「サッカーの背番号の意味」
「お!この選手の背番号○番じゃん!!」
サッカーファンにとっては、シーズン開幕前の”背番号の発表”は一大イベント。
”選手の移籍”と同じくらい、気になるものです。
まだサッカーにあまり詳しくない方すると、「??」って話ですよね。
サッカーの背番号には、「○番だからえらい!」ということはありません。
しかし、それぞれの番号には、なんとなく意味があります。
- 「この番号ってことは、守備的な人だろう」
- 「この番号ってことはエースかな?」
プロの選手にも”背番号に重み”を感じる人もいれば、”なんとなく”という人も。
フワッとしているけれど、知っているともっと楽しいのが”背番号”です。
今回は、サッカーの背番号の意味についてご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。
変動番号制と固定番号制
Embed from Getty Images背番号の意味をご紹介する前に、少しだけ”サッカーの歴史”のお勉強です。
・変動番号制:試合によって背番号が変わる
・固定番号制:1年間決まった背番号を着用
以前は、サッカー界において「変動番号制」が用いられていました。
これは、”その日のポジションで番号が変わる”というもの。
「1試合目は10番を着ていた人が、2試合目は7番を着ている」なんてことが、昔はよくありました。
Jリーグでも、1996年までは変動番号制。
1997年に、「固定番号制」が導入されました。
そのシーズンからは、1年間選手の背番号が固定に。
「○番といえば、この選手!」というイメージをしやすくなりました。
背番号の意味
背番号には意味があります。
厳密な意味ではなく、チーム独自の重要な番号や、個人的に特別に感じる番号なども。
共通しているのは、「1~11番までの選手は、レギュラークラスの選手」というものです。
背番号 | ポジション | 代表的な選手 |
---|---|---|
1 | GK | 川島永嗣 ノイアー |
2 | DF(右SB) | 酒井宏樹 ハキミ |
3 | DF(左SB) | 谷口彰悟 ロベルト カルロス |
4 | DF(CB) | 板倉滉 セルヒオ・ラモス |
5 | DF(CB) | 長友佑都 カゼミーロ |
6 | MF(守備的) | 遠藤航 シャビ |
7 | MF | 三笘薫 中田英寿 クリスティアーノ・ロナウド |
8 | MF | 柿谷曜一朗 イニエスタ |
9 | FW(点取り屋) | 上田綺世 レヴァンドフスキ |
10 | MF or FW(エース) | 香川真司 メッシ |
11 | FW | 三浦和良 ドログバ |
上記の表を見てわかる通り、背番号でポジションの目安になります。
・1番:GK
・2~5番:DF
・6~8、10番:MF
・9、10番:FW
この番号以外に、特徴的なのは「12」と「14」。
もちろん、全てがこの通りというわけではありません。
例えば、元日本代表の本田圭佑さんは、「攻撃的な選手だけど”4番”」。
クリスティアーノロナウド選手は、現在FWですが7番。
また、大きい番号だから控え選手というわけではありません。
「自分の好きな番号」という理由で、特定の番号を選択する選手も大勢います。
・長谷部誠:17番
・柳沢敦:13番
・吉田麻也:22番
・興梠慎三:30番
・家長昭博:41番 など
2024年に10番をつけるJリーガーについての記事を書いています。
【2024年 10番をつけるJリーガー】
背番号にまつわるエピソード
背番号99番
Embed from Getty ImagesJリーグでは、2023年に”50番以降の番号”が解禁。
1~99番まで着用できるようになりました。
そして、最も大きな番号となる「99番」を選んだ選手は7名。
J1
・小林祐希(札幌)
・上福元直人(川崎)
・谷晃生(ガンバ大阪 ※夏に海外移籍)
・井手口陽介
J2
・イスマイラ(栃木)
・ピーター ウタカ(甲府)
・ルカオ(岡山)
J3
・柳貴博(琉球)
乃木坂の46番・松本健太
Embed from Getty Images柏レイソルの守護神・松本健太選手。
好きなアイドルは乃木坂46で、推しメンは齋藤飛鳥さん。(2023年にグループを卒業)
松本選手が着用する46番は、乃木坂46を意識したものです。
1+8番
Embed from Getty Images元チリ代表のサモラノ選手。
1990年代〜2000年代にかけて、世界的に有名だった点取り屋です。
当時所属していたインテルでは、9番を着用。
