「J2戦力外→ブンデスリーガ」
ブンデスリーガは世界4大リーグのひとつ。
プレーできるのは、各国を代表するプレーヤーばかりです。
そんなブンデスリーガで活躍する選手の中で、”日本では振るわなかった選手”がいるのをご存知ですか?
”上月壮一郎”
よほどのサッカー通でなければ、知らない名前です。
上月選手はJ2クラブで戦力外になり、ドイツ5部でプレーしていた選手。
『J2戦力外から2年後にブンデスリーガ』という驚くべきサクセスストーリーを描いています。
今回は、上月壮一郎のプレースタイルと経歴をご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。
上月壮一郎ってどんな選手?
- 名前:上月壮一郎(こうづき そういちろう)
- 生年月日:2000年12月22日
- 出身地:京都府宇治市
- 所属クラブ:1860ミュンヘン(ドイツ3部)
- ポジション:FW/MF
- 利き足:右利き
- 背番号:14番
- 身長:181cm
- 体重:74kg
J2戦力外からブンデスリーガに
Embed from Getty Imagesプロスポーツは非常に厳しい世界です。
チームの戦力になれなければ、0円提示(戦力外通告)を受けることに。
上月選手は、2021年末に京都サンガ(当時J2)から戦力外通告を受けた過去があります。
数ヶ月間の”無所属”の後、ドイツ5部でプレー。
プライドを捨てて”アマチュアリーグ”から再出発し、あれよあれよとステップアップ。
戦力外通告を受けてから約2年後。
上月選手はドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04とプロ契約を結びました。
シャルケ04でプレーした日本人選手
・内田篤人
・板倉滉
・吉田麻也
U-17W杯に出場
Embed from Getty Images”戦力外通告”を受けた経験のある上月選手。
アマチュア時代は”超”がつくほどのエリート街道を歩んでいます。
15歳から世代別日本代表に選出され、U-17W杯にも出場。
17歳でプロデビューを飾るなど、10代の頃から異彩を放つ選手でした。
上月壮一郎の着用スパイク
契約メーカー:MIZUNO(ミズノ)
上月選手は”モレリアNEO3”を着用しています。
とても軽く、素足感覚を追求した天然皮革のスパイクです。
上月壮一郎のプレースタイル
Embed from Getty ImagesDFからFWまで複数ポジションをこなし、ユーテリティ性を発揮する上月選手。
攻撃に強みを持ち、『古都のクリロナ』の異名を持つ選手です。
- ドリブル突破
- フィジカルの強さ
- 得点力
海外の選手にも当たり負けせず、力強いドリブルで突破。
そして、ゴール前では抜け目なさを発揮する、全盛期のクリスティアーノ・ロナウドを彷彿とさせるプレーを見せます。
上月壮一郎の経歴
- 宇治翔FC(宇治市立宇治小学校)
- 京都サンガF.C.U-15(立命館宇治中学校)
- 京都サンガF.C.U-18(立命館宇治高校)
- 京都サンガF.C.
- FCデューデン(ドイツ5部)
- シャルケ04 セカンドチーム(ドイツ4部)
- シャルケ04(ドイツ)
- グールニクザブジェ(ポーランド)
- 1860ミュンヘン(ドイツ3部)
小学生時代
小学生時代は、宇治翔FCでプレーしています。
宇治翔FCは小学生年代の強豪チームで、のちに関西の強豪高校に進学する選手を大勢輩出しています。
上月選手は、京都サンガのサッカースクールにも通っていました。
中学生時代
中学生時代は、京都サンガF.C.U-15でプレーしています。
中学3年時には、U-15プレミアリーグで日本一に。
決勝戦では、コンサドーレ札幌U-15を6-0でくだし、圧倒的な力を見せつけました。
個人でも、15歳から世代別日本代表として活躍します。
京都サンガF.C.の福岡慎平選手は、京都サンガのスクール時代からの同期です。
高校生時代
Embed from Getty Images高校生時代は、京都サンガF.C.U-18でプレーしています。
高校2年時にJユース杯で日本一に輝き、上月選手自身も1ゴール。
3年生になると2種登録を結び、高校生にしてJ2デビューも果たします。
京都サンガF.C.
Embed from Getty Images2019年に京都サンガF.C.に加入します。(2018年からトップチームでもプレー)
順風満帆のユース時代とは裏腹に、4年間でわずか18試合の出場に留まります。
SB(サイドバック)にトライするなど、新境地を開こうとするも鳴かず飛ばず。
20歳にして戦力外通告を受けることになります。
京都時代の成績
・2018:2試合0ゴール(J2[二種登録])
・2019:3試合0ゴール(J2)
・2020:11試合0ゴール(J2)
・2021:2試合0ゴール(J2)
京都サンガ退団の後、2ヶ月の”無所属状態”を経験しています。
FCデューレン(ドイツ5部)
2022年2月に、FCデューレンに加入します。
ドイツは3部リーグ以上がプロリーグとされています。
FCデューレンはドイツ5部に在籍し、「プロ契約選手もアマチュア契約選手もいる」というチーム。
過酷な環境ながらも、半年の在籍で”結果”を残した上月選手。
チームは首位で4部リーグに昇格します。
デューレン時代の成績
・2021-22:11試合5ゴール(ドイツ5部)
シャルケ04Ⅱ(ドイツ4部)
2022年8月に、シャルケ04Ⅱに加入します。
シャルケ04Ⅱは、吉田麻也選手も所属するシャルケ04のセカンドチームです。
ドイツ4部リーグに在籍し、結果を残せばトップチームに昇格できる制度です。
有望株がひしめく中、3試合連続ゴールを決めるなどのインパクトを残し、わずか半年でトップチームに昇格します。
シャルケ04Ⅱ時代の成績
・2022-23:14試合5ゴール(ドイツ4部)
シャルケ04
2022年12月にシャルケ04とプロ契約を結びました。
近年は2部に降格にした時期もあったものの、かつてはCL(チャンピオンズリーグ)でベスト4にも進んだ古豪クラブ。
上月選手はブンデスリーガデビューを果たし、初ゴールも記録。
足首の負傷で離脱したものの、来シーズンが楽しみな活躍を見せました。
シャルケ04での成績
・2022-23:2試合1ゴール(ドイツ1部)
グールニク・ザブジェ(ポーランド)
Embed from Getty Images2024年1月にグールニク・ザブジェに移籍します。
ポドルスキ(ドイツ)がプレーしていることでも有名な、ポーランドのクラブ。
2022-23シーズンには、奥抜侃志もプレーしていました。
グールニク・ザブジェでの成績
・2023-24年:14試合1ゴール
1860ミュンヘン
2024年9月に1860ミュンヘンに移籍します。
かつてはドイツ1部に所属し、日本では「じゃない方のミュンヘン」と呼ばれていたクラブ。
3部リーグからの再起を図ります。
まとめ
J2戦力外から2年後にブンデスリーガに。
上月選手のステップアップに「驚きと喜び」の感情を抱く京都サポーターは多く、まさに”京都の誇り”です。
超エリートが挫折を味わい、精神的にもタフになっていることは間違いありません。
これから、どんな”成り上がり”を見せてくれるのでしょうか。
期待せずにはいられません。
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