『2024年夏 日本人選手の移籍動向』
この夏も、”多くの日本人選手”が欧州へ。
むしろ、ここ数年で最高クラスのステップアップを見せているかもしれません。
- 新たに2選手がプレミアへ
- 歴代3人目のバイエルン・ミュンヘン
- 日本人GKで初のセリエA
「世界と最も差があるのがGK」と言われていた中で、欧州内で”日本人GKの玉突き移籍”も発生。
移籍市場が閉じる8月30日までに、まだまだビッグニュースが飛び込んできそうな勢いです。
今回は、”2024年夏の日本人選手の海外移籍動向”についてご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。
海外→海外への移籍
選手名 | 前所属 | 移籍先 |
---|---|---|
菅原由勢 | AZ (オランダ) | サウサンプトン (イングランド) |
鎌田大地 | ラツィオ (イタリア) | クリスタル パレス (イングランド) |
田中碧 | デュッセルドルフ (ドイツ2部) | リーズ U (イングランド2部) |
角田涼太郎 ※レンタルからの復帰。 | コルトレイク (ベルギー) | カーディフ (イングランド2部) |
斉藤光毅 | スパルタ ロッテルダム (オランダ) | QPR (イングランド2部) |
岩田智輝 | セルティック (スコットランド) | バーミンガム (イングランド3部) |
浅野拓磨 | ボーフム (ドイツ) | マジョルカ (スペイン) |
橋本拳人 | ウエスカ (スペイン2部) | エイバル (スペイン2部) |
伊藤洋輝 | シュツットガルト (ドイツ) | バイエルンM (ドイツ) |
三好康児 | バーミンガム (イングランド3部) | ボーフム (ドイツ) |
鈴木彩艶 | シント=トロイデン (ベルギー) | パルマ (イタリア) |
小久保玲央ブライアン | ベンフィカ (ポルトガル) | シント=トロイデン (ベルギー) |
金子拓郎 | ディナモ・ザグレブ (クロアチア) | コルトレイク (ベルギー) |
福井太智 ※レンタル移籍 | バイエルンM (ドイツ) | FCアロウカ (ポルトガル) |
小林友希 | セルティック (スコットランド) | ポルティモネンセ (ポルトガル2部) |
内野貴史 | デュッセルドルフ (ドイツ2部) | アル ワスル (UAE) |
菅原由勢(サウサンプトン)
日本代表の右SB。
10代で日本を飛び出し、5シーズンに渡ってオランダでプレー。
この夏の移籍が確実視されていた選手ですが、最強リーグへの挑戦が決定。
クラブ史上4人目の日本人選手になりました。
鎌田大地(クリスタル・パレス)
日本代表MF。
今夏の移籍が注目されていた選手の1人です。
フランクフルト(ドイツ)時代の恩師との再タッグが実現。
共にELを制覇した間柄なので、今季は途中でポジションを失う可能性は少ないかも・・・?
斉藤光毅(QPR)
U-23日本代表。
パリ五輪に出場し、大会終了直後にQPRへのレンタル移籍が決定。
23歳の若手ですが、海外歴はすでに4シーズン。
16歳でプロデビューしたドリブラーが、プレミア昇格を目指して戦います。
浅野拓磨(マジョルカ)
日本代表FW。
”ジャーガー”のように速く、力強いプレーが持ち味。
「大舞台で結果を残す」という特殊能力も持ち合わせています。
テクニカルで知られるスペインリーグへの挑戦は、少し意外でした。
伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)
日本代表DF。
今夏最大のステップアップ。
昨季の順位で見ると「2位→3位」への移籍ですが、バイエルンは世界トップ5に入るビッグクラブ。
スタメンに定着することができれば、日本サッカーにとっても大きな進歩です。
練習試合中に中足骨骨折し、2~3ヶ月の離脱とみられています。
※中足骨=足の指の付け根付近。
鈴木彩艶(パルマ)
日本代表GK。
パリ五輪には出場せず、移籍を優先。
