『FC町田ゼルビア・黒田剛監督』
J1初挑戦となる2024年に、台風の目になっているFC町田ゼルビア。
「ある程度はやるだろう」。
そう思っていた方も多いのではないでしょうか?
予想を覆し、首位争いを展開中。
いま、最も注目を集めているチームです。
その注目は、選手にも向かいます。
それは当然のこと。
いつもと違うのは、”監督が1番注目されていること”かもしれません。
今回は、FC町田ゼルビアの黒田剛監督についてご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。
黒田剛ってどんな人?
Embed from Getty Images- 名前:黒田剛(くろだ ごう)
- 生年月日:1970年5月26日
- 出身地:北海道札幌市
- 所属クラブ:FC町田ゼルビア
FC町田ゼルビアの監督
Embed from Getty Images・2023年:J2優勝
・2024年:J1初挑戦
J2リーグ15位(2022年)のチームの監督に就任し、その年にJ2制覇。
天皇杯では横浜F.マリノスと対戦し、4-1というスコアで勝利。
自身が得意とする戦術を浸透させ、チームは完全に生まれ変わりました。
青森山田高校の監督
Embed from Getty Images「黒田剛=青森山田」
この印象が強い方も多いのではないでしょうか?
それもそのはず。
28年間に渡り、青森山田高校の監督を務めていました。
黒田監督は、1994年に青森山田高校の指導者に。
「青森=青森山田の一強」というイメージも強いですが、当時は全国大会に出場できないことも。
1997年以降は、27年連続で冬の選手権で全国大会に出場中。
他にも、ユース(Jリーグ下部組織)が出場する大会で日本一になったことも。
”青森山田高校=サッカー最強の高校”になったのは、間違いなく黒田監督の手腕です。
社会人1年目はホテルマン
Embed from Getty Images大学を卒業し、社会人1年目。
黒田監督は、”星野リゾート”で働いていました。(参照:aomori goal)
しかし、3ヶ月で退職し、”学生サッカーの熱さ”を追い求めて教員の道へ。(参照:日商AB)
一般的には、「根性がない!」と批判されそうな短い期間での転職。
その決断から、28年間の高校サッカー指導が始まります。
評判は悪い!?
Embed from Getty Images- 戦術が特殊
- 監督同士の挨拶が無愛想
- 物議を醸すコメント
良くも悪くも、「勝利への執念」を全開にする監督。
戦術はとても効率的で、日本で大人気のパスサッカーとは最も遠いもの。
「勝つのが正義だろ?」と言わんばかりに、相手の嫌なことを徹底します。
そして、負けた時は、その悔しさを一切隠しません。
パスサッカーを志向するチームに対し、「足元でチャカチャカやってる・・・」というコメントを残したことも。
そんな点が影響し、サッカーファンから顰蹙(ひんしゅく)を買うこともあります。
近しい人たちが語る特徴としては、黒田監督は”モチベーターとして優秀”だということ。
そして、”マネジメント能力が非常に高い”。
町田ゼルビアの選手間での競争力は、黒田監督のマネジメント能力から生まれているのでしょう。
黒田剛の現役時代
小学校に入学し、最初に夢中になったのは”野球”。
サッカー少年になったのは、小学3年生の頃のようです。(参照:日商AB)
その後の進路は・・・
・北海道大谷室蘭高校サッカー部
・大阪体育大学サッカー部
高校時代は、総体・選手権合わせて約60回も全国大会に出場している北海道の名門校。(参照:北海道大谷室蘭高校サッカー部公式HP)
大学時代は、プロを多数輩出している大阪の名門校。
プロキャリアはありませんが、かなりの経歴の持ち主です。
黒田剛の指導者歴
1994年に指導者としてのキャリアをスタート。
現在、指導者として30年目を迎えています。
青森山田高校
Embed from Getty Images1994年に青森山田高校のコーチに。
翌年、1995年に監督に就任しています。
そこから2022年まで、28年間に渡って青森山田高校の指揮をとりました。
・8回の日本一
・26年連続で冬の選手権い出場(現在も記録は継続中)
2021年には、総体・選手権・プレミアの3冠を達成。
U-18プレミアリーグにはJリーグ下部組織も出場しているので、”真の日本一”に輝いています。
FC町田ゼルビア
Embed from Getty Images2023年にFC町田ゼルビアの監督に就任。
プロの監督初挑戦のシーズンで、いきなりJ2リーグ優勝。
しかも、”2位との勝ち点差は12”という、圧倒的な強さでの優勝でした。
2024年からは、町田史上初のJ1リーグ。
みなさんご存知の通り、サッカーファンの予想を上回る強さを見せています。
黒田剛の戦術
Embed from Getty Images”勝利”から逆算し、超・シンプルな戦術。
理想の追求なんてしません。
むしろ、「勝つことが理想だろ?」と背中で語る監督です。
勝利を欲するリアリスト
Embed from Getty Images「勝利」のために、ただシンプルに。
パスを回すよりも、”デカくて強いFW”をめがけてロングボール。
2024年にJ1で旋風を起こしてる、”戦術オ・セフン”がまさにそれ。
綺麗なサッカーではありません。
- 球際で勝つ
- 相手よりも走る
- 時間を使う
相手の嫌なことを徹底するリアリスト。
すべては”勝利”のために。
ロングスロー
Embed from Getty Images2020年代に入り、高校サッカー界で”ロングスローブーム”が起きました。
火付け役になったのは、青森山田高校でしょう。
当時監督を務めていたのは、黒田剛監督。
そして今、Jリーグでもロングスローが戦術の1つとして定着しました。
その代表格が、FC町田ゼルビアです。
ロングスローは非常に便利です。
”ただのスローイン→大きなチャンス”へと変わります。
しかも、ゼルビアには両サイドにロングスローワーがいます。
相手にとっては、非常に厄介。
- 迂闊にボールをピッチ外に蹴れない
- クリアが遠くに飛びにくい
しかも町田の場合、CBが前線に上がってきます。
CK(コーナーキック)などと同様に、大きな得点のチャンスなので。
- CBが上がってくる
- スローインの前にボールをタオルで拭く
「長い!!!」とイライラするチーム、サポーターが続出。
こうして批判が集まります。
そして、これは術中にハマっています。
もう・・・アリジゴクみたいな感じですね。
200種類以上のセットプレー
Embed from Getty Images「白って200種類あんねん!!」って言っている女性タレントがいます。
そして、黒田監督には”200種類のセットプレー”があります。
正確なボールを蹴るだけではなく、相手の裏をかく。
数%でも得点の可能性を高めるために。
本当に、相手の嫌なところをついてきます。
FC町田ゼルビアの試合を観る方法
Embed from Getty ImagesJリーグの試合はDAZNにて放送中です。
そして、FC町田ゼルビアはJリーグで唯一、ABEMAでの観戦が可能です。
無料放送もあるので、ぜひチェックしてみてください!
まとめ
- 勝利を追求するリアリスト
- 相手なところを突く
- ヒール役が似合う戦術家
日本にも、とうとう”モウリーニョのような指揮官”が現れました。
Embed from Getty Images※モウリーニョ監督(ポルトガル人)の写真。
ルールを上手く使い、批判をされても徹底的に続けてくる。
「勝利」のために。
日本サッカー界に、新しい風が吹き始めました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
あなたが楽しめるような記事を、約500記事書いています。
ぜひ、気になる記事を読んでいってください。
サッカーをきっかけに、楽しい毎日を!!
コメント