海外で活躍する選手が増え、世界との距離を着実に縮める日本代表。
ただ、圧倒的な強さを誇るビッグクラブで活躍する日本人選手は、過去をさかのぼっても決して多くありません。
2022年現在、ビッグクラブで活躍する唯一の日本人が冨安健洋選手です。
22歳という若さでアーセナルに入団し、W杯にも出場。
今回は、冨安健洋のプレースタイルとこれまでの経歴についてご紹介します。
ビッグクラブとは
人気や実力を兼ね備えており、影響力の大きなチームのこと。
冨安健洋について
Embed from Getty Images- 名前:冨安健洋(とみやす たけひろ)
- 生年月日:1998年11月5日
- 出身地:福岡県福岡市
- 所属クラブ:アーセナル(イングランド)
- ポジション:DF/MF
- 背番号:18番(日本代表では16番)
- 身長:188cm
- 体重:84kg
冨安の市場価値は日本人No.1
ドイツの移籍専門誌が「2022年9月時点での推定市場価値」を発表しました。(引用:サッカーダイジェストwebより)
冨安選手は、鎌田大地選手と並んで30億円を超える金額で同率首位に。
怪我で離脱していたことを考えると、本来の金額はより高いものになると予想されます。
冨安はバルセロナスクールに通っていた
Embed from Getty Images冨安選手は小学生時代、バルセロナスクール福岡校の卒業生です。
2022年冬にバイエルン・ミュンヘンに加入する福井大智選手も、福岡校に通っていました。
将来同じスクールの卒業生が、日本代表で共にプレーするかもしれません。
15歳から世代別日本代表に選出
冨安選手は、15歳の頃から世代別日本代表に選出されています。
ナショナルトレセンには小学生の頃から選出されている超エリートです。
小学生時代、九州選抜にて橘田健人選手(現・川崎フロンターレ)と共にプレーしています。
W杯での完璧なパフォーマンス
Embed from Getty Images負傷の影響もあり、カタールW杯GL(グループリーグ)スペイン戦に途中出場した冨安選手。
強豪スペインを相手に”逃げ切り”を図るために投入されました。
そしてそのミッションを驚くほど完璧にこなし、日本サポーターからは「さすが冨安」の大合唱。
現時点でワールドクラスの冨安健洋が、4年後にどれほどビッグになっているのかに注目です。
冨安健洋の着用スパイク
メーカー:アシックス
冨安選手は、アシックスの”DSライト”を着用しています。
DSライトシリーズは、アシックスの看板スパイク。
軽量で、尚且つクッション性に優れた天然皮革のスパイクです。
冨安健洋のプレースタイル
Embed from Getty Images現在、世界トップクラスのプレーヤーに最も近いとされる冨安選手。
試合を見ていても、「弱点がないのではないか?」と感じる程の選手です。
その中でも、特に大きな特徴は以下の3つです。
- 圧倒的な身体能力
- ビルドアップ能力の高さ
- 左右両足で遜色のないキック精度
圧倒的な身体能力
冨安選手は、日本人離れした身体能力を備えています。
- スピード
- フィジカルコンタクトの強さ
- 空中戦の強さ
特に、走るのが速いDFは世界的に見ても珍しく、今後より一層の注目を浴びるはずです。
ビルドアップ能力の高さ
冨安選手はビルドアップ能力が高く、後方から攻撃を組み立てることができます。
ボールタッチも柔らかく、前線でもプレーできる程の足元の技術です。
左右両足で遜色のないキック精度
プロサッカー選手は利き足でなくてもプレーできて当たり前です。
ただ、利き足に比べるとキックの精度が落ちてしまう選手が大半です。
そんな中、冨安選手は”両利き”です。
左右の足でプレーの精度がほとんど同じなので、ボールがどちらの足の前にあっても最善のプレーができます。
冨安健洋のこれまでの経歴
- 三筑キッカーズ(福岡市立三筑小学校)
- アビスパ福岡U-15(福岡市立三筑中学校)
- アビスパ福岡U-18(九州大学付属九州高校)
- アビスパ福岡
- シント=トロイデン(ベルギー)
- ボローニャ(セリエA)
- アーセナル(イングランド)