4大リーグに加入した初めての日本人GKになりました。
”海外からの評価>日本からの評価”が現状。
セリエAで活躍できれば、日本サッカーファンも手のひらを返すはず。
小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)
U-23日本代表GK。
柏U-18→ベンフィカB(ポルトガル)に加入し、4シーズンはトップリーグでの出番はなし。
”日本人GK間での玉突き移籍”という形で、自身初のトップリーグへの移籍が実現しました。
2024年パリ五輪では、ビッグセーブを連発。
「国防ブライアン」という通り名も定着しました。
金子拓郎(コルトレイク)
日本屈指のドリブラー。
昨季はクロアチアリーグで、28試合2ゴール5アシスト。
欧州1年目としては十分な結果を残したものの、買取オプションは行使されず。
札幌への復帰が濃厚視される中、ベルギーへの移籍が決まりました。
福井太智(FCアロウカ)
バイエルンに所属する20歳のMF。
昨季はポルティモネンセでプレーするも、2部リーグへの降格が決定。
今季は同じくポルトガルのFCアロウカへのレンタル。
”バイエルン復帰”に向けて、飛躍の1年にしたいところです。
小林友希
Embed from Getty Images- 所属クラブ:ポルティモネンセ
- 昨季の順位:降格組(1部リーグ16位)
神戸ユースで育った大型CB。
15歳から世代別代表でプレーしていた超・エリートですが、セルティックでは大きな壁にぶつかりました。
Jリーグ復帰も噂されていましたが、新天地はポルトガル2部に決定。
内野貴史(アル・ワスル)
パリ五輪日本代表。
パリ五輪敗退後の8月8日に、突如発表されたUAEへの移籍。
推定年棒は2億円で、若くして高級取りに。
「中東」というとお金に注目が集まりますが、しっかりと強いクラブ。
UAEリーグ8回の優勝を誇り、ACLE(エリート)にも出場予定です。
Jリーグ→海外(ヨーロッパ)
選手名 | 前所属 | 移籍先 |
---|---|---|
佐野海舟 | 鹿島アントラーズ | マインツ (ドイツ) |
毎熊晟矢 | セレッソ大阪 | AZアルクマール (オランダ) |
塩貝健人 | 慶應大学 (横浜Mの内定を解消) | NECナイメヘン (オランダ) |
川村拓夢 | サンフレッチェ広島 | ザルツブルグ (オーストリア) |
伊藤敦樹 | 浦和レッズ | KAAヘント (ベルギー) |
大南拓磨 | 川崎フロンターレ | ルーヴェン (ベルギー) |
高嶺朋樹 | 柏レイソル | KVコルトレイク (ベルギー) |
松木玖生 | FC東京 | ギョズテペ (トルコ) ※サウサンプトンからのレンタル |
古川陽介 | ジュビロ磐田 | グールニク ザブジェ (ポーランド) |
平河悠 | FC町田ゼルビア | ブリストルFC (イングランド2部) |
瀬古樹 | 川崎フロンターレ | ストーク シティ (イングランド2部) |
大橋祐紀 | サンフレッチェ広島 | ブラックバーン (イングランド2部) |
横山歩夢 | サガン鳥栖 | バーミンガム (イングランド3部) |
道脇豊 | ロアッソ熊本 | ベフェレン (ベルギー2部) |
2024年7月17日に佐野海舟選手が現行犯逮捕されたとの報道が出ましたが、現在は釈放。
8月には、マインツのキャンプに帯同しています。(参照:ゲキサカ)
佐野海舟(マインツ)
日本代表MF。
”Jリーグ→5大リーグ”への移籍が実現した上に、移籍金は約5億円との報道も。
ドイツでも「佐野海舟のボール回収」を炸裂させます。
弟は、NEC(オランダ)でプレーする佐野航大。
毎熊晟矢(AZアルクマール)
日本代表DF。
大卒でプロ入りし、”J2→J1→欧州”と着実にステップアップ。
AZの右SBの前任者は菅原由勢。
レギュラーを掴めれば、日本代表内での序列も高まるはずです。
川村拓夢(ザルツブルグ)
日本代表MF。
直近10年で、9度のリーグ優勝を誇る強豪への移籍。
南野拓実やハーランドもプレーしていたクラブで、今話題の”レッドブル”が資本のクラブ。
