日本人選手のビッグクラブへの加入に、驚いたサッカーファンは多いのではないでしょうか。
「サガン鳥栖の福井太智がバイエルンミュンヘン移籍決定!」
8月には「バイエルンの練習に参加している」という噂があり、今回は移籍が決定的との報道。
驚くべき点はいくつもあります。
まずは、福井選手は2022年3月にプロ契約を結んでいますが、18歳の高校3年生にあたる年齢です。
そして、移籍先となるのはヨーロッパ屈指の強豪・ドイツのバイエルンミュンヘンです。
まずはBチーム(ドイツ4部)からのスタートとはいえ、プロ契約から1年でバイエルン入団は衝撃です。
今回は、サガン鳥栖の福井太智選手についてご紹介します。
サッカーの放映権についてもまとめています。

福井太智について
Embed from Getty Images- 名前:福井太智(ふくい たいち)
- 所属クラブ:バイエルンミュンヘン(セカンドチーム)
- ポジション:MF
- 背番号:43番(鳥栖時代のもの)
- 生年月日:2004年7月15日
- 身長:172cm
- 体重:67kg
クラブユース決勝で圧巻のパフォーマンス
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— サガン鳥栖公式 (@saganofficial17) December 12, 2022
高円宮杯 JFA U-18サッカー
プレミアリーグ 2022
ファイナル MVP🏆✨㊗️
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昨日 #サガン鳥栖U18 が優勝を決めたプレミアリーグ 2022 ファイナルで見事MVPを獲得した #福井太智 選手🏆✨
太智、おめでとう‼️👏#道 #DreamRoad pic.twitter.com/d7DS85Erp7
2022年12月に行われた高円宮杯決勝戦。
川崎フロンターレU-18との一戦には、すでにプロとして10試合以上に出場している福井大智選手も出場しました。
3-2という激戦を制し、日本一に輝いたサガン鳥栖U-18。
10番・キャプテンとして出場した福井選手も個人技で得点を奪うなど、圧巻のパフォーマンスしMVPを獲得。
SNSでは、
- 「バイエルンいくのも納得」
- 「一人だけレベルが違いすぎる」
- 「日本代表に入るのも時間の問題」
といったポジティブなコメントで溢れました。
福井太智のプレースタイル
福井選手はMFの選手です。
本職はボランチやトップ下で、長短のパスを織り交ぜながらゲームメイクをする司令塔です。
また、身体の使い方が上手く、相手選手をブロックしながら巧みにボールをキープします。
近年はウイングでもプレーする機会が増え、自ら仕掛ける能力も高まっています。
(引用:サッカーダイジェストWEB)
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【サッカーのポジション】をチェックしてみてください。
福井太智のこれまでの経歴
Embed from Getty Images- 久里浜FC(神奈川県)
- サガン鳥栖U-12
バルセロナアカデミー - サガン鳥栖U-15
- サガン鳥栖U-18
- サガン鳥栖
小学生時代
小学生時代、福井選手は3チームでプレーしています。
神奈川県横須賀市にある久里浜FCでサッカーを始め、九州への引っ越しを機にバルセロナアカデミー福岡校でプレーしています。
バルセロナアカデミーでは、2013年度のチーム内MVPにも輝きました。
(バルセロナアカデミー公式HPより)
その後、サガン鳥栖U-12でプレーすることになります。
バルセロナアカデミー福岡校の卒業生には、現在アーセナル所属の冨安健洋選手もいます。
中学生時代
福井選手はサガン鳥栖U-15に昇格します。
バルセロナアカデミーの年間MVPの実力は本物で、日本代表U-15にも選出。
世代別日本代表の常連になります。
高校時代
福井選手はサガン鳥栖U-18に昇格します。
さらに、高校2年時には2種登録をし、3月のルヴァンカップ鹿島戦にてプロデビューを果たします。
また、高校年代の全国大会・サニックス杯ではサガン鳥栖の初優勝に貢献。
福井選手自身も大会MVPに輝き、格の違いを見せました。
サガン鳥栖
2022年3月にプロ契約を結び、18歳(高校3年生)にして正式にプロサッカー選手になりました。
2022年シーズンはJリーグでの出場はありませんが、ルヴァンカップでは3試合に出場。(9月15日時点)
次から次へと優秀な若手を育てるサガン鳥栖において、福井選手も有望株の一人としてサポーターから大きな期待を寄せられています。
福井選手と同じく海外挑戦する”福田師王選手”についてもまとめています。
【福田師王のプレースタイルと経歴】
福井太智はトップチームでプレーできるのか
Embed from Getty Images福井選手は2023年1月にバイエルンに移籍するといわれています。
多くのサッカーファンによぎる不安はひとつ。
本当にバイエルンのトップチームでプレーできるの?
