「アジアの壁」
2023年5月に「柏レイソルの新監督」に就任した井原正巳監督。
現役時代に、日本代表として出場したのは122試合。
日本代表歴代2位(2023年現在)の記録を持ち、日本代表が初出場となった1998年フランスW杯ではキャプテンとして出場しています。
指導者としても、当時J2だったアビスパ福岡をJ1昇格へと導いた実績。
そして、柏レイソルでは約10年間ネルシーニョ監督をサポートし、数々のタイトルを獲得しました。
「選手としても・指導者としても実績あり。」
とはいえ、「井原正巳”選手”」だったのは、20年も前のこと。
そこで、”選手時代と・指導者になってからの井原さん”を知ってもらいたいと思い、「10分でわかるように」まとめました。
井原正巳について
- 名前:井原正巳(いはらまさみ)
- 生年月日:1967年9月18日
- 出身地:滋賀県甲賀郡(現・甲賀市)
- ポジション:DF(現役時)
- 身長:182cm
日本代表として122試合に出場
Embed from Getty Images井原さんが初めて日本代表に選出されたのは1988年。
大学生の頃から、12年間にわたって”日の丸”を背負ってプレーしました。
- 1994年:ドーハの悲劇
- 1995年:アジア最優秀選手賞を受賞
- 1998年:フランスW杯出場
「アジアの壁」と呼ばれ、鉄壁のディフェンスを見せた井原さん。
”アジア最高のDF”の1人であったことは間違いありません。
ちなみに、ライバルとして挙げられていたのは、柏レイソルとベルマーレ平塚でプレーした”元韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)さん”です。
Embed from Getty ImagesJリーグ30周年ベストイレブンに選出
2023年5月に発表された「Jリーグ30周年ベストイレブン」に選出されました。
Jリーグが開幕した1993年から1997年まで、”5年連続でベストイレブン”に選出。
1995年にはJリーグ優勝も経験したレジェンドです。
三丸画伯による井原正巳
ネルシーニョ監督からお墨付きを頂いたあと、#井原正巳 ヘッドコーチご本人にも披露🧑🎨
— 柏レイソルOFFICIAL (@REYSOL_Official) February 9, 2023
井原ヘッドコーチの反応と、#中村慶太 選手のツッコミにもご注目ください🤣🤣#三丸拡 #レイソルお絵描き選手権 #柏レイソル #reysol pic.twitter.com/j8wwMbRW9H
オフシーズンの恒例、「やべっちスタジアム」の”デジっち”。
キャンプ中の選手たちに密着する企画で、柏レイソルは”お絵描き選手権”を開催。
企画内で”三丸選手が書いた井原さんの似顔絵”がソックリだと話題になりました。
井原正巳の選手時代
- 守山高校サッカー部(滋賀県)
- 筑波大学蹴球部(茨城県)
- 日産自動車/横浜マリノス
- ジュビロ磐田
- 浦和レッズ
小・中・高校生時代
- 小学生:全国大会出場
- 中学生:近畿大会準優勝
- 高校生:全国大会出場
学生時代から輝かしい成績を残していた井原さん。(参照:サッカーマガジン)
この頃はDFではなく、FWやMFとしてプレー。
DFに転向したのは、高校卒業間近に参加した”世代別日本代表の選考会”がきっかけです。(参照:産経新聞)
大学生時代
大学生時代は、筑波大学蹴球部でプレーしています。
- 教員になることを目指し、教育実習に参加
- ”中山雅史さん”と一緒に、セブンイレブンでアルバイト(参照:TSUKUBA WAY)
大学2年生から日本代表に選出され、大学サッカーでは関東リーグ・総理大臣杯で優勝しています。
日産自動車/横浜マリノス
Embed from Getty Images1990年に日産自動車に入社。(横浜マリノスの前身)
天皇杯・アジアカップウィナーズカップ(ACLの前身)の連覇を経験。
1993年のJリーグ開幕後は、横浜マリノスの主将としてプレー。
- 1995年Jリーグ優勝
- 5年連続Jリーグベストイレブン
川口能活さん、城彰二さんらと共に、”チームの顔”として横浜マリノス・日本代表を牽引しました。
Embed from Getty Images横浜マリノスは、1999年に横浜フリューゲルスと合併。
チーム名は「横浜F.マリノス」に変更となります。
ジュビロ磐田
2000年にジュビロ磐田に移籍し、1年間プレーします。
- 1stステージ:5位
- 2ndステージ:3位
ジュビロ磐田の黄金期に加入し、Jリーグ20試合に出場しています。
浦和レッズ
2001年に浦和レッズに移籍します。
J2からJ1に復帰したばかりのシーズンに加入し、主将を務める傍ら若手を指導。
指導を受けた元日本代表の坪井慶介さんは、自身が選ぶ”日本歴代No.1CB”に井原正巳さんを選出しています。(参照:Sportiva)
2002年シーズン終了後、井原さんは現役を引退します。
指導者としての井原正巳
- U-23日本代表アシスタントコーチ
- 柏レイソルヘッドコーチ
- アビスパ福岡監督
- 柏レイソルヘッドコーチ
- 柏レイソル監督
U-23日本代表コーチ
2006年にU-23日本代表コーチに就任。
2008年北京五輪ではGL(グループリーグ)で敗退したものの、後の日本代表選手たちを指導しました。
柏レイソル ヘッドコーチ
Embed from Getty Images2009年に柏レイソルのヘッドコーチに就任します。
- 2010年:J2優勝
- 2011年:J1優勝
- 2012年:天皇杯優勝、ACLベスト16
- 2013年:ルヴァン杯優勝、ACLベスト4
ネルシーニョ監督の元で学びつつ、自らの守備技術を選手たちに伝授。
「J1昇格・即優勝」を初めて達成するなど、複数のタイトルを獲得しました。
アビスパ福岡 監督
Embed from Getty Images2015年にアビスパ福岡の監督に就任します。
- 2015年:J1昇格
- 2017年:昇格プレーオフ決勝進出
就任1年目でJ2で3位になり、プレーオフを勝ち抜いてのJ1昇格。
翌年にJ2降格を味わうも、2017年には昇格プレーオフで決勝に進出しています。
アビスパ福岡時代には、現在日本代表の冨安健洋選手を指導しています。
【冨安健洋について詳しく】
柏レイソル ヘッドコーチ(復帰)
Embed from Getty Images2019年にネルシーニョ監督が柏レイソルに復帰。
そのタイミングで、井原さんも柏レイソルのヘッドコーチに2度目の就任となりました。
- 2019年:J2優勝
- 2020年:ルヴァン杯準優勝
2021年には主力選手の大量流出もあり、”J2降格候補筆頭”とされるも、一時は首位争いをするほどの快進撃を見せました。
柏レイソル 監督
2023年5月中旬に柏レイソルの監督に就任しました。
成績不振によるネルシーニョ監督の退任を受け、2018年以来の監督就任を決意。
まずは「残留争いからの脱出」を目指し、勝ち点の積み上げが期待されています。
まとめ
Embed from Getty Images通算10年にわたってネルシーニョ監督のもとで指導にあたり、共に柏レイソルの一時代を築いた井原さん。
思いがけない形ではありますが、師匠から”バトン”は渡されました。
ついに、「柏レイソルの監督」としての”アジアの壁・井原正巳”のお披露目です。
「アグレッシブで組織的なサッカーを復活させて現状を変えたい。」(参照:スポニチ)
井原監督がそう語るように、まず最初に目指すのは”現状の打破”。
そして、”強豪・柏レイソルの復活”に向けて、1戦1戦熱い試合を見せてくれるはずです。
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