キャンプ中に靭帯断裂し、3ヶ月の療養+リハビリからのスタートに。
伊藤敦樹(KAAヘント)
Embed from Getty Images日本代表MF。
浦和のゴール裏にいた小学生時代。
浦和ユースで育ち、大学経由で浦和レッズに入団。
2024年7月には、浦和の新・主将に就任していました。
大南拓磨(ルーヴェン)
Embed from Getty Images2022年E-1選手権の日本代表。
DFとは思えない速さに加え、CB・SBを遜色なくこなす選手。
「全く移籍の噂なし」の状態からのチーム離脱で、Jリーグファンも驚きです。
高嶺朋樹(コルトレイク)
中盤で圧倒的な存在感を見せるレフティ。
攻撃では、狭いスペースでも前を向ける”ことに加え、強烈なミドルシュートを完備。
最大の特徴は、”狂犬”と呼ばれるほどの刈り取り能力。
ベルギーでは、金子拓郎(札幌時代の同僚)と再タッグが実現。
松木玖生(ギョズテペ)
まさかのパリ五輪メンバー落選。
その理由は、海外移籍のため。
FC東京のKINGは、名門・サウサンプトン(イングランド)へ。
労働ビザの問題もあり、今季はトルコのギョズテペにレンタル。
まずは”トルコの昇格組”で王になります。
古川陽介(グールニク ザブジェ)
ジュビロが誇る若手ドリブラー。
高校生時代から”ドリブル”で沸かせた選手で、目標は「世界一のドリブラー」。
残留争いの渦中ですが、渡欧を決断。
1年間のレンタルからのスタートで、夢に向かって突き進みます。
平河悠(ブリストル)
U-23日本代表。
パリ五輪出場前に欧州移籍が決定。
いきなり”背番号7”を与えられるなど、クラブからの期待も上々。
フィジカル重視のイングランド2部を、小柄なスピードスターがかき回します。
ちなみに、英語でトライした入団の挨拶が現地サポーターから大ウケし、すでに人気者に。
瀬古樹(ストーク・シティ)
Embed from Getty Images攻守のバランス能力に優れたボランチ。
キック精度も高く、直接FKでゴールに叩き込める選手です。
大南拓磨と同様に、「噂なし」の状態からの”川崎→ヨーロッパ”への移籍。
大橋祐紀(ブラックバーン)
広島の新エースが、わずか半年で退団。
そして、28歳での海外初挑戦になりました。
ゴール前での動きだしと勝負強さが抜群で、2年連続でJリーグ二桁ゴール。
英国でも得点を量産できれば、初のA代表もみえてきます。
横山歩夢(バーミンガム・シティFC)
J1・J2・J3を知るの快速アタッカー。
イングランド3部への移籍は、少し寂しい気もしますが・・・。
バーミンガムは、昨年までチャンピオンシップ(2部リーグ)に在籍。
ベリンガム(レアル・マドリード)が、ユース時代〜プロ1年目まで過ごしたクラブです。
道脇豊(ベフェレン)
ロス五輪世代の日本代表候補。
186cmの大型FWで、プロデビューは16歳の時。
ロアッソ熊本からのレンタル移籍で、期間は1年間。
かつては森岡亮太、小林祐希も所属していたクラブです。
Jリーグ→海外への移籍(アジアなど)
選手名 | 前所属 | 移籍先 |
---|---|---|
酒井宏樹 | 浦和レッズ | オークランド (ニュージーランド) |
石田雅俊 | ジュビロ磐田 | 大田ハナシチズン (韓国) |
谷内田哲平 | 京都サンガFC | FC安養 (韓国) |
石毛秀樹 | ガンバ大阪 | ウェリントン・フェニックス (オーストラリア) |
野津田岳人 | サンフレッチェ広島 | パトゥム・ユナイテッド (タイ) |
田中達也 | アビスパ福岡 | ラーチャブリーFC (タイ) |
長澤和輝 | ベガルタ仙台 | ウェリントン・フェニックス (オーストラリア) |
海外→Jリーグへの復帰
選手名 | 前所属 | 移籍先 |
---|---|---|
大崎玲央 | エミレーツクラブ (UAE) | 北海道コンサドーレ札幌 |
三竿健斗 | ルーヴェン (ベルギー) | 鹿島アントラーズ |
田川亨介 | ハーツ (スコットランド) | 鹿島アントラーズ |