しかし、ロナウド(元ブラジル代表)が9番を着用することになり、サモラノは背番号を変更。
新たに選んだ番号は、「18番」。
1と8の間には”+(プラス)”。
「1+8=9」という意味を込め、18番を選択しました。
大人気サッカー漫画・キャプテン翼においても同様のエピソードがあります。
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします! pic.twitter.com/jKHPqcLbXS
— 高橋陽一 Yoichi TAKAHASHI (@0728takahashi) December 31, 2022
主人公の大空翼は、バルセロナ(スペイン)に移籍。
愛する”10番”は別の選手がつけていたため、”28番”を選択。
2と8の間には、もちろん”+”。
「2+8=10」で、28番です。
Jリーグ各クラブの特別な番号
サッカーチームには、各チームにおける”特別な番号”があります。
そのクラブで長年プレーした偉大な選手がつけた背番号は、サポーターにとっても特別なもの。
チームにとっての”顔”とも言える番号です。
鹿島アントラーズ:40番
Embed from Getty Images40番は、小笠原満男さんが背負っていた番号。
イタリアからの復帰後、12年間にわたって40番をつけてプレー。
現在は、鈴木優磨選手が引き継いでいます。
Embed from Getty Images浦和レッズ:22番
Embed from Getty Images22番は、阿部勇樹さんが背負った番号。
途中海外移籍はありましたが、通算14年間レッズの22番を着用しました。
現在は、柴戸海選手が引き継いでいます。
Embed from Getty Images柏レイソル:7番
Embed from Getty Images7番は、大谷秀和さんが17年間背負った番号。
中学で柏のアカデミーに入団し、26年間柏一筋のバンディエラです。
2022年末に現役を引退後、現在7番は空き番になっています。
FC東京
Embed from Getty Images11番は、アマラオさんが背負った番号。
前身の東京ガス時代を含め、12年間にわたって11番を着用しました。
現在は、渡邊凌磨選手が11番をつけています。
Embed from Getty Images川崎フロンターレ:14番
Embed from Getty Images14番は、中村憲剛さんが17年間背負った番号。
今は強豪として知られる川崎ですが、J2時代からチームを牽引してきたのが中村さんです。
現在は、脇坂泰人選手が14番を着用しています。
Embed from Getty Imagesガンバ大阪:7番
Embed from Getty Images7番は、遠藤保仁選手が17年半背負った番号です。
チームの司令塔として、数々のタイトルをもたらしました。
2シーズン空き番号となった後、2023年から宇佐美貴史選手が引き継いでいます。
Embed from Getty Imagesセレッソ大阪:8番
Embed from Getty Images8番は、現在セレッソの社長を務める森島寛晃さん。
これまでに数々の日本代表が背負ってきました。
- 森島寛晃
- 清武弘嗣
- 柿谷曜一朗
- 乾貴士
現在は、香川真司選手が8番を着用しています。
Embed from Getty Imagesサンフレッチェ広島:11番
Embed from Getty Images11番は、佐藤寿人さんが17年間背負った番号です。
森保監督率いる広島のエースとして、3度のリーグ優勝、得点王に輝きました。
現在、満田誠選手が着用しています。
Embed from Getty Imagesまとめ
私は、小さい頃からFWの選手が好きでした。
小学生の頃のヒーローは、チームのエースストライカー。
- ロナウド(元ブラジル代表)
- フィリッポ インザーギ(元イタリア代表)
- 北嶋秀朗さん(元日本代表)
この3選手は、”9番”を着用しており、「自分も9番を着たい」という想いが強くありました。
大人になった今でも”好きな番号は9番”。
サッカー以外でも、私生活において自然と好きな番号を選んでしまいます。
・ロッカーの番号
・下駄箱の番号
・駐輪場の番号 など
私と同じような経験がある方も、きっといるのではないでしょうか?
好きな番号を身につけると、不思議と力が湧いてくるような気がしています。
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