「文武両道を極めた男」
武藤嘉紀選手は、”エリート”という言葉がよく似合います。
これは、サッカーに限った話ではありません。
FC東京アカデミーに所属しながら、一般受験で慶應義塾高校に合格。
多くの学生が憧れる”Jリーグユース”と”慶應ボーイ”を、どちらも実現。
そして、プロに入り後も「日本代表→ヨーロッパ移籍」と順調すぎるステップアップ。
そんな”文武両道を極めた男”の、日本代表への復帰が近づいているかもしれません。
今回は、武藤嘉紀のプレースタイルと経歴をご紹介します。
武藤嘉紀について
- 名前:武藤嘉紀(むとう よしのり)
- 生年月日:1992年7月15日
- 出身地:東京都世田谷区
- 所属クラブ:ヴィッセル神戸
- ポジション:FW
- 背番号:11番
- 身長:179cm
- 体重:72kg
- 利き足:右
慶應ボーイ
Embed from Getty Images武藤選手の出身大学は、「私立最難関校の1つ・慶應大学」。
体育会の選手たちは”スポーツ推薦”での入学という選択肢もありますが、武藤選手は”内部進学”。
一般入試で慶應義塾高校に入学しているので、”勉強での入学”です。
サッカー選手になれなければ、「医者になりたい」という願望を持つほど勉強熱心な生徒でした。(参照:ジュニアサッカーを応援しよう)
武藤選手の奥様は元CAで、慶應大学の同級生です。
チェルシーからのオファー
Embed from Getty Images武藤選手は、FC東京に所属していた22歳の時に、チェルシー(イングランド)からオファーを受けています。(参照:サッカーダイジェスト)
チェルシーといえば、世界トップ10に入るビッグクラブ。
誰もが快諾してしまいそうな話ですが、「自分を戦力とみていない」と感じた武藤選手はこのオファーを受けず。
実際に、「有望な若手を獲得して、レンタルで成長した選手だけチームに戻す」というやり方が多いのも事実。
自身を客観視した上で、ドイツ1部のマインツに移籍。
そして、ドイツで大活躍を見せました。
プラチナ世代の一員
Embed from Getty Images武藤選手は、1992年生まれ。
この年代は「プラチナ世代」と言われる世代です。
宇佐美貴史選手や宮市亮選手など、若くして海外に渡る選手も多いなか、武藤選手は世代別代表とは無縁。
大学で急成長を見せ、世代トップ層の選手へと一気に躍り出ました。
日本代表歴
Embed from Getty Images武藤選手は、22歳の時に日本代表デビュー。(2014年)
29試合3ゴールを記録しています。
武藤嘉紀の着用スパイク
メーカー:アディダス
武藤選手は、アディダスの”X(エックス)”シリーズを着用しています。
スピードプレーヤー向けに作られており、フィット感に優れた人工皮革のスパイクです。
武藤嘉紀のプレースタイル
Embed from Getty Images「数字でも、数字以外でもチームのために」
武藤選手のプレーを見ていて真っ先に感じるのは、「よく走る!」。
献身的な守備が特徴で、最前線で90分間ボールを追いかけ続けます。
- 献身的な守備
- 強靭なフィジカル
- 豊富なゴールパターン
守備に走った上で、”結果”も残すのが武藤選手。
ゴール・アシストの数に加え、豊富なゴールパターンのも魅力。
・泥臭く突っ込む
・豪快なシュート
・個人技での打開
フィジカルの強さを発揮したかと思えば、柔らかいタッチで”ゴールへのパス”も。
”どんな形でも点がとれる”、”どんな時も全力プレー”が特徴の選手です。
武藤嘉紀の経歴
- バディSC(世田谷区立松丘小学校)
- FC東京U-15深川(世田谷区立桜丘中学校)
- FC東京U-18(慶應義塾高等学校)
- 慶應義塾大学ソッカー部
- FC東京
- マインツ(ドイツ)
- ニューカッスル(イングランド)
- エイバル(スペイン)
- ヴィッセル神戸
小学生時代
小学生時代は、バディSCでプレーしています。
小学生年代での日本一経験もある名門で、”技術・体力”を磨きます。
クラブでの活動とは別で、FC東京のサッカースクールにも通っています。
