『残念、そこは中村航輔』
中村選手のビッグセーブの直後に、多くの柏サポーターが口にする言葉です。
1vs1に滅法強く、絶体絶命のピンチでも当たり前のようにシュートストップ。
キャプテン翼で例えるなら、
「S・G・G・K(スーパーグレートゴールキーパー)」。
2度の脳震盪で選手生命が危ぶまれるも、不死鳥の如く復活。
現在はポルトガルの地で、守護神としてチームを最後尾から支えています。
今回は、中村航輔のプレースタイルと経歴についてご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。


中村航輔ってどんな選手?
- 名前:中村航輔(なかむら こうすけ)
- 生ね月日:1995年2月27日
- 出身地:東京都北区
- 所属クラブ:ポルティモネンセSC(ポルトガル)
- ポジション:GK
- 利き足:右足
- 背番号:32番
- 身長:185cm
- 体重:82kg
別人になった中村航輔
まずは、みなさんがご存知の中村航輔選手です。
黒髪・短髪の男らしい青年です。
そして次の写真は、渡欧後の現在の中村航輔選手です。
男らしいを通り越し、ワイルドすぎる見た目に。
この変貌ぶりには多くのサッカーファンも驚き、ネットで大きな話題を呼びました。
迫力が増したことで、「相手にプレッシャーを与える」という意味では大きな意味があるかもしれません。
22歳でJ1ベストイレブン
Jリーグで数々のビッグセーブを見せた中村選手。
2017年には、22歳でJ1ベストイレブンに輝いています。
GKは、たった1人しかプレーできないポジション。
ベストイレブンに選ばれたということは、”1年間で日本で最も優れたGK”であることを意味します。
実際に、2017年には日本代表デビューを果たし、翌年2018年にはロシアW杯メンバー入り。
まさに文句なしの受賞となりました。
ボールを取ったら、クルッと1回転
中村選手は、ボールをキャッチして味方にパスを繋ぐ前にクルッと1回転します。
これは、GKの後ろで隠れている相手選手を見つけるために行なっています。
相手に気づかずにボールを置いてしまうと、一気に大ピンチに。
それを防ぐために、1回転して周囲をパトロールしています。
大の将棋好き
中村選手の趣味は”将棋”です。
将棋のアプリでの対局は4000局以上。(2017年時点)
柏レイソルのイベントでは、プロ棋士の中村太地さんとの対局も実現。(ハンデあり)
2手3手先を読む将棋は、同じく先を読むサッカーにも生きているかもしれません。
プロ棋士の中村太地さんとの対談は【Number Web】にて読むことができます。
中村航輔の着用スパイク
メーカー:アディダス
中村選手は、アディダスのシューズを着用しています。
着用スパイクは、”プレデター”シリーズ。
足先にラバーがついており、高精度なキックや柔らかいトラップをより向上させます。
※子供向けや、フットサル用のシューズもあります。
中村航輔のプレースタイル
「ビッグセーブが当たり前」
中村選手は神懸ったプレーが多すぎて、ビッグセーブをするのが通常運転です。
- 驚異的な反射神経
- 1vs1に強い
- 的確なコーチング
「あ、入った」と感じても、どこからともなく手が伸びてくる。
至近距離からのシュートにも反応し、こぼれ球も自ら対処。
1vs1のピンチでは間合いを詰めるのが上手く、気がつくとシュートコースがなくなっています。
シュートを撃った選手が頭を抱える光景は、もはや日常です。
また、的確なコーチングも光ります。
ピッチ中に響き渡る大きな声で味方を動かし、守備のブロックを上手く形成します。
コロナ禍で観客の声出しが禁止になった際、静かなピッチに”中村航輔の声”が90分間にわたって響き続けていました。
中村航輔の経歴
- コアラSC(王子区立王子小学校)
- 柏レイソルU-12
- 柏レイソルU-15(王子区立王子桜中学校)
- 柏レイソルU-18(日体大柏高校)
- 柏レイソル
- アビスパ福岡
- 柏レイソル
- ポルティモネンセSC
小学生時代
小学4年生までコアラSCでプレーしています。
コアラSCは東京都北区のチームで、岡崎慎選手(ロアッソ熊本)も輩出しています。
柏レイソル下部組織
小学5年時に、柏レイソルU-12に入団します。
- 柏レイソルU-12(小学生)
- 柏レイソルU-15(中学生)
- 柏レイソルU-18(高校生)
高校3年時にはクラブユースで日本一に。
天皇杯では千葉県予選を突破。
『柏レイソルvs柏レイソルU-18』が実現しました。
史上初の兄弟対決の実現。
「柏の育成 俺たちの宝」という言葉がピッタリです。
また、15歳からは世代別日本代表としてもプレー。
U-17W杯にも出場し、ユース時代から柏だけでなく、日本のゴールマウスも守っています。

