「走る点取り屋」
”岡ちゃん”のニックネームで親しまれ、後輩やファンからも愛されるストライカー。
泥臭さ全開のプレースタイルで、攻守に渡って走り回る。
- 日本代表通算50ゴール(歴代3位[2024年時点])
- W杯3大会出場
- プレミアリーグ優勝経験あり
プレースタイルのせいか、キャラのせいか、どこか過小評価されがち。
しかし、歴代日本代表の中でも随一の実績の持ち主。
幾度となく日本代表を救ってきた、”スペシャルな点取り屋”です。
今回は、岡崎慎司のプレースタイルと経歴をご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。
岡崎慎司ってどんな選手?
- 名前:岡崎慎司(おかざき しんじ)
- 生年月日:1986年4月16日
- 出身地:兵庫県宝塚市
- 所属チーム:シント=トロイデン(ベルギー)
- ポジション:FW
- 背番号:30番
- 身長:174cm
- 体重:76kg
- 利き足:右
日本代表歴
Embed from Getty Images- A代表:119試合50ゴール(W杯3大会出場)
- 世代別:北京五輪出場(2008年)
日本代表初選出は、2008年。
10年以上に渡って”日本代表の主力”を務め、歴代3位の50ゴールを記録。
W杯には3大会連続で出場しています。
・南アフリカW杯(2010年)
・ブラジルW杯(2014年)
・ロシアW杯(2018年)
高校サッカー選手権3大会連続出場
「冬の風物詩」とも言われる、高校サッカー選手権。
岡崎選手は1年生からレギュラーの座を掴み、3大会連続で全国大会へ。
1年生の頃には、兄・嵩弘さんと共に”兄弟ツートップ”が実現しています。
- 1年次:選手権ベスト4
- 2年次:総体ベスト16、選手権ベスト4
- 3年次:総体ベスト8、選手権1回戦敗退
3年次の選手権1回戦では、本田圭佑を擁する星稜高校と対戦しています。
【本田圭佑について詳しく】
一生ダイビングヘッド
Embed from Getty Images岡崎慎司の代名詞といえば、”ダイビングヘッド”。
どんなボールでも、頭から飛び込んでいく。
そんな熱いプレースタイルは、小学生の頃から。(参照:ジュニアサッカーを応援しよう)
持ち前の泥臭さと根性で、幾度となく日本を救うゴールを決めています。
ダイビングヘッドとは?
低いボールに頭から突っ込んでいくプレー。
ミラクルレスター
Embed from Getty Imagesいまや「最強リーグ」との呼び声も高い”プレミアリーグ(イングランド)”。
岡崎選手はプレミアで主力として活躍し、リーグ優勝も果たしています。
所属していたクラブは、”レスター・シティ”。
2015-16年シーズン開幕前は、「残留できるかな?」程度の認識をされていたクラブ。
蓋を開ければ、連戦連勝。
ビッグクラブを次々と倒し、まさかのリーグ初優勝。
レスターの優勝オッズは”1/5000”とも言われ、ネッシーが現存する確率(1/500)を超える確率。(参照:日本経済新聞)
シーズン前には”日本人差別”をして、不安視されていた”ヴァーディー(イングランド代表)とのツートップ”。
そのヴァーディーと最高の連携を見せ、奇跡の優勝に大きく貢献。
Embed from Getty Images Embed from Getty Imagesこの奇跡は、「ミラクル レスター」と呼ばれています。
社会人チームを運営
岡崎選手は、2つのクラブの設立・運営に携わっています。(参照:ラジトピ)
- バサラ マインツ(ドイツ6部リーグ)
- FCバサラ兵庫(関西1部)
どちらのクラブも、ユニフォームスポンサーは”ミズノ”。
岡崎選手も、以前は”バサラ”というミズノのスパイクを着用していました。
※チーム名に関係があるのかは不明ですが・・・。
ちなみに、FCバサラ兵庫は、スペインのウエスカ(岡崎選手の古巣)と協定を結んでいます。
岡崎慎司の着用スパイク
メーカー:ミズノ
岡崎選手は、ミズノのスパイクを愛用。
Jリーグ時代からミズノのスパイクを着用しており、ミズノ歴は15年以上です。
岡崎慎司のプレースタイル
Embed from Getty Images「泥臭いストライカー」
- ゴールへの嗅覚
- 身体を張ったポストプレー
- 前線からの守備
日本代表では、通算50ゴール。
ゴール前での動き出しが鋭く、”相手の前”でボールを触れる選手。
”自分ごとゴールに突っ込む”かのようなガッツがあり、身体を張ったポストプレーも魅力。
勝負強さも兼ね備え、「なんか点をとってくれる」という空気を纏っています。
”前線からの守備”も魅力で、ボールを追って・追って・追いまくります。
岡崎慎司の経歴
- 宝塚ジュニアFC
- 宝塚ジュニアユースFC
- 滝川第二高校サッカー部
- 清水エスパルス
- シュツットガルト(ドイツ)
- マインツ(ドイツ)
- レスター シティ(イングランド)
- マラガ(スペイン2部)
- ウエスカ(スペイン)
- カルタヘナ(スペイン2部)
- シント=トロイデン(ベルギー)
小・中学生時代
小・中学生時代は、宝塚ジュニアFCでプレーしています。
小学2年生からサッカーをスタート。
チーム内では3,4番目に上手く、地域選抜には入ったものの、県選抜には遠い実力。
特別上手いわけではなく、サッカーが大好きな”普通のサッカー少年”だったようです。
高校生時代
高校生時代は、滝川第二高校サッカー部でプレーしています。
1年生からスタメンの座を掴み、全国でも”兄弟ツートップ”が実現。
3年間連続で5回の全国大会に出場し、3年生にはキャプテンも務めています。
滝川第二高校時代のチームメイト
・岡崎嵩弘(兄)
