7/13に、E-1選手権の日本代表26名が発表され、そのうち10名が日本代表初選出となりました。
E-1選手権の日本代表は、Jリーグでプレーする選手のみで構成されています。
新戦力発掘の場として大きな役割を持つこの大会で、柏レイソルの大南拓磨選手が日本代表に初選出されました。
(同じく柏レイソルの細谷真央選手も初招集となりました。)
「え?大南って誰?」
普段、Jリーグを観る機会がない方だと、そのように感じるかもしれません。
大南選手は2022年のJリーグでも大活躍。
その活躍が評価され、2023年より川崎フロンターレに移籍することになりました。
本職はCB(センターバック)ながらも、SB(サイドバック)やWB(ウィングバック)も平気でこなす器用な選手です。
今回は、大南拓磨選手のプレースタイルやこれまでの経歴をご紹介します。
大南拓磨選手がプレーする川崎フロンターレの試合は、DAZN で観戦できます。
大南拓磨選手について
Embed from Getty Images- ポジション:DF
- 生年月日:1997年12月13日
- 出身地:愛知県刈谷市
- 身長:184cm
- 体重:76kg
双子の兄はお笑い芸人の”超大南”
地元の中学校の初蹴りに参加したら、サッカー選手がいたので写真を撮ってもらいました。
— 大南良樹 (@yoshiki_1_2_13) January 4, 2022
あけましておめでとうございます。 pic.twitter.com/OG4rUyogIn
大南選手は双子の弟。
お兄さんは”超大南”というお笑い芸人です。
大南選手の応援には頻繁に駆けつけ、SNSではサポーターと交流しています。
大南拓磨の着用スパイク
メーカー:アシックス
大南選手は、アシックスの”DSライト”を着用しています。
DSライトシリーズは、アシックスの看板スパイク。
軽量で、尚且つクッション性に優れた天然皮革のスパイクです。
大南選手のプレースタイル
大南選手はユーティリティ且つ、危機察知能力に優れたDFです。
相手FWが絶好機を迎えても、大南選手が間一髪の所で防ぐという場面を数多く見てきました。
- 危機察知能力
- ユーティリティ性
- 対人の強さ
- 50m5秒台のスピード
- 迫力のあるオーバーラップ
柏レイソルではSB(サイドバック)やWB(ウィングバック)でプレーすることが多く、同じく右サイドでプレーするマテウス・サヴィオ選手と共に躍動していました。
スピードに乗った迫力あるオーバーラップも特徴で、その姿は柏で育った日本代表DF酒井宏樹選手を彷彿とさせます。
レイソルに加入当初は戦術理解に苦しんでいたようで、当時のGK中村航輔選手からの大南選手への指示が印象に残っています。
手拍子もない静かなスタジアムに「たくま!!!」という声が何度も響き渡っていました。
大南選手の経歴
- 愛知FC
- 名古屋FC
- 鹿児島実業高等学校
- ジュビロ磐田
- 柏レイソル
- 川崎フロンターレ
小学生・中学生時代
大南選手は小学生時代は愛知FC、中学生時代は名古屋FCでプレーしています。
どちらも強豪チームで、愛知FCは14人、名古屋FCは13人のJリーガーを輩出しています。
また、名古屋FCにはレディースチームもあり、2名のWEリーガーを輩出しています。
WEリーグ
2019年より始まった女子のプロサッカーリーグの名称。
「なでしこリーグ」よりも上位レベルのリーグです。
高校生時代
中学を卒業すると、大南選手は名門・鹿児島実業高等学校に進学します。
厳しい練習でも有名な鹿児島実業。
鹿実OBで元サッカー選手の那須大輔さんが、YouTubeの企画で鹿実に体験入部しています。
大南選手の90分走り切る姿や絶体的な対人の強さを見ると、高校時代の経験が生きているのかなと感じます。
大南選手は中学生まではFWとしてプレーしていました。
高校時にDFにコンバートし、U-18日本代表候補にもなっています。
ジュビロ磐田
2016年に、高校卒業と同時にジュビロ磐田に入団します。
Embed from Getty Images2年目までは出場機会に恵まれませんでしたが、3年目となる2018年にJ1デビュー。
世代別日本代表として、ドバイカップにも出場しています。
2019年はジュビロ磐田はJ2に降格となりますが、大南選手は主力として奮闘。
Jリーグ22試合に出場しました。
柏レイソル
Jリーグでの活躍が認められ、大南選手は2020年に柏レイソルに入団します。
Embed from Getty Images移籍当初はベンチに甘んじることもありましたが、それでもリーグ戦20試合に出場。
現在はチームに欠かせない選手になっており、普段はSBやWB。
CBの選手が欠場する場合はCBでプレーするという、チームに1人はいて欲しいユーティリティな選手です。
攻撃面での貢献も大きく、2021年シーズンは3得点を記録しています。
右サイドからの崩しは、レイソルの大きな武器に。
川崎フロンターレ
2023年度より川崎フロンターレでプレーすることが発表されました。
大南選手の移籍に落胆する柏サポーターも多く、それほどに愛されていた選手なのだと実感します。
試合の主導権を握るフロンターレで、どんな活躍を見せるのかに注目です。
柏レイソル時代のチームメイトである瀬川祐輔選手も川崎フロンターレに加入します。
まとめ
五輪への出場を逃した選手が、その後日本代表になるケースはよくあります。
大南選手も、世代別の代表に何度も選ばれながらも、五輪への出場を逃しています。
ただ、五輪は世代別代表であるのに対し、本当の意味での日本のトップはA代表です。
今回、大南選手がA代表に選ばれたのは、偶然ではありません。
毎年Jリーグで結果を残し、川崎フロンターレへのステップアップを果たしました。
ACLへの初挑戦も控えており、世界を相手にどんなプレーを見せるのか。
そして、今後の日本代表入りにも期待が集まります。
2022年カタールW杯についての記事も書いています。
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