『病を乗り越え日本代表へ』
川村拓夢選手はサンフレッチェのアカデミーで育ち、高卒でトップチームに昇格。
2023年には、23歳で日本代表に初招集。
これだけ聞くと”エリート街道”を歩んできたように思いますが、むしろその逆。
- 3年間の武者修行(レンタル移籍)
- 突然発症した喘息
- 広島復帰直後の負傷離脱
その苦難は、2023年ルヴァンカップ優勝直後の”涙”に表れています。
分かり合える同期の絆
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) October 22, 2022
涙でお互いを讃え合います🤝@sancce_jr @keisuke_0728 #川村拓夢#ルヴァンカップ決勝 pic.twitter.com/Tn53POm9Cc
今回は、川村拓夢のプレースタイルと経歴をご紹介します。
川村拓夢について
- 名前:川村拓夢(かわむら たくむ)
- 生年月日:1999年8月28日
- 出身地:広島県広島市
- 所属クラブ:サンフレッチェ広島
- ポジション:MF
- 背番号:8番
- 身長:183cm
- 体重:72kg
日本代表
2023年6月のキリンチャレンジカップで日本代表初招集。
世代別日本代表にはU-15からU-20までコンスタントに選出されていました。

2022年J1最優秀ゴール
川村選手は「2022年J1最優秀ゴール賞」を受賞しました。
第28節、清水エスパルスをホームに迎えた試合。
試合終了間際に、推定68mのロングシュートをゴールネットに沈めました。
しかもこの試合では、退場者を出して10人の状態で途中出場し、そこから2得点。
スーパーゴールであるのは間違いありませんが、それ以上にチームを勝利をもたらす活躍を見せました。
誤審でゴールが取り消しに
J1開幕節のノーゴール誤審で異例の緊急会見「あってはいけないこと」今後の審判割り当て、GLTの導入可否、誹謗中傷問題にも言及https://t.co/HSenCupiOz#ゲキサカ #Jリーグ #サッカー
— ゲキサカ (@gekisaka) February 22, 2023
2023年J1リーグ第1節。
川村選手のシュートはゴールラインを割っていたのにも関わらず、”ノーゴール”の判定。
試合後、日本サッカー協会も”誤審”と認める異例の事態に。
この件に対して悔しさを滲ませながらも、「自分が他のチャンスを決めていれば問題にならなかった」というコメントを残した川村選手。
男前なのは、”ルックス”だけではありません。
https://t.co/git2U99xeJ
— TSSサンフレ公式モバイルサイト (@tss_sanfrecce) February 23, 2023
川村拓夢選手/自分が他の決定機を決めていれば、問題にはならなかった。審判のみなさんに申し訳ない。#sanfrecce #川村拓夢 pic.twitter.com/Lp3GzgiYHv
川村拓夢の着用スパイク
Embed from Getty Imagesメーカー:ナイキ
川村選手は、ナイキの”ファントム”を着用しています。
ファントムシリーズは、ボールタッチに定評があるシューズ。
シューズの表面に加工を施し、”パス・トラップ・シュート”の精度を高める人工皮革のスパイクです。
※フットサル用や、お子様向けのシリーズもあります。
川村拓夢のプレースタイル
Embed from Getty Images「攻守で戦うダイナモ」
- 90分走り切るスタミナ
- 強度の高い守備
- 左足のキック精度
日本代表に初選出された際、森保監督に「ダイナモ」と評された川村選手。
90分ピッチを駆け回り、攻撃で・守備で強度高いのプレーを披露します。
中でも、フィジカルの強さを活かしたボール奪取、左足のキック精度はJリーグ屈指。
チームメイトの野津田選手は、「川村選手のチームへの貢献度は計り知れない」とコメント。(参照:footbalista)
守備でチームを救い、自ら得点にも絡める選手です。
川村拓夢の経歴
- 原SC(広島市立原小学校)
- サンフレッチェ広島Jr.ユース(広島市立祇園東中学校)
- サンフレッチェ広島ユース(広島県立吉田高等学校)
- サンフレッチェ広島
- 愛媛FC(レンタル移籍)
- サンフレッチェ広島
小学生時代
小学生時代は、原SCでプレーしています。
お笑い芸人のアンガールズ山根さんも出身のチーム。
後輩の活躍に、山根さんも大喜びです。
おいおい!
— アンガールズ山根良顕 (@ungirls_yamane) August 6, 2022
昨日得点取った川村 拓夢選手!
わしの母校、原小学校のサッカークラブのガッツリ後輩じゃ!
すごい!あのチームからサンフレッチェの選手が出とるとは!
おめでとうございます!J1初得点!#川村拓夢 #サンフレッチェ広島
中学・高校生時代
Embed from Getty Images川村選手は中学生の頃にサンフレッチェ広島アカデミーに入団し、高校卒業までプレーしています。
- サンフレッチェ広島Jr.ユース
- サンフレッチェ広島ユース
中学・高校ともに日本1を経験。
高校1年生からAチームの一員としてプレーし、高校3年時にはJリーグデビュー(二種登録選手)を果たしています。
サンフレッチェ広島
ユースの寮でトップチームに入団することが決まっている拓夢と歩のインタビューをしてきました😃この2人には個人的にも期待してます⚽️⚽️#川村拓夢#川井歩#情熱サンフレッチェ pic.twitter.com/Q3oZsmFfLu
— 森﨑浩司【サンフレッチェ広島】 (@KojiMorisaki77) December 11, 2017
2018年にサンフレッチェ広島に昇格します。
しかし、出場できたのはルヴァンカップのみ。
”J1リーグ2位”という好成績を残したチームの選手層は厚く、J2クラブへの武者修行を決断します。
愛媛FC(J2)
Embed from Getty Images2019年に愛媛FCにレンタル移籍します。
成長を求めて移籍するも、まさかの”喘息”が発覚。
病気による出遅れもあり、1年目は納得のいかない結果に。
しかし、”自分に合う薬”を見つけてからは本領発揮。
コンスタントに出場し、得点力も身につけます。
サンフレッチェ広島(復帰)
3年間のレンタル移籍の後、2022年にサンフレッチェ広島に復帰。
自信をつけて復帰するも、”左膝靱帯損傷”で離脱。
またしてもスタートに出遅れてしまいますが、シーズン中に”スーパーサブ”の立ち位置を確保。
2023年からは、森崎和幸さんが背負った「広島の8番」を継承しています。
まとめ
出場機会を得て”成長するため”に行われるレンタル移籍。
半年〜1年が一般的で、長くても2年。
しかし、川村選手が愛媛FCに在籍した期間は3年間。
3年というと、”片道切符”も疑ってしまうような長さ。
愛媛には、成長させてくれたことへの感謝はあるものの、「育ったチーム」に帰れない不安もあったはずです。
結果的に、この武者修行は大成功。
広島復帰から、わずか1年で日本代表へと上り詰めました。
目指すは、”広島のレジェンド”。
クラブの顔として、川村選手まだまだ高みを目指し続けます。
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