小学生時代
冨安選手は、小学1年生の頃から地元の三筑キッカーズでプレーしています。
当時から走るのが速く、小学校卒業時には身長も170cm近くあったようです。
小学4年生の時には、2学年年上の井手口陽介選手(現・セルティック)とマッチアップし、互角に渡り合ったそうです。
中学生時代
中学時代、冨安選手はアビスパ福岡U-15でプレーしています。
スカウトではなく、セレクション経由で入団し、チームキャプテンに上り詰めます。
世代別日本代表にも選出され、日本中に”冨安健洋”の名が知れ渡ります。
アビスパ福岡のスタッフブログにて、中学生時代の冨安選手についての記事があります。
【冨安健洋の中学生時代】
高校時代
Embed from Getty Images高校時代、冨安選手はアビスパ福岡U-18に昇格します。
ひとつ上の世代の日本代表に選出されるようになり、チームでも2種登録選手としてアビスパ福岡のトップチームでもプレー。
”エリート街道”を突き進みます。
アビスパ福岡
Embed from Getty Images2016年にプロ入りし、アビスパで2年間プレー。
プロ1年目はJ1で10試合に出場するも、チームは惜しくもJ2に降格。
2017年はレギュラーの座を獲得し、35試合に出場します。
サッカー解説者も務める平畠啓史さん(お笑い芸人)は、当時17歳の冨安選手に太鼓判を押していました。
シント=トロイデン
Embed from Getty Images2017年シーズン終了後、冨安選手はシント=トロイデン(ベルギー)に移籍します。
この移籍は、”J2の若手に億単位に移籍金が支払われた”ことでも大きな注目を集めました。
冨安選手はベルギーでも活躍し、移籍金約10億円を残してイタリアに渡ります。
ボローニャ
Embed from Getty Images2019年夏に、冨安選手はボローニャ(イタリア)に移籍します。
イタリア・セリエAは世界で最も組織的で、守備が固いリーグですが、冨安選手はすぐにフィット。
20歳の日本人選手がセリエAで躍動し、日本人サッカーファンからの期待は大きく膨らみました。
名門ACミランからも正式なオファーが届き、イタリアでも高く評価されています。
ボローニャには、かつて中田英寿さんも所属していました。
アーセナル
Embed from Getty Images2021年夏に、冨安選手はアーセナル(イングランド)に移籍します。
世界最強プレミアリーグの強豪でも1年目でスタメンの座を獲得。
本職のCB(センターバック)での出場は少ないものの、SB(サイドバック)として世界最高峰の活躍を見せています。
度重なる怪我に苦しみましたが、現在は完全復活。
アーセナルの中でも特に重要な選手へと成長を遂げています。
日本代表
Embed from Getty Images冨安選手は2018年に18歳でA代表デビューを果たしています。
- 2021年 東京五輪出場
- カタールW杯アジア最終予選4試合出場
重要な試合に絡むものの、怪我をおしての出場となっています。
「もし怪我がなければ、もっと楽に勝てたかも。もっと上の順位にいけたかも。」
そう考える人は、私だけではないはずです。
4年後のW杯では、世界の強豪相手に”万全の冨安健洋”が見れるはずです。
まとめ
日本代表の鍵を握る冨安選手。
日本代表でコンビを組む吉田麻也選手は、”内田篤人のFOOT BALL TIME”にてこのように話していました。
「冨安は自分よりも上」
吉田選手は長年ヨーロッパで活躍し、日本代表としても2度のW杯に出場しています。
日本サッカー史において、最も秀でたCB(センターバック)の一人であることは間違いありません。
その吉田選手が、自分よりも上と断言する選手。
その冨安選手は、まだ23歳です。
CBでも、SB(サイドバック)でも世界トップクラス。
これからどんな世界を見せてくれるのか、非常に楽しみです。
※内田篤人のFOOT BALL TIMEは、DAZNにて放送中です。


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