「シティの115件の不正」
いま、”世界最強クラブの1つ”とされるのがマンチェスター・シティ(イングランド)。
監督・選手ともに”SSランク”。
「最高の選手たちが、最高の監督が考えた戦術を実行する」。
マンチェスターシティ(以下:シティ)がみせるパスサッカーは圧巻で、「美しく勝つ」という言葉がピッタリ。
理想を追い続けながらも、”プレミアリーグ4連覇”を達成したとんでもないクラブです。
しかし・・・
そんなシティに、”115件の不正疑惑”が浮上。
2024年9月に裁判が開始されました。
判決次第では、”シティの存在”さえも危ぶまれるかもしれません・・・。
今回は、マンチェスターシティの”115件の不正疑惑”について解説していきます。
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マンチェスターシティの”115件の不正疑惑”って何??
Embed from Getty Images「115件の財務上の不正」
2009年〜2018年の9シーズンにおいて行われたとされる、115件の財務上の不正。
不正の内容は、大きく分けて4つ。
- 財務状況の虚偽報告
- 監督・選手への報酬を偽った
- UEFAのFFP違反
- プレミアリーグの規定違反
シティ側が、”捜査に非協力的”という報道が出たことで、より”黒”に近づいてしまったような・・・。
元々、「成金」と呼ばれたりもしていたクラブ。
2008年に親会社が変わってから、”莫大なお金”を使って超・有名選手を獲得してきました。
「不正=事実」となった場合、2008年〜2018年に入団したあの選手たちは、「不正な形でシティに加入した」ということになってしまいます。
アグエロやテベス。
バロテッリやダビド・シルバなんかも・・・。
UEFAの”FFP”とは?
UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)が定める財政上の規定。
赤字経営を防ぎ、経営の健全化・安定化のための仕組み。(参照:サッカーダイジェスト)
監督・選手は悪くない
Embed from Getty Images初優勝をした2011-12シーズン。
最終節に起こした”逆転勝利&逆転優勝”は鳥肌もので、「奇跡」としか言いようがありません。
当時所属していた選手を見ると、
・アグエロ(アルゼンチン代表)
・テベス(アルゼンチン代表)
・バロテッリ(イタリア代表)
・ヤヤ トゥーレ(コートジボワール代表)
・ダビド シルバ(スペイン代表)
・ミルナー(イングランド代表)
・コンパニ(ベルギー代表) など
「懐かしい」という感情と共に、「エグいメンバーだ・・・!」という感想も抱きます。
そして現在は、当時以上の強さを誇ります。
ペップ(グアルディオラ監督)の元に、超・一流プレーヤーが集結。
プレミア4連覇に加え、22-23シーズンには”悲願のCL制覇”を実現しました。
Embed from Getty Images”監督・選手の報酬”を虚偽申告していたという疑惑。
これは間違いありません。
ただ、「監督・選手たちが悪いのか?」というと、”答えはNO!”。
監督・選手たちは、”シティの掲げるミッション”に感銘を受け、”提示された給料”に合意して入団しただけ。
”選手としての価値”が、絶対に下がりません。
この想いに関しては、「シティが憎い!」と感じる他サポ(別のプレミアクラブのサポーター)も同意見なのではないでしょうか?
UAEとの国際問題に発展!?
