「日本のスプリントキング」
「とにかく速い」。
しかも、90分間ず〜っと速い。
桁外れの速さで、「陸上の選手にもなれるのでは?」と思うほど。
強面なルックスでも知られ、ブラジル人からは”年齢詐称”を疑われたことも。
実はお茶目な一面もあり、ゴールを決めると子供のためにアンパンマンポーズ。
今回は、前田大然のプレースタイルと経歴をご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。
前田大然ってどんな選手?
- 名前:前田大然(まえだ だいぜん)
- 生年月日:1997年10月20日
- 出身地:大阪府南河内郡太子町
- 所属クラブ:セルティック(スコットランド)
- ポジション:FW
- 利き足:右足
- 背番号:38番(日本代表では24番など)
- 身長:173cm
- 体重:67kg
ゴールパフォーマンスはアンパンマン
前田選手のお子さんは、アンパンマンが大好き。
2人の子供のために、ゴールを決めると”アンパンマンポーズ”を披露。
海外でも「なんのポーズだ?」と話題になりました。
\今日は #アンパンマンの日 /
— 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) October 2, 2021
得点王にむけ突き進む #前田大然 選手
次はどんなゴールパフォーマンスが繰り出されるかお楽しみに〜🍞🥖🥐#fmarinos #アンパンマン pic.twitter.com/kXTr0hA8W2
名前の由来は”大自然”
Embed from Getty Images「大然」という珍しい名前。
この名前は、「大自然の中でのびのびと育ってほしい」という思いからつけられましたのだとか。
前田選手は5人兄弟で、5人とも”自然”に由来する名前が付けられています。
- 姉:千咲さん
- 弟:草原さん
- 妹:野乃花さん
- 妹:野原さん
(引用:sports naviより)
吉本興業とマネジメント契約
前田選手は、2020年から吉本興業とマネジメント契約を結んでいます。
お笑いのイメージが強い吉本興業ですが、アスリートのこともサポート。
サッカーをはじめ、様々な競技の選手が所属しています。
主な所属選手
・井原正巳(柏レイソル監督)
・森重真人(サッカー選手)
・太田宏介(元・サッカー選手)
・石井一久(元・野球選手)
・青木宣親(元・野球選手)
・今井月(水泳選手) など
前田大然の着用スパイク
メーカー:ナイキ
前田選手は、ナイキの”マーキュリアル”を着用しています。
マーキュリアルシリーズは、加速力に特化。
スピードスターに好まれる人工皮革のスパイクです。
前田大然のプレースタイル
Embed from Getty Images2021年にはJリーグ得点王に輝いている前田選手。
日本代表のFWとして活躍する前田選手の特に大きな強みは以下の3つです。
- 爆発的なスピード
- 1試合のスプリント回数
- 高い守備意識
爆発的なスピード
スピードを武器にする選手は大勢いますが、前田選手の速さは別格。
実況の方の「積んでいるエンジンが違う」という表現がピッタリで、相手選手が戸惑うほどのスピードです。
同じくスピードを武器にする伊東純也選手はABEMAのインタビューにて、「大然の方が速い」とコメントしています。
1試合のスプリント回数
※画像:Jリーグ公式サイトより
現代サッカーでは、各選手のスプリント回数が公表されます。
2021年Jリーグにて、前田選手はほとんどの試合でスプリント回数1位に。
平均スプリント回数
・一般的な選手:20回弱(GKも含めた数字)
・前田選手:45回
最多で64回のスプリントを記録し、”前田劇場”ともいえる駆け回りっぷり。
並外れたスプリントを実現する”体力”と”強靭な身体”に驚きです。
カタールW杯では、前田選手の”鬼プレス”が効果抜群!