本間至恩 | クルブ・ブルッヘ (ベルギー) | 浦和レッズ |
二田理央 | ザンクト・ペルテン (オーストリア2部) | 浦和レッズ |
原口元気 | シュツットガルト (ドイツ) | 浦和レッズ |
相馬勇紀 ※復帰 | カーザ・ピア (ポルトガル) | →FC町田ゼルビア |
中山雄太 | ハダース タウン (イングランド2部) | FC町田ゼルビア |
西村拓真 ※復帰 | セルヴェット (スイス) | 横浜F.マリノス |
重廣卓也 ※復帰 | FCソウル (韓国) | 名古屋グランパス |
林大地 | シント=トロイデン (ベルギー) | ガンバ大阪 |
森岡亮太 | シャルルロワSC (ベルギー) | ヴィッセル神戸 |
川辺駿 | S・リエージュ (ベルギー) | サンフレッチェ広島 |
熊田直紀 | ヘンク (ベルギー) | いわきFC (FC東京からのレンタル) |
A代表、五輪代表歴のある選手については、個別での紹介文もあり。
三竿健斗(鹿島アントラーズ)
元・日本代表MF。
海外移籍前は鹿島でキャプテンマークを巻いていたことも。
童顔な見た目とは裏腹に、闘争心全開のプレースタイルです。
奥様は、日本テレビの後藤陽菜アナ。
本間至恩(浦和レッズ)
元・アルビレックス新潟。
2年間ベルギーでプレーするも、トップチームでの出番はほとんどなし。
J2から海外移籍したため、J1での経験は0。
ただ、圧倒的な個人技で旋風を起こす可能性は非常に高いです。
原口元気(浦和レッズ)
元・日本代表。
浦和で育った男が、10年ぶりに帰還しました。
元々は”キレキレのドリブラー”でしたが、ボランチもできる器用な選手に成長。
浦和では、「どこのポジションでプレーするのか」にも注目です。
相馬勇紀(名古屋→FC町田ゼルビア)
日本代表MF。
カタールW杯に出場し、その後ポルトガルへ移籍。
海外での1年半で身体を絞り、更にキレのあるドリブラーに進化して帰国しました。
衝撃だったのは、ここから。
2024年7月に名古屋に復帰し、1試合出場。
その2週間後に、移籍金3.5億円でFC町田ゼルビアに完全移籍しています。
中山雄太(FC町田ゼルビア)
日本代表DF。
チームがイングランド3部に降格し、去就が注目されていた選手の1人です。
年棒は推定3億円。
Jリーグ史上最高年棒のSBになります。
西村拓真(横浜F.マリノス)
2度目の海外移籍は、約半年で終了。
まさかの不振に悩むマリノスに、頼れるアタッカーが帰還しました。
特徴は”無尽蔵のスタミナ”と”神出鬼没な動き”。
そして、私生活ではノーパンで過ごすという、普通ではない特徴も。
林大地(ガンバ大阪)
東京五輪日本代表。
ゴールを目指し、がむしゃらに突っ込むストライカー。
中学時代はガンバ大阪Jr.ユースでプレーしており、約12年ぶりに古巣への復帰が実現しました。
YouTubeの個人チャンネルも運営中です。
森岡亮太(ヴィッセル神戸)
元・日本代表。
33歳のMFで、2013~2015年の3シーズンにわたって神戸のNo.10を背負っていた選手。
8年半ぶりに古巣に復帰します。
川辺駿(サンフレッチェ広島)
元・日本代表。
広島ユース育ちの選手で、3年ぶりに古巣に復帰。
移籍にかかった費用は、約5億円と言われています。(参照:Yahoo NEWS)
後半戦での巻き返しを図るには、最適な人物の獲得です。
まとめ
「海外移籍=大きなチャンレンジ」。
成功する保証は、どこにもありません。
それでも、夢に向かって突き進む選手たち。
今シーズンは、何人の選手たちが”サッカー選手としての価値”を高めるのでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
あなたが楽しめるような記事を、約500記事書いています。
ぜひ、気になる記事を読んでいってください。
サッカーをきっかけに、楽しい毎日を!!
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