「パリ五輪世代で唯一のJ1クラブの正GK」(2022年時点)
佐々木雅士選手は、20歳という若さで柏レイソルの正GKに定着し、2022年はJリーグ20試合に出場。
パリ五輪世代はすでにJリーグや海外で活躍している選手も多く、GKも例外ではありません。
しかし、2022年時点でチームのスタメンの座を掴み、毎試合コンスタントに試合に出場しているのは佐々木雅士選手ただ一人。
毎週のようにハイレベルな闘いへと身を投じ、経験値を積み重ねています。
今回は、佐々木雅士選手のプレースタイルと経歴についてご紹介します。
パリ五輪世代とは
パリ五輪が開催される”2024年7月26日”時点で23歳以下の選手たちのこと。
佐々木雅士について
Embed from Getty Images- 名前:佐々木雅士(ささき まさと)
- 生年月日:2002年5月1日
- 出身地:千葉県松戸市
- 所属クラブ:柏レイソル
- 背番号:21番
- ポジション:GK
- 身長:185cm
- 体重:79kg
20歳で柏レイソルの正GKに定着
Embed from Getty Images佐々木選手は、20歳という若さで柏レイソルの正GKに定着しました。
GKは出場できる選手が1人だけ。
途中交代の機会もほとんどなく、ポジションを勝ち取るためには練習でのアピールが非常に重要です。
2022年夏に、それまでレギュラーだったキム・スンギュ選手(韓国代表)が海外クラブに移籍。
それに伴い、「誰がスタメンになるのか?」が非常に注目されました。
そこでポジションを掴んだのが、当時20歳の佐々木選手。
ベンチ入りすることも多く、有力視されていたのは事実です。
それでも、途中でポジションを失うことなく、シーズン終了までポジションをがっちりと確保しました。
U-17W杯日本代表メンバー
佐々木選手は、2019年U-17W杯日本代表メンバーの一人です。
GKは3名。
- 佐々木雅士
- 鈴木彩艶(浦和レッズ)
- 野澤大志ブランドン(FC東京)
レギュラーを掴んだのは鈴木彩艶選手で、佐々木選手の出場機会はありませんでした。
それでも、ベンチからチームを盛り上げ、持ち前の笑顔でチームに明るさをもたらしています。
2019年U-17日本代表のGK3名は、U-22日本代表でも仲間でありライバルです。
市場価値が若手GK世界トップ10入り
Embed from Getty ImagesFIFAの関連会社の調査で、佐々木選手が”21歳以下のGK世界トップ10”にランクインしました。
出場数や成績などをふまえて選手の市場価値を算定。
若くして日本のトップリーグに出場する佐々木選手の市場価値は2.5億円に。
今後の活躍で、もっと大きな額になっていくはずです。(参照:FOOT BALL TRIBE)
佐々木雅士のプレースタイル
Embed from Getty Images「足元の技術が光る現代的なGK」
現代サッカーでは、GKにも足元の技術が求められます。
パスワークに加わり、最後尾から攻撃の起点となる。
そんな現代のGKにマッチするのが、佐々木雅士選手です。
- 足元の技術の高さ
- 抜群の反射神経
- 大胆な飛び出し
最後尾でボールを保持し、左足でのキックは長短問わず非常に正確です。
時にはキックフェイントで相手をかわし、会場を沸かせることも。
もちろん、GKの本業のシュートストップも一級品です。
抜群の反射神経で、至近距離でもブラインドからのシュートでも止めてみせます。
そして、ゴール付近を離れ、「もう一人DFいた!?」と思わせるような大胆な飛び出しで相手の決定機を潰します。
「ブラインドからのシュート」とは
他の選手の身体でボールが隠れてしまい、シュートの出どころが見えない状況のこと。
佐々木雅士の経歴
- 常盤平少年団SC(松戸市立牧野原小学校)
- 柏レイソルU-12
- 柏レイソルU-15(松戸市立牧野原中学校)
- 柏レイソルU-18(日本体育大学柏高校)
- 柏レイソル
小学生時代
小学生時代は、常盤平少年団SCでプレーしています。
チームの練習外ではお父さんとも練習し、GKのスキルに加えて足元の技術も磨きます。
お父さんはサッカー経験者ではなかったため、サッカーの本を買って一緒に勉強したことも。
佐々木選手はもちろんのこと、お父さんもサッカーが上達していたはずです。
オフシーズンには、常盤平少年団の練習に参加することも。(参照:常盤平少年団SC公式HP)
柏レイソル下部組織
小学生高学年からは柏レイソル下部組織でプレーしています。
- 柏レイソルU-12
- 柏レイソルU-15
- 柏レイソルU-18
2学年上には同じくパリ五輪を目指す小久保レオ・ブライアン選手も在籍。
柏レイソルユースはパスワークを重視しており、足元の技術に秀でる佐々木選手は戦術にフィット。
ライバルが多い中で、15歳から世代別日本代表、高校2年生にして2種登録選手になります。
先輩の中村航輔選手を目指してきた佐々木選手。
偉大な先輩との距離を、着実に縮めていきます。
柏レイソル
Embed from Getty Images2021年に柏レイソルに入団します。
GK4人のうち、3人がレイソルユース出身。
先輩2人に加え、韓国代表選手とのポジション争いで佐々木選手は第2GKに。
キム・スンギュ選手(韓国代表)の壁は高かったものの、練習から、ベンチから多くの学びを得たはずです。
そして、キム・スンギュ選手の移籍に伴い、2022年第14節FC東京戦から佐々木選手がスタメンに。
その試合を無失点に抑えた佐々木選手。
サポーターの感情は、「スンギュがいない不安」から「佐々木への期待」へと変わりました。
佐々木選手がプレーするJリーグは、DAZNにて視聴できます。
まとめ
過去の五輪日本代表GKを見ると、4大会連続で日本代表に定着する選手が現れています。
- 2008年北京五輪:西川周作(浦和レッズ)
- 2012年ロンドン五輪:権田修一(清水エスパルス)
- 2016年リオ五輪:中村航輔(ポルティモネンセ)
- 2021年東京五輪:谷晃生(ガンバ大阪)
※青文字を押すと、選手の詳細を確認できます。
もちろん、晩年にキャリアの最盛期を迎える遅咲きの選手もいます。
それでも、”海外での活躍”を意識するのであれば、五輪への出場は大きなアドバンテージになります。
柏レイソルでタイトル獲得に貢献する。
ポジション争いを制し、予選を勝ち抜き、パリ五輪でメダルを獲得する。
越えるべき壁は多くありますが、その壁を超えた時、”日本代表 佐々木雅士”が見えてくるはずです。
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