「チームのバランサー」
- 攻撃ばかりになると守備が甘くなる
- 守備を意識しすぎると点が入らない
サッカーは、攻守が一体になっているがゆえの難しさがあるスポーツです。
攻撃・守備のバランスを保つことで勝利に近づきます。
三原雅俊選手は、攻守のバランス感覚が非常に優れています。
三原選手が出場すると流れが良くなり、いつの間にか綺麗にパスが回るように。
ドリブルで何人も抜いたり、豪快なシュートを見せることはあまりありません。
どちらかと言うと”地味な選手”です。
地味だけど、めちゃくちゃ効く選手。
今回は、三原雅俊のプレースタイルと経歴についてご紹介します。
三原雅俊について
- 名前:三原雅俊(みはら まさとし)
- 生年月日:1988年8月2日
- 出身地:熊本県熊本市
- 所属クラブ:柏レイソル
- 背番号:27番
- ポジション:MF
- 身長:175cm
- 体重:67kg
得点後の”三原ロール”
Embed from Getty Imagesゴールを決めると、三原選手は”頭の上で手を合わせて”クルクルと回ります。
通称・三原ロール
義父との会話の中で誕生したパフォーマンス。(参照:ラジオ関西)
ゴールに熱狂しながらも、なぜか楽しさが込み上げてきてしまうこのパフォーマンス。
「まわりまわって〜み〜はら〜」のチャント(応援歌)と共に、三原選手は回りまくります。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) August 19, 2020
🏆 明治安田生命J1リーグ 第11節
🆚 神戸vs柏
🔢 2-3
⌚️ 90+4分
⚽️ 三原 雅俊(柏)#Jリーグ#ヴィッセル神戸vs柏レイソル
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXumQp pic.twitter.com/0UkPFwN9gq
地域リーグ経験者
三原選手は、2009年に地域リーグでのプレーを経験しています。
21歳の時に、ヴィッセル神戸からツエーゲン金沢に期限付き移籍。
半年という短い期間ですが、北信越一部リーグでプレーし、JFL昇格に貢献しました。
J1から地域リーグへの移籍で、環境面など多く戸惑いもあったでしょう。
その時の経験は、ベテラン選手となった今でも活かされているはずです。
柏の竹内涼真
最近は、「お医者さんの格好が似合うこと」がバレてしまった三原選手。
そんな三原選手は、口の下のホクロが特徴です。
口の下のホクロが特徴的な芸能人といえば・・・
そうです、竹内涼真さんです。
「柏の竹内涼真」といえば、レイソルの鉄板ネタ。
シーズン開幕前恒例のデジっちでも大活躍しています。
デジっちとは
DAZNで放送中の「やべっちスタジアム」にて、キャンプ中の選手たちの裏側を撮影する企画。
三原雅俊のチャント
三原雅俊のプレースタイル
Embed from Getty Images冒頭でもお伝えした通り、三原選手は攻守のバランスをとることに長けた選手です。
攻撃ではパスを散らしてリズムを作り、守備では危険の芽を摘み取る。
試合の状況を察知し、”今すべきこと”をプレーで表現します。
- チームのバランサー
- ミスが少ない
- 試合を終わらせる
「ベテランらしい」という言葉が似合う選手で、ミスがとても少ないです。
サッカーではミスは当たり前。
そのミスをいかに早くカバーできるかが重要です。
三原選手は豊富な経験を活かし、技術的ミスもポジショニングのミスも極めて少ない選手です。
また、最近では途中交代で「試合を終わらせる」というミッションを課されることも。
途中からの出場は、実はとても難しいことです。
試合のテンションを読みづらく、うまく試合に入れない選手も多くいます。
三原選手は、スッと試合に入り込み、”リードを守り切る”という任務を全うします。
三原雅俊の経歴
- ブレイズ熊本(熊本市立城山小学校)
- ルーテル学院中学サッカー部(熊本県)
- ルーテル学院高校サッカー部
- ヴィッセル神戸
- ツエーゲン金沢(期限付き移籍)
- ヴィッセル神戸
- V・ファーレン長崎(期限付き移籍)
- ヴィッセル神戸
- 柏レイソル
小学生時代
小学生時代は、ブレイズ熊本でプレーしています。
ブレイズ熊本は、三原選手を含め9人のプロサッカー選手を輩出。
小学6年時には熊本県大会で優勝を経験しています。
上田桃子さん(プロゴルファー)も、ブレイズ熊本でサッカーをしていました。
中学・高校生時代
中学・高校生時代は、ルーテル学院サッカー部でプレーしています。
ルーテル学院中学の1期生として入学し、中・高ともに全国大会に出場。(※中3の総体ではメンバー外)
三原選手の世代からは5人のプロサッカー選手が誕生した、大豊作の年代です。
高校3年時には特別指定選手としてサガン鳥栖でもプレー。
J2リーグでプロデビューを果たしています。
ヴィッセル神戸
2007年にヴィッセル神戸に入団します。
Jクラブの選手層は厚く、出場機会をつかめず。
2年半で公式戦1試合の出場にとどまります。
ツエーゲン金沢
2009年6月にツエーゲン金沢に期限付き移籍します。
現在はJリーグに籍を置くツエーゲン金沢ですが、当時は地域リーグに所属。
三原選手は半年間の在籍となりますが、チームをJFL昇格に導きます。
ヴィッセル神戸
Embed from Getty Images2010年にヴィッセル神戸に復帰します。
出場機会を着実に増やし、3年半でJリーグ54試合に出場。
大久保嘉人さん、宮本恒靖さんら、元日本代表選手と共にプレーしました。
2013年には再び出場機会を失い、長崎への期限付き移籍を決断します。
V・ファーレン長崎
Embed from Getty Images2014年1月にV・ファーレン長崎に期限付き移籍します。
キャリアで初めてフルシーズン主力として戦い、J2リーグ35試合に出場。
1年間の修行を経て、神戸に帰還します。
ヴィッセル神戸
Embed from Getty Images2015年にヴィッセル神戸に再度復帰します。
ネルシーニョ監督のもと、チームの主力に定着。
2017年以降、ポドルスキ、イニエスタなどの世界的名プレーヤーの補強が進む中、毎年コンスタントにリーグ戦20試合以上に出場。
”派手さはないけど気の効く選手”として、自身の価値を高めます。
柏レイソル
Embed from Getty Images2019年7月に柏レイソルに加入します。
2015年以来のネルシーニョ監督とのタッグで、即座にレギュラーに定着。
中盤で攻守に奮闘し、J1復帰&J1定着に大きく貢献しました。
2023年は、武藤雄樹選手と並んで日本人最年長選手。
若手の多いチームを公私共に支えています。
まとめ
地味だけど良い選手。
サッカー暦が浅い方からすると、「何が良いかわからない」と思われてしまう選手。
でも、サッカー通からは「評価が高い選手」。
玄人好みのプレースタイルは、2011年Jリーグ制覇時の主力・栗澤僚一さんを彷彿とさせます。
2022年以降、出場機会が限られている三原選手。
レイソルが勝利を重ね、リードすることが増えた時には、「クローザー」として試合を締めることが増えるかもしれません。
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