Embed from Getty Images親会社:シティ・フットボール・グループ(CFG)
シティの運営会社はCFG。
UAEの投資会社が運営するグループで、会長を務めるのはUAE皇太子のマンスール氏。
「シティ=UAEの国家クラブ」とも言えるクラブで、”オイルマネー”で急速に強くなった過去を持ちます。
そして、UAEはイングランドに巨額を投資中。(参照:MEA)
そんな背景もあり・・・
「プレミアリーグは、シティ(国家クラブ)に厳罰を与えにくい」とも言われています。
国家クラブって難しいですよね。
パリ・サンジェルマン(フランス)も然り。
シティが受ける可能性のある罰則
Embed from Getty Images今回の”115件の不正”を受け、シティには”なんらかの制裁”が与えられると言われています。
もちろん、正式な判決が下るまでは、処罰の内容はわかりません。
もしかしたら、”逆転無罪”を勝ち取る可能性もあります。
ここでは、「こんな罰則が与えられるのでは?」と噂されているものをお伝えします。
罰金
Embed from Getty Images1つ目は”罰金”。
1992年に創設されたプレミアリーグの中でも、トップクラスに大きな疑惑。
罰金刑がくだった場合、その金額は予想もつきません。
ただ・・・。
マンチェスターシティは超・お金持ちのUAEの国家クラブ。
莫大な金額でも、普通に払えてしまいそうですね。笑
下部リーグに降格
Embed from Getty Images2つ目は、”下部リーグに降格”。
”プレミア最強クラブ”にとって、これは超痛い処罰です。
ただ、実例もあるため、可能性は否定できません。
他国の話にはなりますが、ユヴェントス(イタリア)がセリエB(2部リーグ)に降格。(2006年)
ちなみに、あの時はデルピエロ、ブッフォン、ネドベド、トレゼゲなどの超・一流選手が残留したこともあり、1年でセリエA(1部リーグ)に復帰!
勝ち点の剥奪
Embed from Getty Images3つ目は、”勝ち点の剥奪”。
これもまた、実例があります。
「勝ち点-X」になるわけですが、「Xの数字」は予測不能。
昨季(2023-24)の勝ち点で考えると、シティの勝ち点は91。
・勝ち点-10→「81」→3位(CL出場)
・勝ち点-20→「71」→3位(CL出場)
・勝ち点-30→「61」→6位
・勝ち点-40→「51」→9位
・勝ち点-50→「41」→15位
・勝ち点-60→「31」→17位(ギリギリ残留)
・勝ち点-70→「21」→19位(降格)
あくまでも昨季の数字ですが、”勝ち点60の剥奪”までなら、ギリギリ残留できる計算になります。
タイトルの剥奪
Embed from Getty Images4つ目は、”タイトルの剥奪”。
2009年以降、シティが獲得したタイトル数は24。(欧州大会やFIFAの大会も含む)
- プレミアリーグ:8回
- FAカップ:3回
- カラバオカップ:6回
- コミュニティシールド:4回
- チャンピオンズリーグ:1回
- UEFAスーパーカップ:1回
- クラブワールドカップ:1回
「さすがは英国最強クラブ」という感想を抱きますが・・・
これらの実績が剥奪されてしまう可能性もあります。
不正疑惑の期間に2位だったクラブ
Embed from Getty Images2009-10年以降、”8回のプレミア制覇”を達成したシティ。
この間に、「2位だったクラブ(シティが優勝の場合)=優勝していたかも」ということになります。
そんな不運を味わったのは、”3クラブ”。
マンチェスターユナイテッド
Embed from Getty Images2位だったシーズン(その年にシティが優勝)
・2011-12
・2017-18
・2020-21
リヴァプール
Embed from Getty Images2位だったシーズン(その年にシティが優勝)
・2013-14
・2018-19
・2021-22
アーセナル
Embed from Getty Images2位だったシーズン(その年にシティが優勝)
・2022-23
・2023-24
インテル(CL)
Embed from Getty Images2位だったシーズン(その年にシティが優勝)
・2022-23
※プレミアリーグではありませんが、CL決勝でシティに敗れる。
2009年以降の優勝クラブ
Embed from Getty Images2009年以降に、”シティを抑えてプレミア制覇”を達成したクラブは4クラブです。
- チェルシー:3回
- マンチェスターU:2回
- レスター:1回
- リヴァプール:1回
裁判の日程
Embed from Getty Images裁判の日程:2024年9月16日〜2025年初頭
予定ではありますが、今シーズンの終盤には判決が出るようです。
シーズンが終わる5月には、どんな判決がでているのでしょうか・・・。
まとめ
日本での人気も鰻登り中の”マンチェスター・シティ”。
「シティのサッカーをもっと楽しみたい!」。
その反面、「不正は・・・」という、相反する感情を抱く人も多いのではないでしょうか?
今回の判決によっては、「補強はどこまでやっていいんだよ〜」という”新たな基準”ができるでしょう。
きっと、今後のサッカー界に大きな影響を与えるはずです。
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