「FIFAランキングって何?」
サッカー日本代表の試合を観ていると、必ず耳にする言葉。
「FIFAランキング」。
試合に勝つことでポイントを獲得。
多くのポイントを積み重ねると上位にいけるという仕組みなのですが・・・。
これがなかなか複雑。
複雑だからこそ、超・シンプルに解説します!
イメージとしては、「サッカーちょっと好き!」という人でも、スッと頭に入ってくる感じ。
難しい単語・表現は使いません。
今回は、「FIFAランキングって何?」をテーマに、記事を書いていきます。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。
FIFAって何?
Embed from Getty Imagesランキングの前に、「そもそもFIFAって何?」という話。
『FIFA=国際サッカー連盟』
”Fédération Internationale de Football Association”の頭文字をとって”FIFA”。
W杯を主催する団体です。
傘下には、各大陸のサッカー協会があります。
- UEFA(欧州サッカー連盟)
- CONMEBOL(南米サッカー連盟)
- CONCACAF(北中米・カリブ海サッカー連盟)
- AFC(アジアサッカー連盟)
- CAF(アフリカサッカー連盟)
- OFC(オセアニアサッカー連盟)
「サッカー界のTOP」として、世界中をまとめています。
FIFAランキングとは?
一言で言えば、『FIFAランキング=強さの基準』。
しかし、強い国でも、上位にいるとは限りません。
例えば、クロアチアがその代表例。
- 2018年W杯:準優勝
- 2022年W杯:3位
世界最大の大会で、2大会連続でベスト4入りしているクロアチア代表ですが、FIFAランキングは11位。(2025年4月時点)
正直、もっと上の順位にいても不思議ではありません。
では、なぜこの順位なるのか?
それは、順位決定における基準があるからです。
順位決めの基準
FIFAランクの決定には、大きく3つの要素があります。
- 試合結果
- 相手の強さ
- 試合の重要度
これらを踏まえ、ポイントを積み重ねていきます。
高いポイントを獲得した国が、FIFAランキング上位へ。
まずは、これらの3要素をそれぞれ見ていきます。
FIFAランキングは1993年に創設。
これまでに、2度の”ルール変更(計算方法)”が行われています。
試合結果
当然、試合に勝てばポイントを獲得します。
反対に、負ければポイントを失います。
引き分けの際にもポイントを獲得しますが、少し増える程度です。
・勝利→ポイントを得る
・引分け→ポイントを少し得る
・負け→ポイントを失う
相手の強さ
上の項目にて、”勝つ=ポイントを得る”とお伝えしました。
これ、「どんな相手に勝つのか」も重要です。
強い相手(FIFAランクが高い相手)に勝てば、より多くのポイントを獲得できます。
試合の重要度
強敵に勝てば、当然多くのポイントを獲得できますが・・・。
やっぱり、「本気の試合>親善試合」です。
親善試合は、言い換えれば練習試合のようなもの。
「本気」ではあるけれど、新戦力や戦術を試すなど、いわば実験の場でもあります。
では、本気の試合って?
やっぱり、W杯です!!
その他には、アジア杯、EURO、コパアメリカなどの、大陸王者を決める大会もポイントが高くなります。
更新頻度
通常、FIFAランキングは、1.5~2ヶ月くらいのペースで更新されています。
国際Aマッチの結果を反映し、ポイントを計算し、新しい順位に。
「国際Aマッチの後に、FIFAランキングが更新される」というイメージです。
国際Aマッチとは?
各国の代表同士の対戦。
U-23など、年齢制限のある代表チームは対象外になります。
FIFAランキングの役割
Embed from Getty Imagesここからは、FIFAランクの順位が「何に役立つのか?」について見ていきます。
強さの基準になる
上の項でもお伝えした通り、FIFAランクの順位は”強さの基準”になります。
上位にいるのは強い国ばかり。
特に、TOP10に入るのは、「超・強豪国」。
W杯の優勝候補として名前が上がる国ばかりです。
W杯の組み合わせに影響
FIFAランクの順位って、実はかなり重要。
なぜなら、「W杯の組み合わせ」に影響するからです。
超・強豪国は、「ポット1」に入ります。
ポット1やポット2に入れば、”強豪と同じグループになりにくい”という優遇を受けることになるのですが・・・。
これは、FIFAランキングの順位によって決まります。
つまり、FIFAランク上位国は、W杯で有利になるということ。
「ポットって??」ってなった方!
