「ビッグクラブの主力」
2024年現在、日本代表選手の大半は、海外のクラブでプレーしています。
世界との距離を着実に縮める日本サッカー。
ただ、ビッグクラブで活躍する日本人選手は、過去をさかのぼっても数人程度。
その、”ビッグクラブで活躍する日本人”の1人が、冨安健洋選手です。
22歳という若さでアーセナルに入団し、W杯にも出場。
怪我との戦いもありますが、世界のトップに辿り着ける逸材です。
今回は、冨安健洋のプレースタイルとこれまでの経歴についてご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。
冨安健洋ってどんな選手?
- 名前:冨安健洋(とみやす たけひろ)
- 生年月日:1998年11月5日
- 出身地:福岡県福岡市
- 所属クラブ:アーセナル(イングランド)
- ポジション:DF/MF
- 利き足:右足(両利き)
- 背番号:18番(日本代表では16番)
- 身長:188cm
- 体重:84kg
冨安はバルセロナスクールに通っていた
Embed from Getty Images冨安選手は小学生時代、バルセロナスクール福岡校に通っていました。
2022年冬にバイエルン・ミュンヘンに加入した福井太智選手も、福岡校の卒業生。
将来、同じスクールの卒業生が、日本代表で共にプレーするかもしれません。
15歳から世代別日本代表に選出
冨安選手は、15歳の頃から世代別日本代表に選出されています。
小学生の頃にはナショナルトレセンに選出されている、いわゆる”超エリート”です。
小学生時代、九州選抜では橘田健人選手(現・川崎フロンターレ)とチームメイトです。
W杯での完璧なパフォーマンス
Embed from Getty Images負傷の影響もあり、カタールW杯GL(グループリーグ)スペイン戦に途中出場した冨安選手。
強豪スペインを相手に”逃げ切り”を図るために投入されました。
そのミッションを完璧にこなし、日本サポーターからは「さすが冨安」の大合唱。
現時点でワールドクラスの冨安健洋が、4年後にどれほどビッグになっているのかに注目です。
負傷に悩む日々
- 日本代表
- 五輪代表
- 所属クラブ
2020年頃、冨安選手は日本代表と五輪代表の両方でプレーしていました。
さらに、所属クラブは世界トップリーグ。
強度の高い試合に加え、『イタリア(イングランド)→日本』の往復の日々。
チームに欠かせない選手が故に、忙しすぎる毎日。
いつしか”負傷離脱”の頻度が高くなります。
冨安選手は、間違いなく日本No.1DF。
怪我しにくい選手になった時、冨安健洋は”世界で指折りのDF”へと進化します。
冨安健洋の着用スパイク
メーカー:アシックス
冨安選手は、アシックスの”DSライト”を着用しています。
DSライトシリーズは、アシックスの看板スパイク。
軽量で、尚且つクッション性に優れた天然皮革のスパイクです。
冨安健洋のプレースタイル
Embed from Getty Images冨安選手は、世界トッププレーヤーに近い日本人の1人。
試合を見ていても、「弱点がないのでは?」と感じる程の選手です。
その中でも、特に大きな特徴は以下の3つです。
- 圧倒的な身体能力
- ビルドアップ能力の高さ
- 左右両足で遜色のないキック精度
圧倒的な身体能力
冨安選手は、日本人離れした身体能力を備えています。
- スピード
- フィジカルコンタクトの強さ
- 空中戦の強さ
特に、走るのが速いDFは世界的に見ても多くはありません。
ビルドアップ能力の高さ
冨安選手はビルドアップ能力が高く、後方から攻撃を組み立てることができます。
ボールタッチも柔らかく、前線でもプレーできる程の足元の技術です。
左右両足で遜色のないキック精度
プロサッカー選手は利き足でなくてもプレーできて当たり前。
ただ、利き足に比べるとキックの精度が落ちてしまう選手が大半です。
そんな中、冨安選手は”両利き”。
左右の足でプレーの精度がほとんど同じなので、ボールがどちらの足の前にあっても最善のプレーができます。
冨安健洋のこれまでの経歴
- 三筑キッカーズ(福岡市立三筑小学校)
- アビスパ福岡U-15(福岡市立三筑中学校)
- アビスパ福岡U-18(九州大学付属九州高校)
- アビスパ福岡
- シント=トロイデン(ベルギー)
- ボローニャ(セリエA)
- アーセナル(イングランド)
小学生時代
小学生時代は、三筑キッカーズでプレーしています。
1年時に、水泳と並行してサッカーもスタート。
当時から走るのが速く、小学校卒業時の身長は170cm近くありました。
小学4年生の時に、2歳年上の井手口陽介選手(現・アビスパ福岡)とマッチアップしています。
中学生時代
中学時代は、アビスパ福岡U-15でプレーしています。
セレクション経由で入団し、チームキャプテンに上り詰めます。
