「脅威の得点率」
”Jリーグ屈指の点取り屋”として知られるドウグラス選手。
J1リーグ122試で57ゴール。(2022年シーズン終了時点)
約2試合に1点のペースで得点を重ねており、「試合に出れば点をとってくれる」という期待感を抱かせるストライカーです。
得点以外の献身的なプレーも印象的で、多くのサッカーファンから愛される選手です。
今回は、ドウグラスのプレースタイルと経歴をご紹介します。
ドウグラスについて
- 名前:デャンフレス・ドウグラス・シャガス・マトス
- 愛称:ドグ
- 生年月日:1987年12月30日
- 出身地:ブラジルマラニョン州
- 所属クラブ:柏レイソル
- 背番号:49番
- ポジション:FW
- 身長:184cm
- 体重:80kg
2015年J1リーグベストイレブン
Embed from Getty Imagesドウグラス選手は、2015年にJ1リーグベストイレブンを受賞しています。
当時所属していたサンフレッチェ広島はJリーグを制し、個人では得点ランク2位の21ゴール。
来日6年目で、チーム・個人ともに最高のシーズンとなりました。
クラブW杯3位
Embed from Getty Images2015年にJリーグを制したサンフレッチェ広島は、その年のクラブW杯に出場。
準決勝では南米王者のリーベル・プレート(アルゼンチン)に惜敗したものの、3位決定戦を制してクラブW杯3位に。
3位決定戦の相手は、ACLで数多くのJリーグチームの前に立ちはだかった広州恒大(中国)。
中国の雄を相手に、ドウグラス選手は途中出場から2ゴール。
チームを逆転勝利に導きました。
日本生活は10年以上
Embed from Getty Imagesドウグラス選手が初来日したのは22歳の時。
国外クラブに所属した時期もあったものの、日本での生活は通算で10年以上になります。
ブラジル人といえば、”陽気でどこかテキトーな性格”という選手も多いですが、ドウグラス選手は正反対の性格。
とても謙虚な性格で、練習にも真面目に取り組みます。
むしろ真面目すぎて、結果が出ずに悩みすぎてしまうことも。
そんな真面目な性格も、日本に適応できた大きな要因かもしれません。
日本語もペラペラで、通訳なしでも日本人選手とコミュニケーションをとれます。
背番号49番の理由
ドウグラス選手の背番号は49番。
- 4月:奥さんの誕生月
- 9月:お母さんの誕生月
この二つの数字を組み合わせて『49』。
家族への想いが、背番号に込められています。(参照:清水エスパルス公式HP)
ドウグラスのプレースタイル
Embed from Getty Images「ゴラッソ製造機」
身体能力が高く、オーバーヘッドなどのアクロバティックなプレーも大の得意。
得点パターンが豊富で、スーパーゴールがとても多い選手です。
- 身体能力の高さ
- 空中戦での強さ
- 献身的なプレー
空中戦では攻守にわたって奮闘し、相手選手よりも”頭1つ分の高く飛ぶ”ことも。
また、献身的なプレーも特徴で、味方へのアシストや前線からの守備も欠かしません。
※2019年11・12月の月間ベストゴールを受賞しています。
ドウグラスの経歴
- 徳島ヴォルティス
- 京都サンガF.C.
- サンフレッチェ広島
- アル・アイン(UAE)
- アランヤスポル(トルコ)
- 清水エスパルス
- ヴィッセル神戸
- 柏レイソル
徳島ヴォルティス
Embed from Getty Images9歳から本格的にサッカーを始め、17歳の時にブラジルでプロデビューを果たしたドウグラス選手。
初来日は2010年7月で、徳島ヴォルティスに加入します。
2013年には12ゴールを決め、チームのJ1初昇格に貢献します。
その後、外国人枠の影響で出場機会を失い、京都へのレンタル移籍が決まります。
京都サンガF.C.