私、ポット分けについても記事を書いているので、ぜひ合わせて読んでみてください。

FIFAランキングTOP30と注目ポイント
FIFAランク | 国名 |
---|---|
1位 | アルゼンチン (南米) |
2位 | スペイン (欧州) |
3位 | フランス (欧州) |
4位 | イングランド (欧州) |
5位 | ブラジル (南米) |
6位 | オランダ (欧州) |
7位 | ポルトガル (欧州) |
8位 | ベルギー (欧州) |
9位 | イタリア (欧州) |
10位 | ドイツ (欧州) |
11位 | クロアチア (欧州) |
12位 | モロッコ (アフリカ) |
13位 | ウルグアイ (南米) |
14位 | コロンビア (南米) |
15位 | 日本 (アジア) |
16位 | アメリカ (北中米) |
17位 | メキシコ (北中米) |
18位 | イラン (アジア) |
19位 | セネガル (アフリカ) |
20位 | スイス (欧州) |
21位 | デンマーク (欧州) |
22位 | オーストリア (欧州) |
23位 | 韓国 (アジア) |
24位 | エクアドル (南米) |
25位 | ウクライナ (欧州) |
26位 | オーストラリア (アジア) |
27位 | トルコ (欧州) |
28位 | スウェーデン (欧州) |
29位 | ウェールズ (欧州) |
30位 | カナダ (北中米) |
欧州と南米が上位独占
Embed from Getty Images上記の表を見てもわかる通り、TOP10は欧州・南米のみ。
「さすがはサッカーの本場」という印象です。
少し意外な点は、ウルグアイ・コロンビアが入っていないこと。
たしかに、「W杯での成績にムラがある」という印象があります。
- 良い時→ベスト8以上
- 悪い時→GL敗退、南米予選敗退
やっぱり、安定感って大切。
アジア最高順位は日本
Embed from Getty Imagesアジアの国で、FIFAランキングTOP20に入っているのは日本・イランの2カ国。
TOP30になると、韓国・オーストラリアもランクインします。
ちなみに、日本代表の最高順位は9位。(1998年)
「え!そんな強かったの!?」と思いますが・・・。
これはFIFAランクの計算方法が影響しています。
当時は、「相手の強さに関係なく、勝てばポイントが加算」というルールでした。
順位の不思議
Embed from Getty ImagesFIFAランキングは強さの基準になるわけですが、”疑問”を感じることも。
「なんでこのチームが上?」もあれば、「なんでこんなに低い順位?」というケースもある。
ここでは、特に印象的な3カ国について見ていきます。
イタリア代表の順位
Embed from Getty Imagesイタリア=サッカー強豪国。
サッカーを詳しくない人でさえも、知っているくらいにサッカーが強い国です。
実際に、W杯優勝回数は4回。(歴代2位タイ)
FIFAランク9位というのも納得です。(2025年4月時点)
ただ、よく思い出してください。
イタリアって、2大会連続でW杯出場を逃しています。(2018年・2022年)
なんでこんなに順位が高いの??
これは、ヨーロッパの大会で優秀な成績を残しているからです。
- EURO2021優勝
- ネーションズリーグ3位(2大会連続)
欧州は、南米と並んでサッカー最強の地域。
重要度も高く、強豪揃いの大会で結果を出しているから、FIFAランク上位に残れています。
ドイツ代表の順位
Embed from Getty Images※2014年W杯で優勝したドイツ代表。
イタリアと同様に、ドイツもいわずと知れたサッカー強豪国。
W杯優勝回数は4回(歴代2位タイ)で、2014年W杯では圧倒的な強さを見せました。
ただ、近年はやや低迷中。
2018年、2022年と2大会連続でW杯GL敗退となっています。
実は、ドイツ代表のFIFAランクは1位でした。
2018年W杯前までは・・・。
本大会でGL敗退も影響し、次に発表されたFIFAランキングでは15位。
”1位→15位”という、なかなか衝撃的なランクダウンになりました。
クロアチア代表の順位
Embed from Getty Images2022年W杯ベスト16にて、PK戦の末に日本代表を破ったクロアチア代表。
サッカー通orサッカー初心者で、”最も印象が違う国”がクロアチアです。
やや地味な印象もありますが、W杯で2大会連続3位以上。
「超・強豪」と言ってもおかしくありません。
- 2018年W杯:準優勝
- 2022年W杯:3位
しかし、FIFAランキングは10位以下。
実は、これはイタリア代表とは逆のケース。
欧州大会での成績が、足を引っ張っています。
新設されたネーションズリーグでは準優勝の経験があるものの、ユーロでの最高順位はベスト8。
直近のユーロ2024ではGL敗退という結果に。
W杯での成績はもちろんですが、「大陸別の大会も重要」ということがわかりやすい事例です。
まとめ
FIFAランキング=強さの基準。
重要な大会で勝ち抜き、強豪に勝利する。
そうすることで、FIFAランクの順位は上がっていきます。
「強豪国」への仲間入りを目指している日本代表。
今後目指すは、”TOP10入り”です!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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