『60分間でスプリント60回』という驚きの数字を残し、世界中を驚かせました。
スプリントとは
時速24キロ以上の速度で1秒間以上走ること。
高い守備意識
持ち前のスピードとスタミナが生きるのは、攻撃だけではありません。
守備にも全力で、前線から激しくボールを追いかけます。
想定を上回る速さで、相手選手のミスを誘発。
日本代表の守備は、”前田大然から始まる”といっても過言ではありません。
前田大然のこれまでの経歴
- 太子町JSC(太子町立磯長小学校)
- 川上FC(太子町立太子中学校)
- 山梨学院高校サッカー部
- 松本山雅FC
水戸ホーリーホック(レンタル)
マリティモ(ポルトガル) - 横浜F.マリノス
- セルティック(スコットランド)
小学生時代
小学生時代は、太子町JSCでプレーしています。
小学4年時に堺市から太子町に引っ越し、そのタイミングでサッカーをスタート。
小4でサッカーを始め、小5でトレセンに選ばれるという凄まじい経歴。
当時から瞬足で、短距離・長距離ともに得意だったようです。
実家は大阪府堺市で「おおいずみ動物病院」を経営しています。
中学生時代
中学生時代は、川上FCでプレーしています。
川上FCは全国大会への出場歴もある強豪クラブで、13人のプロサッカー選手を輩出しています。
やんちゃな性格で、サッカーから離れた時期もあったのだとか。
山梨学院高校
高校生時代は、山梨学院高校サッカー部でプレーしています。
1年生から頭角を表すも、冬に謹慎処分を受けることに。
詳しい情報は出ていませんが、どうやら”同級生へのいじりがエスカレート”したことで問題に発展してしまったようです。
謹慎中には奉仕活動をしつつ、自らの能力も高めています。
- 学校の掃除
- パン屋さんでアルバイト
- 学校周辺で走り込み
- 社会人サッカーチームへの参加
- スタンドからチームを応援
サッカー部への復帰後は、プレミアリーグWESTで得点王に輝き、松本山雅への入団を勝ち取ります。
中学生時代に”山梨学院の選手権日本一”に感動。
憧れの学校への入学になりました。
松本山雅FC
2016年に松本山雅FCに入団します。
複数チームへのレンタル移籍もあり、所属は5年間ながらも松本でプレーしたのは”3年間”。
持ち前のスピードで、チームのJ1昇格にも貢献しました。
松本時代の成績
・2016:9試合0ゴール(J2)
・2018:29試合7ゴール(J2)
・2019:18試合2ゴール(J1[途中退団])
松本山雅でのチームメイト
・田中隼磨
・シュミット ダニエル
・守田達弥
・志知孝明
・塚川孝輝
・パウリーニョ
・エドゥアルド など
水戸ホーリーホック
Embed from Getty Images2017年はJ2の水戸ホーリーホックでプレーしています。
シーズン二桁得点を記録し、メディアからの注目度が急上昇。
大勢のJ1スカウト陣が、”前田大然の視察”に訪れています。
水戸時代の成績
・2017:36試合13ゴール(J2)
水戸でのチームメイト
・本間幸司
・林陵平
・萬代宏樹
・田中恵太
・伊藤涼太郎 など
※水戸時代は、YouTubeも配信する田中恵太選手(現・FC琉球)によくご飯を作ってもらっていました。
マリティモ(ポルトガル)
Embed from Getty Images2019年夏にマリティモに移籍し、1年間プレーします。
シーズン途中に”新型コロナウイルス”が蔓延。
家族の安全をして退団・日本への帰国を選択します。
マリティモでの成績
・2019-20:23試合3ゴール(途中入団)
横浜F.マリノス
Embed from Getty Images2020年8月に横浜F.マリノスに移籍します。
日本に復帰し、マリノスで大ブレイク。
前線からの”猛プレス”で守備面でも貢献し、マリノスの上位進出の立役者となります。
2021年にはJリーグ得点王という置き土産を残し、海外再挑戦を決断します。
マリノス時代の成績
・2020:23試合3ゴール(途中入団)
・2021:36試合23ゴール(Jリーグ得点王)
マリノス時代のチームメイト
・喜田拓也
・大津祐樹
・扇原貴宏
・遠藤渓太
・仙頭啓矢
・仲川輝人
・渡辺皓太
・オナイウ阿道
・チアゴ マルチンス
・マルコス ジュニオール
・岩田智輝 など
セルティック(スコットランド)
Embed from Getty Images2021年1月に、セルティックに移籍します。
マリノス時代の恩師・ポステコグルー監督からの2度のラブコールにより、移籍が実現。
前田選手と同じタイミングで旗手選手、井手口選手もセルティックに加入しています。
在籍2シーズンで、2度のリーグ優勝を味わっています。
セルティックでの成績
・2021-22:16試合6ゴール(リーグ優勝[途中入団])
・2022-23:35試合8ゴール(リーグ優勝)
セルティックで共にプレーした日本人選手
・古橋亨梧
・小林友希
・旗手怜央
・井手口陽介
・岩田智輝
日本代表
Embed from Getty Images日本代表初招集は2019年。
南米王者を決めるコパアメリカに出場しています。
しかし、コパアメリカは若手の経験のため、「東京五輪世代+一部の海外組」で構成。
本気の日本代表には2021年から招集されています。
世代別日本代表には21歳から招集。
2021年の東京五輪にも出場しています。
まとめ
2022年カタールW杯では”死の組”に入った日本代表。
試合前の予想では、9割以上の人が日本の敗北を予想していました。
「猛プレスで相手の自由を奪い、カウンターで得点を奪う」
前田選手の強みが、強敵相手に炸裂。
日本代表の大金星は、”前田の鬼プレス”から生まれたもの。
日本サッカーの歴史に名前を刻みました。
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