ドウグラス選手のゴールが決まるも、追加点を奪うことができず、ギラヴァンツ北九州と1-1のドロー。サポーターの皆様、ご声援ありがとうございました。 次節は9月6日(土)ホームでジェフユナイテッド千葉(19:00キックオフ)と対戦します。 pic.twitter.com/ER3TJX1k37
— 京都サンガF.C. (@sangafc) August 31, 2014
2014年7月に京都サンガF.C.に期限付き移籍します。
J2で戦うチームの主力として活躍しながらも、負傷離脱期間もあり。
「”助っ人外国人”としてはパッとしない」という評価を下されます。
サンフレッチェ広島
Embed from Getty Images2015年にサンフレッチェ広島に期限付き移籍します。
現・日本代表の森保一監督の元で大ブレイク。
- Jリーグ制覇
- クラブW杯3位
- ベストイレブン
- 得点ランキング2位
「パッとしない」と言われていたのが嘘のような活躍をみせ、”トップクラスの助っ人外国人”として認知されるようになります。
2015年のサンフレッチェ広島はリーグ最多の75得点をあげています。
- CF・佐藤寿人:12ゴール
- 1.5列目・ドウグラス:21ゴール
- 1.5列目・柴崎晃誠:6ゴール
- スーパーサブ・浅野拓磨:8ゴール
4人で47ゴールと、攻撃陣だけでチーム得点数の6割以上を奪いました。
アル・アイン(カタール)
Embed from Getty Images2016年1月にアル・アインに移籍します。
- 2016年ACL準優勝
- 2016-17シーズン・リーグ優勝
アルアインでは、2018年アジア最終予選で日本を苦しめたオマル・アブドゥルラフマンやカイオ(元鹿島)が在籍。
Embed from Getty Imagesアジアの強豪チームの一員として、3年間の在籍で30試合19ゴールという脅威的なペースで得点をあげました。
アランヤスポル(トルコ)
🖋 Dyanfres Douglas Alanyasporumuzda! pic.twitter.com/IPKGyqpet2
— Corendon Alanyaspor 🌊☀️ (@Alanyaspor) January 31, 2018
2018年2月にアランヤスポルに移籍します。
半年間の在籍で、14試合5ゴール。
トルコの地でも主力選手としての活躍をみせました。
清水エスパルス
Embed from Getty Images2018年7月に清水エスパルスに加入します。
2年半ぶりのJリーグでも無双っぷりを発揮。
- 2018年:15試合11ゴール
- 2019年:30試合14ゴール(得点ランキング3位)
凄まじいペースで得点を重ね、2019年には“7試合連続ゴール”を記録。
元北朝鮮代表のチョンテセさんはドウグラス選手に対し、「謙虚な性格も含め、唯一勝てないと思った選手」というコメントを残しています。(参照:note)
2019年シーズン前に不整脈が発覚。
治療により、チームへの合流が遅れました。
ヴィッセル神戸
Embed from Getty Images2020年1月にヴィッセル神戸に移籍します。
元スペイン代表のビジャの後釜として加入。
楽天マネーで大型補強を敢行するチームにおいて、主力選手としてプレー。
2021年第34節ベガルタ仙台戦で決めたボレーシュートには、多くのサッカーファンを熱狂させました。
柏レイソル
Embed from Getty Images2022年に柏レイソルに移籍します。
負傷による長期離脱があったものの、「試合に出れば点を取る」のは相変わらず。
レイソルの攻撃陣に迫力と決定力をもたらしました。
まとめ
サッカーというスポーツは1点が重要なスポーツです。
野球やバスケのように頻繁にスコアが動くわけではなく、0-0で終わる試合も頻繁にあります。
だからこそ、「得点が奪える選手」は貴重です。
味方が繋いだボールをネットに突き刺すだけでなく、”個の力”でゴールを生み出す。
ドウグラスは、今シーズンもネットを揺らします。
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