サッカー中継を観ていて、実況の人が「今日は4-4-2の布陣です。」といったように、数字を羅列しているのを聞いたことはありませんか?
この数字は、チームのフォーメーション(陣形)を表している数字で、11人の選手たちはこの数字通りに配置されます。
サッカー経験者には馴染み深く、「自分の所属するチームはどんなフォーメーションが良い」といった討論は頻繁に起きます。
また、応援しているチームに1番合ったフォーメーションを考えたりもします。
(僕もよく授業中に考えていました。)
サッカー初心者からすると、「なんの数字?」って思いますよね。
周りを見ていると、「サッカーは好きだけど、難しいことはいいや!」という理由から、フォーメーションにはノータッチという方は多いです。
頻繁に観戦をしているサポーターの中にも、難しいことはよくわからないという方は意外と多いです。
もちろん、楽しみ方は人それぞれです。
「応援することが楽しいんだ!」ということであれば、それもひとつの観戦スタイルです。
ただ、フォーメーションを知っていると、何倍もサッカーが楽しくなります。
きほんの「き」を抑えるだけでも、サッカーの試合の見え方が変わります。
基本的な4種類のフォーメーションを”超かんたんに”解説しますので、ぜひお付き合いください!
サッカーのフォーメーションや戦術は無数にあり、日々進化しています。
ですが、どんな難しい戦術でも、今回ご紹介するような基本的なものが礎になっています。
フォーメーションの数字の意味
先ほど、数字の羅列がフォーメーションを表しているとお伝えしました。
例えば、「4-4-2」はどういう意味を表しているのでしょうか?
これは、左からDFの人数、MFの人数、FWの人数を表しています。
「4-4-2」の場合はDFが4人、MFが4人、FWが2人ということを表しています。
「3-4-3」の場合はDFが3人、MFが4人、FWが3人になります。
※GKはどのチームも1人だけなので、DFの人数から数えます。
サッカー初心者向けの記事として、ポジションについても解説しています。
(参照:【初心者必見】サッカー観戦が10倍楽しくなる!サッカーのポジションを”超かんたんに”解説)
「4-4-2」のフォーメーション
バランスが良い
「4-4-2」のフォーメーションはバランスがとても良いです。
- 攻守のバランス
- 真ん中、サイドの人数
上記のどちらもバランスが良く、大崩れしにくいです。
また、どのような戦術にも合いやすいフォーメーションでもあります。
特徴は出しにくい
バランスが良い反面、4-4-2ならではの特徴は出しにくいです。
良くも悪くも、「THE スタンダード」なフォーメーションです。
フォーメーションで迷ったら、まずは「4-4-2」にしておけば間違いありません。
小学生年代でも取り組みやすい陣形です。
「4-3-3」のフォーメーション
攻撃的なフォーメーション
フォーワードの人数が多く、攻撃的なフォーメーションです。
前線の選手の能力が強みとなるチームが採用することが多いです。
世界最高の選手と称されるメッシ選手は、上記画像の11番の位置から多くのチャンスを作り出しています。
2022年のカタールW杯を控える森保JAPAN(日本代表)も、「4-3-3」のフォーメーションを採用してアジア予選を突破しました。
サイドの選手が重要
上記画像のサイドに配置されている2番、5番、9番、11番の選手が戦術の鍵を握っています。
例えば、11番の選手の守備が突破された場合、真ん中にいる7番の選手がサイドに出る必要があります。
そうすると、元々7番の選手がいた真ん中の部分にはスペースができてしまい、相手に付け入る隙を与えてしまいます。
サイドの選手が活躍できている時は、両サイドを制圧し、試合の主導権を握ることができます。
反面、サイドの守備を崩されてしまうと一気に劣勢に立たされてしまいます。
「3-5-2」のフォーメーション
中央の人数が多い
他のフォーメーションと比べて、中央に選手が多いです。
中央を起点とするサッカーをするのに向いている陣形です。
また、守備面においても、2番、3番、4番の3人の選手が中央にいるので、相手の攻撃を防ぎやすいです。
サイド攻撃に弱い
画像を見てわかる通り、7番と9番の2人しかサイドの選手がいません。
言い換えると、それぞれのサイドに1人ずつしか選手がいません。
「3-5-2」の場合、相手チームはサイドを起点に攻撃を仕掛けてくることが多くなります。
「5-4-1」のフォーメーション
守備的なフォーメーション
守備の人数が多く、相手に得点を奪わせないためのフォーメーションです。
自陣ゴール前に選手が密集しており、相手の攻撃の選択肢を狭めることができます。
強いチームが弱いチーム相手で大苦戦することがあります。
こういったことが起きるのは、弱いチームが戦力差を認め、守備的なフォーメーションをとるためです。
カウンター攻撃に向いている
攻撃の選手が少ないため、攻撃に重きを置くことは難しいです。
「5-4-1」の場合、数少ないチャンスを生かすカウンター攻撃が適しています。
相手チームは人数をかけて攻めに来るので、手薄になった守備を狙いにいきます。
カウンター攻撃は、スピードのある選手が複数名いると精度が高くなります。
まとめ
サッカーはフォーメーションによって、攻撃的にも守備的にも変化します。
今回ご紹介した4つのフォーメーションは、ほんの一部です。
ただ、基本となるのはこの4パターンでもあります。
注意点としては、同じフォーメーションでも陣形が異なることがある点です。
例えば、「4-4-2」を用いて説明します。
これは、先ほど説明した、バランスの良い「4-4-2」というフォーメーショ/ンです。
同じ「4-4-2」でも下の画像のように、より攻撃の人数を増やすこともあります。
同じフォーメーションでも、選手の配置を変えるだけでチームの特徴はガラっと変わります。
また、試合中に配置を変えることも頻繁にあります。
まずは、今回ご紹介した4つのフォーメーションを理解し、少しずつサッカーに詳しくなっていってください!
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