中学・高校生時代
中学・高校生時代は、FC東京のアカデミーでプレーしています。
- FC東京U-15深川
- FC東京U-18
学生の頃から走力が秀でており、その特徴を考慮してSB(サイドバック)でもプレー。
しかし、本人は「FWがやりたい」という想いが強く、監督に直談判。(参照:ジュニアサッカーを応援しよう)
その直後に結果を残す”勝負強さ”は、今もまったく変わっていません。
チームからは”トップ昇格”を打診されるも、「まだプロでは通用しない」と判断して進学を決断します。
大学生時代
Embed from Getty Images大学生時代は、慶應義塾大学ソッカー部(サッカー部)でプレーしています。
- 1年:主力になるも、負傷で長期離脱
- 2年:FC東京特別指定選手、関東選抜
- 3年:FC東京特別指定選手、全日本大学選抜
大学生のうちにプロデビューを果たし、4年時にはソッカー部を退部。
大学卒業を待たずに、プロサッカー選手への道を進みます。
FC東京
Embed from Getty Images2014年にFC東京に入団します。
1年目から”Jリーグ・ベストイレブン”に選出に加え、”日本代表入り”。
1年半の在籍ではありますが、特大のインパクトを残しました。
FC東京での成績
・2013:1試合0ゴール(特別指定)
・2014:33試合13ゴール(Jリーグベストイレブン)
・2015:17試合10ゴール(途中退団)
マインツ(ドイツ)
Embed from Getty Images2015年6月にマインツに移籍します。
元日本代表・岡崎慎司選手と入れ替わりでの入団。
「岡崎に代わるエース」として期待されての入団でしたが、その期待に応えた武藤選手。
シーズン二桁ゴールこそ届かなかったものの、毎年コンスタントに得点を重ねました。
マインツでの成績
・2015-16:20試合7ゴール
・2016-17:19試合5ゴール
・2017-18:27試合8ゴール
ニューカッスル(イングランド)
Embed from Getty Images2018年8月にニューカッスルに移籍します。
「ドイツで結果を残し、イングランドに挑戦」。
日本からも大きな期待を寄せられていましたが、本領発揮とはなりませんでした。
ニューカッスルでの成績
・2018-19:17試合1ゴール
・2019-20:8試合0ゴール
・2020-21:0試合0ゴール(途中退団)
エイバル(スペイン)
Embed from Getty Images2020年9月にエイバルに期限付き移籍します。
当時最強を謳われた”スペイン1部リーグ”のチームでありながらも、ホームスタジアムの収容人数は約6,300人。
決して予算規模は大きくないクラブ。
チームの力になりたいところでしたが、シーズン終了と同時に“2部降格”が決定します。
エイバルでは、乾貴士選手とチームメイトでした。
ヴィッセル神戸
Embed from Getty Images2021年8月にヴィッセル神戸に移籍します。
ヨーロッパで活躍した大物アタッカー3人が同時加入。
- ボージャン(元スペイン代表)
- 大迫勇也
- 武藤嘉紀
下位に沈む時期もありましたが、2023年シーズンは優勝争いを展開中。
「大迫・武藤コンビ」は、Jリーグ随一のホットラインです。
武藤嘉紀の試合を観る方法
武藤選手がプレーする”Jリーグ”には、3つの大きな大会(リーグ戦)があります。
- Jリーグ
- ルヴァンカップ
- 天皇杯
各大会の放送チャンネルは、以下の通りです。
※SPOOXでは、”30日間無料トライアル”を実施中。
まとめ
武藤選手がプレーしたのは、”ドイツ”、”イングランド”、”スペイン”。
世界トップ4とされる”4大リーグ”のうち、3カ国でのプレー経験があります。
最後に日本代表のユニフォームを着てプレーしたのは、2019年。
それから4年。
Jリーグで復活し、「国内組限定」ではなく、「フルメンバーの日本代表」に入る可能性も十分にあります。
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