『過去に”勝ち点剥奪処分”を受けたクラブ』
”公正に戦うこと”を目的とし、各国リーグにはそれぞれ規定が設けられています。
- 財務
- 審判との関係
- 選手の補強 など
私たちが観ている試合は、各クラブが”ルールを守る”ことで成立。
ただ、中には違反をするクラブも出てきます。
その場合は、罰則を受けることになりますが、その中には”勝ち点剥奪”という厳しいものも。
勝ち点が剥奪されれば、”順位が下がる”ことになるので、どこのクラブも避けたい処罰の1つです・・・。
今回は、”勝ち点剥奪”の処罰を受けたクラブについてご紹介します。
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【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。
セリエA(イタリア)
Embed from Getty Imagesカルチョ・スキャンダル(2006-07年)
Embed from Getty Imagesイタリアサッカー界を揺るがせた”最大のスキャンダル”。
- 審判との癒着
- 不正経理 など
自チームが有利になるように、”特定の審判”が割り当てられるように指名。
5クラブが絡んだ事件ですが、最も重い処分が下されたのは、当時”イタリア最強の座”を確立していたユヴェントス。
- 唯一のセリエB降格
- 勝ち点 9pointを剥奪
- 2004-05、2005-06の優勝を剥奪
2部リーグ降格が決まり、イブラヒモビッチやカンナバーロなどの一流選手が退団。
その反面、デルピエロ、ブッフォン、ネドベド、トレゼゲなどは残留し、2部リーグでプレー。
その影響もあり、”勝ち点-9スタート”の中でも「1年でのセリエA復帰」を決めています。
クラブ名 | 剥奪された勝ち点 | 順位 |
---|---|---|
ユヴェントス | セリエB降格 & -9 point | 優勝 (セリエB) |
フィオレンティーナ | -15 point | 6位 |
レッジーナ | -15 point | 14位 |
ACミラン | -8 point | 4位 |
ラツィオ | -3 point | 3位 |
ユヴェントス(2022-23年)
Embed from Getty Images- 違反の内容:財務違反
- 剥奪された勝ち点:10 point
カルチョスキャンダルに続き、2度目の勝ち点剥奪。
コロナ禍において、経費削減を目的とした虚偽報告など、複数の違反が発覚。(参照:サッカーキング)
勝ち点10を剥奪され、「勝ち点72→62」となり、7位でシーズンを終了。
勝ち点剥奪がなければ3位でした。
プレミアリーグ(イングランド)
Embed from Getty Imagesポーツマス(2011-12年)
Embed from Getty Images- 違反の内容:破産申請
- 剥奪された勝ち点:10 point
2010年に破産申請をし、”プレミアリーグ初の倒産クラブ”に。
勝ち点9を剥奪され、2部リーグに降格。
2011-12シーズンには2度目の破産申請を行い、勝ち点10の剥奪処分。(参照:ゲキサカ)
その影響もあり、3部リーグへの降格が決定しました。
バーミンガム(2018-19年)
Embed from Getty Images- 違反の内容:多額の損失
- 剥奪された勝ち点:9 point
ベリンガム(レアル・マドリード)の出身クラブ。
EFL(イングリッシュ・フットボールリーグ)が制定する、”クラブの持続可能性規則”に違反する多額の損失を出し、勝ち点9を剥奪。
この苦難を乗り越え、17位で2部リーグ残留を達成しました。
ちなみに、この翌年にベリンガムがTOPチームデビューを果たします。
EFLとは?
”イングリッシュ・フットボールリーグ”。
イングランド2部〜4部リーグのことで、プレミアリーグは含まれません。
ノッティンガム・フォレスト(2023-24年)
Embed from Getty Images- 違反の内容:多額の損失
- 剥奪された勝ち点:4 point
プレミアリーグが定める”クラブの持続可能性規則”に違反。(参照:サッカーキング)
代表クラスの選手をビッグクラブに売却するなどの対策を講じるも、処分は免れず。
勝ち点剥奪の直後には降格圏に転落しましたが、最終的には17位でシーズン終了。(18~20位が降格)
プレミア残留を勝ち取りました。
エヴァートン(2023-24年)
Embed from Getty Images- 違反の内容:多額の損失
- 剥奪された勝ち点:8 point
プレミアリーグが定める”クラブの持続可能性規則”に違反。(参照:マイナビニュース)
複数回にわたる裁判に発展し、”剥奪のpoint”は何度も変更に。
「10→6→8」。
最終的には、勝ち点8を剥奪され、15位でシーズン終了。
2023-24シーズンは、エヴァートンとN.フォレストの2クラブが勝ち点剥奪処分を受け、どちらもプレミア残留を果たしました。
エールディビジ(オランダ)
Embed from Getty Imagesフィテッセ(2023-24年)
Embed from Getty Images- 違反の内容:財政難
- 剥奪された勝ち点:18 point
長年に渡って財政難の状態が続き、オーナー交代後に事態が深刻化。
リーグ残り4試合の時点で処分が下り、”勝ち点-1”という状態に。(参照:日刊スポーツ)
最終的には勝ち点6で、ダントツの最下位で2部リーグに降格。
また、プロライセンスも剥奪されることに。
スコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド)
Embed from Getty Imagesレンジャーズ(2011-12年)
Embed from Getty Images- 違反の内容:破産申請手続きによる罰則
- 剥奪された勝ち点:10 point
リーグ3連覇中でしたが、財政難に陥りクラブは破産。
勝ち点剥奪がある中でも2位フィニッシュでしたが、”4部リーグ降格”という厳しい処分が下されました。
その後、5年間で1部リーグ復帰を果たし、現在はスコットランドの強豪に復活。
マンチェスター・シティの115件の不正
Embed from Getty Images2024年現在、マンチェスターシティの不正についての裁判が行われています。
複数年に渡って財務上の違反があったとされ、結論は2024-25シーズン中に出ると予想されています。
当ブログでは、この件についても詳しくまとめています。
【シティの115件の不正について詳しく】
まとめ
何か問題が起きると、「勝ち点剥奪しろ!」なんて文句が出ることも。
決して頻繁に起きるものではありません。
ただ、調べてみると「意外と多い」という印象を持ちました。
「あ、これは不正だわ」っていう内容のものもあれば、
「トライして失敗したか・・・」というものも。
- 選手の補強
- 施設への投資 など
大胆な行動が裏目に出て、資金の回収ができなくなることもあるので、とても難しいですね。
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