:DF
- 背番号:41番
- 身長:177cm
- 体重:64kg
パリ五輪世代の日本代表
内野選手は、パリ五輪を目指すU-22日本代表の一員です。
初招集は、2022年。
クラブでは日本代表の田中碧選手のチームメイトで、途中出場の機会を増やしています。
トップ昇格を逃した過去
U-22日本代表といえば、”高卒でプロ入り”している選手がほとんど。
内野選手もプロ入りを目指し、ジェフ千葉ユースで6年間を過ごすもトップ昇格は実現せず。
卒業後にドイツへと渡り、アマチュアからU-22日本代表へと上り詰めました。
内野貴史の着用スパイク
メーカー:アシックス
内野選手は、アシックスの”DSライト”を着用しています。
DSライトシリーズは、アシックスの看板スパイク。
軽量で、尚且つクッション性に優れた天然皮革のスパイクです。
内野貴史のプレースタイル
Embed from Getty Images内野選手の本職は右SB(サイドバック)。
本職以外にも、サイドであればどこでもトップレベルでプレーする器用さを持つ選手です。
- 右SB(サイドバック)
- 左SB(サイドバック)
- 右SH(サイドハーフ)
- 左SH(サイドハーフ)
また、”1vs1での強さ”も魅力。
「デュエルでの勝率」を重んじるドイツで鍛えられ、心身ともに強くなっています。
内野貴史の経歴
- 新松戸SC
- 柏レイソルU-12
- ジェフユナイテッド市原・千葉U-15(松戸市立第三中学校)
- ジェフユナイテッド市原・千葉U-18(千葉県立生浜高校)
- デューレン(ドイツ5部)
- アーヘン(ドイツ4部)
- デュッセルドルフ(ドイツ2部)
小学生時代
小学生時代は、新松戸SCでプレー。
小学4年生からは、柏レイソルU-12に籍を移し、森海渡選手らと共にプレーしています。
中学・高校生時代
中学・高校生時代は、ジェフユナイテッド市原・千葉ユースで6年間プレーしています。
千葉県1部リーグに所属していたジェフU-18。
トップチーム昇格・プリンスリーグ昇格を目指しました。
その傍ら、内野選手は2017年の国体にも出場。
現在プロの世界で活躍選手たちと、千葉県を代表して戦いました。
ドイツ・アマチュア時代
ジェフ千葉への昇格を逃した内野選手。
2018年に、単身ドイツへと向かいます。
ドイツ5部のデューレンでプレーした後、ドイツ4部のアーヘンに移籍。
しっかりとした練習場はなく、ボコボコの芝の上で練習する日々。(参照:スポニチアネックス)
そんな環境の中でも夢を追い続けた結果、ドイツ2部からのオファーが舞い込みました。
しかも、ドイツ4部では異例の「移籍金あり」でのオファーです。
デューレンでは、上月壮一郎選手もプレーしていました。
【上月壮一郎について詳しく】
デュッセルドルフ(ドイツ2部)
Embed from Getty Images2021年にデュッセルドルフに移籍します。
最初はU-23(セカンドチーム)でプレーするも、22年3月にトップチームに昇格。
定位置は掴めていないものの、毎試合ベンチメンバー入りを果たしています。
まとめ
「トップ昇格を逃し、世代別代表入り」
トップ昇格した選手の中でも一握りしか入れない代表に、トップ昇格を逃した選手が入る。
これは非常に珍しいケースです。
- 一人でドイツに行く勇気
- 過酷な環境でも腐らない
実力はもちろん、”強靭なメンタル”があったこそ実現できたU-22日本代表入り。
パリ五輪への出場を果たした際には、”内野貴史”という選手は世界中のクラブから注目を浴びるはずです。

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