世代別日本代表にも選出され、日本中に”冨安健洋”の名が知れ渡ります。
中学生時代の冨安選手についての記事はこちら。
【冨安健洋の中学生時代】(アビスパスタッフブログより)
高校時代
Embed from Getty Images高校時代は、アビスパ福岡U-18でプレーしています。
世代別日本代表には継続して招集。
しかも”飛び級”で上の学年の代表に。
チームでも2種登録選手としてアビスパ福岡のトップチームでもプレー。
”超エリート街道”を突き進みます。
アビスパ福岡
Embed from Getty Images2016年にアビスパ福岡に昇格します。
プロ1年目はJ1で10試合に出場するも、チームは惜しくもJ2に降格。
2017年はJ2リーグ4位につけ、J1昇格プレーオフでは決勝に進出。
あと1歩のところで”J1復帰”を逃しています。
福岡時代の成績
・2016:10試合0ゴール(J1)
・2017:35試合1ゴール(J2)
福岡時代のチームメイト
・城後寿
・中村北斗
・邦本宣裕
・駒野友一
・山瀬功治
・金森健志
・岩下敬輔
・ウェリントン
・ダニルソン など
平畠啓史さん(お笑い芸人)は、当時17歳の冨安選手に太鼓判を押していました。
シント=トロイデン(ベルギー)
Embed from Getty Images2018年1月に、シント=トロイデンに移籍します。
この移籍は、”J2の若手に億単位の移籍金が支払われた”ことでも大きな注目を集めました。
冨安選手はベルギーでも当たり前のように活躍。
1年半のプレーの後、移籍金約10億円を残してイタリアに渡ります。
シント=トロイデン時代の成績
・2017-18:0試合0ゴール(途中入団)
・2018-19:27試合1ゴール
シント=トロイデンでのチームメイト
・遠藤航
・鎌田大地
・関根貴大
・木下康介
・小池裕太
ボローニャ(イタリア)
Embed from Getty Images2019年夏に、ボローニャに移籍します。
イタリア・セリエAは世界で最も組織的で、守備が堅いリーグ。
そんな難しいリーグに、冨安選手はすぐにフィット。
20歳の日本人選手がセリエAで躍動し、大人気銘柄に。
名門ACミランからも正式なオファーが届き、イタリアでも高く評価されてました。
ボローニャ時代の成績
・2019-20:29試合1ゴール
・2020-21:31試合2ゴール
・2021-22:1試合0ゴール(途中退団)
ボローニャには、かつて中田英寿さんも所属していました。
アーセナル(イングランド)
Embed from Getty Images2021年夏に、アーセナルに移籍します。
世界最強プレミアリーグの強豪で、1年目からスタメンに定着。
本職のCB(センターバック)での出場は少ないものの、SB(サイドバック)として世界最高峰の活躍を見せています。
負傷との戦いはありつつも、”優勝争いをするチームの主力”であることに疑いの余地はありません。
アーセナルでの成績
・2021-22:21試合0ゴール
・2022-23:21試合0ゴール
日本代表
Embed from Getty Images冨安選手は2018年に18歳でA代表デビューを果たしています。
重要な試合に絡むものの、怪我をおしての出場となっています。
「もし怪我がなければ、もっと楽に勝てたかも。」
4年後のW杯では、世界の強豪相手に”万全の冨安健洋”が見れるはずです。
主な出場歴
・2017年U-20W杯
・2019年アジア杯(A代表)
・2021年東京五輪
・2022年カタールW杯(A代表)
冨安健洋が出場する試合を観戦するには
アーセナル(イングランド)
冨安選手がプレーする”プレミアリーグ”は、以下のチャンネルでテレビ観戦できます。
ABEMA TVでは無料放送もあるため、冨安選手のプレーをリアルタイムで視聴することもできます。
※無料放送対象試合は、各日程によって異なります。
ABEMAの詳しい情報は、こちらにもまとめています。
日本代表
日本代表の試合は、地上波・BSでの放送がメインです。
自宅にテレビがある方は、誰でも試合を観戦できます。
※2022年W杯アジア最終予選では”地上波での放送”がなく、”DAZN”の独占配信となった試合もありました。
DAZNの詳しい情報は、こちらにもまとめています。
まとめ
日本代表躍進の鍵を握る冨安選手。
代表でコンビを組んだ吉田麻也選手は、こう話します。
「冨安は自分よりも上」
長年ヨーロッパで活躍し、日本代表としても3度のW杯に出場した吉田選手。
日本サッカー史において、最も秀でたCB(センターバック)の一人です。
その吉田選手が、”自分よりも上”と断言する選手。
しかも、CBでも、SB(サイドバック)でも世界トップクラス。
これからどんな世界を見せてくれるのか、非常に楽しみです。
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