ビッグクラブへの移籍が実現しても、レンタル移籍を繰り返し、トップチームでプレーできないというケースが大半です。
有名な選手では、以下の3選手がそのケースに該当します。
- 食野亮太郎(ガンバ大阪)
- 久保建英(レアル・ソシエダ)
- 板倉滉(ボルシアMG)
2022年の夏にガンバ大阪に復帰した食野亮太郎選手はまさに典型的なパターンでした。
マンチェスターシティに加入するものの、スコットランドやポルトガルにレンタル移籍し、3年間の在籍で1度もトップチームでの出場はありません。
レアルマドリードに所属していた久保建英選手、マンチェスターシティに在籍していた板倉滉選手もトップチームで公式戦には出場していません。
日本代表選手ですら、トップチームでのプレーは難しいです。
ただ、久保選手、板倉選手はレンタル先でのプレーが認められ、いまは別の強豪チームに所属しています。
ヨーロッパにいれば、日本よりも強豪クラブのスカウトに見つけてもらえる。
この点は、間違いなく海外に出ることのメリットのひとつです。
バイエルンミュンヘンの下部組織で育った選手
バイエルンミュンヘンのトップチームでプレーするのは世界トップクラスの選手のみです。
- ブンデスリーガ優勝回数:32回(10連覇中)
- ヨーロッパ王者:6回
レベルの高いドイツの中でも、群を抜いて強いチームです。
猛者ばかり集う環境で、若者が入り込む余地はあるのかと感じてしまいますが、下部組織から昇格し、レギュラーに定着した選手もいます。
ラーム
Embed from Getty Images- 2017に引退
- 元ドイツ代表
- ポジション:DF
シュバインシュターガー
Embed from Getty Images- 2019年に引退
- 元ドイツ代表
- ポジション:MF
フンメルス
Embed from Getty Images- 現・ドルトムント所属
- ドイツ代表
- ポジション:MF
トーマス・ミュラー
Embed from Getty Images- 2000年に下部組織に加入。以降バイエルン一筋。
- ドイツ代表
- ポジション:MF/FW
トニ・クロース
Embed from Getty Images- 現・レアル・マドリード所属
- ドイツ代表
- ポジション:MF
バイエルンの下部組織には世界中から”サッカーの天才”が集まってきて、この5人のような世界的プレーヤーになることを夢見て切磋琢磨しています。
アジア出身選手では、韓国のイ・ヒョンジュ選手もバイエルンBでプレーしています。
まとめ
バイエルンミュンヘンは超ビッグクラブです。
トップチームでプレーするのは非常に難しいことは間違いありません。
ですが、福井太智選手のプレーがバイエルンにも認められたことは事実です。
かつて、19歳にしてバイエルンミュンヘンのトップチームでプレーした日本人選手がいます。
その名は、宇佐美貴士。
「天才」と称され、17歳の時点では”あのネイマール”よりも高く評価されていた選手です。
そんな天才でも、公式戦には3試合の出場にとどまり、1年間で別クラブへと移籍しました。
今度こそ、バイエルンのレギュラーとして活躍する日本人になれることを、多くのサッカーファンが楽しみにしています。

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