柏レイソル
2013年に柏レイソルに昇格します。
当時のレイソルは第1次ネルシーニョ政権。
毎年タイトルを獲得する黄金時代で、なかなかチャンスの機会に恵まれず。
守護神を務めていた菅野孝憲選手(現・北海道コンサドーレ札幌)の壁は高く、2年間で出場機会はありませんでした。
柏時代の成績
・2013:0試合(ナビスコ杯優勝)
・2014:0試合
アビスパ福岡
2015年にアビスパ福岡に加入します。(期限付き移籍)
井原正巳監督(現・柏レイソル監督)の元、スタメンの座を獲得。
プレーオフの末、J1昇格を果たします。
西日本スポーツが募った「サポーターが選ぶ”アビスパ福岡歴代ベストイレブン”」のGKには中村航輔の名前が。(参照:西日本スポーツ)
1年の在籍ながらも、サポーターの心をガッチリと掴みました。
福岡時代の成績
・2015:20試合(J2)
上記画像、中村航輔選手の右後ろには、日本代表の冨安健洋選手(アーセナル)も映っています。


柏レイソル
2016年に柏レイソルに復帰します。
中村選手と入れ替わる形で菅野孝憲選手が退団。
J2で活躍したとはいえ、J1での経験は0。
「大丈夫なの?」というサポーターの不安は、すぐに吹き飛びます。
ビッグセーブでチームのピンチを防ぎ、「チームを勝たせるGK」に。
- 2016年:リオ五輪出場
- 2017年:J1ベストイレブン
- 2018年:ロシアW杯メンバー選出
2018年には1年間に2度の脳震盪という不運もありましたが、まさに日本を代表する守護神へと飛躍を遂げました。
柏時代(復帰後)の成績
・2016:28試合
・2017:34試合(J1ベストイレブン)
・2018:17試合
・2019:41試合(J2)
・2020:10試合
2020年には、キム・スンギュ選手が加入。
”日韓の代表GKが同じチーム”という非常に贅沢な陣容でした。
ポルティモネンセ(ポルトガル)
2021年1月にポルティモネンセに加入します。
コーチング重要なGKということもあり、言葉の影響もあって出場機会を得られず。
3シーズン目となった2022-23シーズン、それまでの正GKがポルトガル3大クラブのFCポルトに移籍。
とうとう回ってきた出番で、中村選手はビッグセーブを連発。
ポルトガルリーグでセーブ率No.1。(2023年1月時点)
中村航輔が、ポルトガルでも輝きを放ち始めました。
ポルティモネンセでの成績
・2020-21:0試合
・2021-22:2試合
・2022-23:30試合
中村航輔の試合を観戦する方法
中村選手がプレーする”プリメイラ・リーガ”は、以下のチャンネルで観戦できます。
DAZNの詳しい情報は、こちらにもまとめています。
まとめ
- 2017年J1リーグMVP
- 2018年ロシアW杯メンバー入り
2018年W杯終了時点では、「2022年カタールW杯の守護神は中村航輔」と予想する人も大勢いました。
しかし、度重なるアクシデントや海外で出場機会を得られない時期もあり、いつしか日本代表からも遠ざかっていきました。
どんなトラブルがあっても不死鳥のように立ち上がり、自分のいるべき場所に返り咲く。
試合に出ればビッグセーブを連発し、チームに勝利をもたらす。
2年半の時を経て、”守護神・中村航輔”が帰ってきました。
中村航輔選手と同じく、日本代表の守護神候補についてまとめています。
・【権田修一について】
・【シュミットダニエルについて】
・【大迫敬介について】


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