「プロデビューは17歳」
2022-23シーズン。
”22歳”という若さで、ヨーロッパで得点王争いを繰り広げた日本人がいることをご存知でしょうか?
中村敬斗選手は、オーストラリア1部リーグで14得点をあげ、得点ランキング6位に。
- 17歳でJリーグデビュー
- 19歳で海外挑戦
海外デビュー戦で得点を決め、「どこまで高みに登るのか?」という期待を抱かせました。
しかし、約2年間にわたって思うような結果を残せず。
”中村敬斗”という名前を聞くことが減っていきました。
そんな苦しい時期を乗り越え、ヨーロッパの地で絶対的な地位を築こうとしています。
今回は、中村敬斗のプレースタイルと経歴をご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。


中村敬斗ってどんな選手?
- 名前:中村敬斗(なかむら けいと)
- 生年月日:2000年7月28日
- 出身地:千葉県我孫子市
- 所属クラブ:スタッド ランス(フランス)
- ポジション:FW
- 利き足:右足
- 背番号:17番
- 身長:180cm
- 体重:75kg
17歳でプロデビュー
Embed from Getty Images中村選手は17歳でガンバ大阪に入団しています。
ユースからの2種登録ではなく、街クラブから正式に加入。
高校3年生ながらもJリーグ17試合に出場し、得点も決めています。
ユース年代のW杯に2回出場
Embed from Getty Images中村選手は、ユース年代のW杯に2回出場しています。
- U-17W杯
- U-20W杯
U-17W杯ホンジュラス戦ではハットトリックを記録。
世界に通用する”個の力”は、プロ入り前からの大きな武器です。
ドリブルがしたくて退団
幼い頃から高い技術を持っていた中村選手は、柏レイソルU-12に入団。
当時の柏レイソル下部組織が目指していたのは、”バルセロナのようなパスサッカー”。
それに対し、中村選手は「個の打開力を高めたい」という思いが強く、退団を決意。
中学・高校時代にプレーする三菱養和に入団する際には、「ドリブルできますか?」という質問をしたのだとか。
中村敬斗の着用スパイク
メーカー:ナイキ
中村選手は、ナイキの”マーキュリアル”を着用しています。
マーキュリアルシリーズは、加速力に特化。
スピードスターに好まれる人工皮革のスパイクです。
※フットサル用や、お子様向けのシリーズもあります。
中村敬斗のプレースタイル
Embed from Getty Images前線であればどこのポジションでもプレーできる中村選手。
最も得意なポジションは”左WG(ウイング)”です。
- シュート精度の高さ
- ドリブル突破
「巧い・強い・速い」の三拍子が揃っており、”個の力”で局面を打開できます。
特に、左サイドからのカットインシュートには要注目です。
中村敬斗の経歴
- 高野山SSS(我孫子市立高野山小学校)
- 柏イーグルスTOR’82
- 柏レイソルU-12
- 高野山SSS
- 三菱養和SCジュニアユース(我孫子市立我孫子中学校)
- 三菱養和SCユース
- ガンバ大阪
- トゥエンテ(オランダ)
- シント=トロイデン(ベルギー)
- FCジュニアーズOÖ(オーストリア2部)
- LASKリンツ(オーストリア)
- スタッド ランス(フランス)
小学生時代
小学生時代は、3チームでプレーしています。
- 高野山SSS
- 柏イーグルスTOR’82(現・柏TOR’82 レイソルトーア)
- 柏レイソルU-12
前述の通り、「ドリブルがしたい」という思いが強く柏レイソルU-12を退団した中村選手。
レイソル退団後は高野山SSSに復帰しています。
中村選手は、茨城県牛久市のフットサルチーム”アルコイリス”にも所属していました。
中学生時代
中学生時代は、三菱養和SCジュニアユースでプレーしています。
三菱養和は田中順也選手、ディサロ燦シルヴァーノ選手など数多くのJリーガーを輩出。
”個の能力”を育てる街クラブで、中村選手はサッカーを楽しみながら腕を磨きました。
三菱養和SCジュニアユースには2支部あります。
- 巣鴨
- 調布
中村選手は巣鴨に通っており、カタールW杯にも出場した相馬勇紀選手は調布のOBです。

