「新人王2冠」
瀬古歩夢選手は2020年にJリーグ新人王(ベストヤングプレーヤー賞)に輝きました。
2010年以降、新人賞を受賞した選手は13名。(2023年1月時点)
そのうち、12名の選手は日本代表入りの経験を持ちます。(1名はブラジル人)
これは、「新人王を獲得する選手は、日本代表入りが期待できる有望な若手」であることを意味しています。
そして、2023年に日本代表デビュー。
2020年に”2つの新人王”を獲得した男が、期待通りの成長を見せています。
今回は、瀬古歩夢のプレースタイルと経歴をご紹介します。
瀬古歩夢について
- 名前:瀬古歩夢(せこ あゆむ)
- 生年月日:2000年6月7日
- 出身地:大阪府大阪市
- 所属クラブ:グラスホッパー(スイス)
- ポジション:DF
- 利き足:両足
- 背番号:15番
- 身長:185cm
- 体重:72kg
2021年東京五輪日本代表メンバー
Embed from Getty Images瀬古選手は、2021年東京五輪日本代表メンバーです。
出場こそなかったものの、ベスト4進出を果たしたチームの一員です。
U-15から世代別代表選手で、アンダー世代のW杯にも出場しています。
- 2017年U-17W杯:怪我で不参加
- 2019年U-19W杯:出場
新人王2冠
瀬古選手は、2020年に”新人王2冠”を達成しています。
- Jリーグ
- ルヴァン杯(Jリーグ杯)
新人王2冠を達成したのは、Jリーグ発足以降4人目の快挙です。
- 1996年:斉藤俊秀(清水エスパルス)
- 2002年:坪井慶介(浦和レッズ)
- 2016年:井手口陽介(ガンバ大阪)
- 2020年:瀬古歩夢(セレッソ大阪)
※受賞当時の所属クラブを記載しています。
両利きのCB(センターバック)!?
Embed from Getty Images瀬古選手の利き足は右足です。
高いキック精度を誇り、味方の元にピタリとボールを届けます。
しかも、利き足ではない”左足”でも高精度のキックを放ちます。
プロサッカー選手であれば、逆足でも正確なキックができる選手がほとんど。
しかし、瀬古選手の場合、フォームやボールの軌道がとても自然です。
逆足でも利き足のようなキックをするため、”両利き”ではないかと囁かれています。
瀬古歩夢の着用スパイク
Embed from Getty Imagesメーカー:ナイキ
瀬古選手は、ナイキの”ティエンポ”を着用しています。
ティエンポシリーズは、革の柔らかさとクッション性が特徴のスパイク。
ナイキの中で唯一の天然皮革のシリーズで、幅も広めなスパイクです。
※子供向け、フットサル用のシューズもあります。
瀬古歩夢のプレースタイル
「ロングフィードが魅力のCB」
CB(センターバック)としてプレーする瀬古選手。
”矢のように鋭いロングフィード”で、後方からチャンスを作り出します。
- 両足から放てるロングフィード
- フィジカルの強さ
- ガッツ溢れる守備
フィジカルの強さも魅力で、地上でも空中でも相手選手に競り勝つ力があります。
また、熱いガッツを持った選手でもあります。
至近距離からのシュートでも身体を投げ出してブロック。
身を挺して、チームを危機から救います。
瀬古歩夢の経歴
- 中泉尾JSC
- セレッソ大阪U-12
- セレッソ大阪U-15(大阪市立大正東中学校)
- セレッソ大阪U-18(興國高校)
- セレッソ大阪
- グラスホッパー(スイス)
小学生時代
小学生時代は、中泉尾JSCでプレーしています。
1学年先輩には池田昌生選手(湘南ベルマーレ)も在籍。
小学4年生からは、セレッソ大阪の下部組織に加入します。
セレッソ大阪下部組織
小学4年生から、セレッソ大阪ユースでプレーしています。
- セレッソ大阪U-12
- セレッソ大阪U-15
- セレッソ大阪U-18
中学3年時の高円宮杯では日本一に。
- 中学生にしてユースの公式戦に出場
- 15歳から世代別日本代表に選出
高校1年生で二種登録を結び、プロデビューは16歳。
主にセレッソ大阪U-23での活動に帯同し、高校生ながらもJ3の試合にコンスタントに出場します。
セレッソ大阪
Embed from Getty Images2018年10月にセレッソ大阪に昇格します。
ユース時代はフィジカルの強さを全面に出してプレーしてた瀬古選手。
2019年に就任した戦術家・ロティーナ監督の元で組織的な守備を学びます。
- 2020年:新人王2冠
- 2021年:日本代表初選出
着実に成長を遂げ、さらなる飛躍を求めて海外移籍を決断します。
セレッソ時代の成績
・2019:13試合1ゴール
・2020:27試合1ゴール(J1、ルヴァン杯新人王)
・2021:27試合0ゴール
グラスホッパー(スイス)
2022年1月にグラスホッパーに移籍します。
CB(センターバック)のスタメンとして、3バックにも4バックにも適応。
川辺駿選手(写真・右側)と共に、チームを牽引しています。
グラスホッパーでの成績
・2021-22:13試合0ゴール(途中加入)
・2022-23:30試合1ゴール
まとめ
現代サッカーでは、DFの選手にも足元の技術が求められます。
守備が本業ながらも、パスワークに参加して攻撃を活性化させる。
高精度なキックを持つ瀬古選手は、現代サッカーにうってつけの選手です。
日本代表のCBには、ヨーロッパのトップリーグで活躍する選手も多く、定位置争いは激しさを増しています。
瀬古選手ももちろんその争いに加わり、日本代表CBの座を虎視眈々と狙っています。
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