・木島悠(同期)
・森島康仁(1学年後輩)
・金崎夢生(2学年後輩) など
清水エスパルス
Embed from Getty Images2005年に清水エスパルスに入団します。
3年目に主力選手になり、その後3年連続で”二桁ゴール”を記録。
北京五輪、南アフリカW杯にも出場し、紛れもなく”日本を代表するストライカー”へと成長します。
2010年シーズン終了後に海外移籍が実現。
しかし、その移籍に際してトラブルが発生しています。(参照:清水エスパルス公式HP)
清水での成績
・2005年:1試合0ゴール(J1)
・2006年:7試合0ゴール(J1)
・2007年:21試合5ゴール(J1)
・2008年:27試合10ゴール(J1)
・2009年:34試合14ゴール(J1)
・2010年:31試合13ゴール(J1)
清水時代のチームメイト
・澤登正朗
・斉藤俊秀
・森岡隆三
・市川大祐
・伊東輝悦
・北嶋秀朗
・藤本淳吾
・西澤明訓
・太田宏介
・木島悠
・ヨンセン
・ボスナー
・小野伸二 など
シュツットガルト
Embed from Getty Images2011年1月にシュツットガルトに移籍します。
FWではなく、左SH(サイドハーフ)が主なポジションに。(参照:Number)
ゴールまでの距離が遠い中でも積極的に攻撃を仕掛け、同時に守備力も飛躍的に成長しています。
シュツットガルトでの成績
・2010-11年:12試合2ゴール(途中加入)
・2011-12年:26試合7ゴール
・2012-13年:25試合1ゴール
シュツットガルト所属歴のある日本人選手
・酒井高徳(当時・チームメイト)
・遠藤航
・伊藤洋輝
・原口元気
・チェイスアンリ
マインツ
Embed from Getty Images2013年6月にマインツに移籍します。
念願のFWでの起用。
その決断を下したのは、いまや世界的名将のトゥヘル監督。
期待通りの活躍を見せ、2年連続で二桁ゴールを記録しています。
この活躍によって、チームは”日本人選手への信頼”が大きく上昇。
岡崎選手と入れ替わる形で、”武藤嘉紀選手”を獲得します。
マインツでの成績
・2013-14年:33試合15ゴール
・2014-15年:32試合12ゴール
マインツ所属歴のある日本人選手
・武藤嘉紀
※現役時代、クロップ監督もプレーしたクラブです。
レスター シティ
Embed from Getty Images2015年6月にレスター シティに移籍します。
プレミア初挑戦のシーズンに初優勝。
誰もが驚く快進撃を続け、世界中に衝撃を与えました。
その強さは偶然ではなく、翌年はCL(チャンピオンズリーグ)でベスト8に進出しています。
レスターでの成績
・2015-16年:36試合5ゴール(リーグ優勝)
・2016-17年:30試合3ゴール(CL出場)
・2017-18年:27試合6ゴール
・2018-19年:21試合0ゴール
レスター時代のチームメイト
・ヴァーディー(元 イングランド代表)
・カンテ(フランス代表)
・マフレズ(アルジェリア代表)
・モーガン(元 ジャマイカ代表)
・フックス(元 オーストリア代表)
・ドリンクウォーター(元 イングランド代表)
・シュマイケル(デンマーク代表)
・マグワイヤ(イングランド代表)
・マディソン(イングランド代表) など
※阿部勇樹さんも所属したクラブです。
マラガ
Embed from Getty Images2019年7月にマラガに移籍します。
リーグが定める選手の総年棒を超えており、高年棒の選手を複数名放出。
”岡崎の枠”を作り出すも、期限に間に合わず。(参照:Footballista)
リーグ戦のメンバーに登録できず、契約解除になります。
ウエスカ
Embed from Getty Images2019年9月にウエスカに移籍します。
VAR判定で7ゴールを取り消されるもチームトップの12ゴール。
チームもリーグ優勝を果たし、1部リーグに昇格。
翌年は、レアル戦でアシストを記録しています。
ウエスカでの成績
・2019-20年:37試合12ゴール(2部リーグ、途中加入)
・2020-21年:25試合1ゴール(1部リーグ)
ウエスカ所属歴のある日本人選手
・橋本拳人
カルタヘナ
Embed from Getty Images2021年8月にカルタヘナに移籍します。
FW起用を志願するも、サイドや中盤での起用が大半。
出場機会は得られているものの、失意のシーズンになりました。(参照:神戸新聞)
カルタヘナでの成績
・2021-22年:32試合2ゴール
シント=トロイデン
Embed from Getty Images2022年8月にシント=トロイデンに移籍します。
同じく元・日本代表の香川真司選手とチームメイトに。
多くの日本人選手が在籍するクラブで、ON/OFF問わずチームを牽引する存在になります。
※2024-25シーズンいっぱいでの現役引退が発表されました。
シント=トロイデンでの成績
・2022-23年:30試合1ゴール
シント=トロイデン時代のチームメイト
・香川真司
・シュミットダニエル
・橋岡大樹
・林大地
・鈴木彩艶
・伊藤涼太郎
・藤田譲瑠チマ
・山本理仁
まとめ
逆境に強く、土壇場で力を発揮。
決して上手い選手ではないけれど、”結果”を残す。
そのがむしゃらなプレーからは、”諦めない心”の大切さを感じさせてくれます。
10年以上に渡って日本代表の主力を務め、ゴールを決めまくったストライカー。
現役最後のシーズンに、何度の”OKAZAKI GET GOAL”が見られるのかに注目です。
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