高校生時代
Embed from Getty Images高校生時代は、三菱養和SCユースでプレーしています。
15歳の頃から世代別日本代表に選出され、”街クラブの星”として注目を集めた中村選手。
高校1年時のクラブユースではベスト8を経験しています。
プロからの注目度も高く、複数チームの練習に参加。
- FC東京
- 浦和レッズ
- ガンバ大阪
- ジェフユナイテッド千葉 など
中村選手はガンバ大阪を選択し、高校3年生にしてプロ入りを決断します。
高校生でプロデビューを果たすのは、Jリーグクラブのユースに所属している人が大半。
高校3年生での新規入団は極めて珍しいケースです。
ガンバ大阪
Embed from Getty Images2018年にガンバ大阪に入団します。
高校生ながらも”育成枠”ではなく、”チームの戦力”としてプレー。
1年目から17試合に出場し、2年目には18歳にしてルヴァン杯ニューヒーロー賞を獲得しています。
ガンバ大阪では1年半プレーし、海外移籍を決断します。
ガンバ時代の成績
・2018:17試合1ゴール
・2019:7試合0ゴール
トゥエンテ(オランダ)
Embed from Getty Images2019年夏にトゥエンテに加入します。(ガンバ大阪からのレンタル移籍)
開幕戦で名門PSVを相手にスーパーゴール。
次の試合でも、日本から来た19歳が得点をあげ、オランダで”時の人”になりました。
しかし、半年たった頃から出場機会をパッタリと失い、Bチーム行きを命じられることも。
レンタル期間は2年半の予定でしたが、1年でトゥエンテを退団します。
トゥエンテでの成績
・2019-20:17試合4ゴール
シント=トロイデン(ベルギー)
Embed from Getty Images2020年夏にシント=トロイデンに加入します。(ガンバ大阪からのレンタル)
日本企業のDMMがスポンサーを務めていることもあり、シント=トロイデンには多くの日本人が所属しています。
2020年には、5人の日本人選手がプレー。
なかなか出場機会が得られず、悔しいシーズンになりました。
シント=トロイデンでの成績
・2020-21:5試合1ゴール

FCジュニアーズOÖ(オーストリア2部)
2020年冬にFCジュニアーズに移籍します。
約1年にわたってプレーし、リーグ戦では14試合5ゴール。
「在籍1年ってことは、またうまくいかなかったのかな?」
短い期間での移籍にネガティブな印象を持つ方もいるかもしれませんが、今回は非常にポジティブです。
というのも、FCジュニアーズはのセカンドチームのような位置付けです。
「FCジュニアーズ=LASKリンツの下部組織」
明確に上下関係があるわけではありませんが、見事”トップチームへの昇格”を果たします。
FCジュニアーズでの成績
・2020-21:9試合2ゴール
・2021-22:5試合3ゴール
LASKリンツ(オーストリア)
Embed from Getty Images2021年にLASKリンツに加入します。(完全移籍)
ドリブル突破、シュート技術に磨きがかかり、チームの中心選手としてプレー。
在籍2年目は得点を量産し、”得点ランク6位”。
ついに日本代表待入りを果たしました。
LASKリンツでの成績
・2021-22:22試合6ゴール
・2022-23:30試合14ゴール
スタッド・ランス(フランス)
2023年8月にスタッド・ランスに移籍します。
日本代表・伊東純也選手とチームメイトに。
日本が誇る”イケメンサイドアタッカー”の2人が、フランスを席巻します。

まとめ
Jリーグ下部組織はまさにサバイバルで、「残りたくても残れない」、「昇格できない」ことが当たり前の世界です。
日本代表で活躍する選手たちの中にも、「昇格できなかった」、「セレクションで落選した」という選手が大勢います。
そんな中で、幼い頃から”個人で打開したい”という強い信念をもち、自ら大きな決断を下した中村選手。
今後もその決断力で道を切り開き、持ち前の決定力で日本のヒーローになる時は近いはずです。


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