2023年3月8日に、YBCルヴァン杯第1節柏レイソルvs鹿島アントラーズが開催されました。
Jリーグでは勝てない日々が続いているレイソル。
リーグ戦ではないものの、ルヴァンカップも重要な大会の一つ。
流れを変えるためにも”勝利”が欲しいところ。
カップ戦では、Jリーグにはなかなか出場できていない選手の出場機会も多いです。
選手たちにとっては、アピールのチャンス。
タイトル獲得はもちろん、出場機会獲得のためにも気合いの入る一戦です。
2023年シーズンより、U-21選手の先発規定が復活しました。
ルヴァン杯の試合には、21歳以下の日本人選手を1名以上先発させる必要があります。
当日の様子
平日開催ながらも6674人

この試合の入場者数は6674人。
平日開催ながらも、予想以上の人々がスタジアムに訪れました。
私が到着したのは前半20分頃。
スタジアムに入って驚いたのは、鹿島のゴール裏が真っ赤なこと。
土日開催と変わらないほどの人々が選手をサポートしていました。
ジェイ=ロイ・フロートがピッチに
🎦今日の試合前、#フロート 選手のお披露目の様子です。ゴール裏からの断幕、ジェイコールと、温かい歓迎をありがとうございました👏👏👏#柏レイソル #reysol #Jリーグ #GROT https://t.co/8wH7ck1yVy pic.twitter.com/jD78dQlDiK
— 柏レイソルOFFICIAL (@REYSOL_Official) March 8, 2023
待ちに待った新外国人選手。
ジェイ=ロイ・フロート選手がサポーターの前に姿を現しました。
193cm・93kgでスピードが武器。
攻撃に迫力を与えてくれることは間違いありません。

高卒ルーキー2人がスタメン
この試合の柏レイソルのメンバー表には、2人の高卒ルーキーの名前が。
- 山本桜大
- モハマド ファルザン佐名
山本選手はJリーグでもすでにデビュー。
この試合でも、90分間高い強度でプレー。
後半には惜しいシュートも放っていました。
ファルザン選手は、この日がプロデビュー。
独特なリズムのドリブルでチャンスを量産。
この日、スタジアムで最も衝撃を与えた選手かもしれません。


スターティングメンバー
柏レイソル
スタメン

ベンチ入りメンバー
鹿島アントラーズ
スターティングメンバー

- GK 沖悠哉
- DF 関川郁万
- DF キム・ミンテ
- DF 広瀬陸斗
- DF 溝口修平
- MF アルトゥール・カイキ
- MF 松村優太
- MF 名古新太郎
- MF 中村亮太郎
- FW 荒木遼太郎
- FW 染野唯月
ベンチ入りメンバー
- GK 早川友基
- DF 安西幸輝
- MF 土居聖真
- MF 佐野海舟
- MF 仲間隼斗
- FW 師岡柊生
- FW 垣田裕暉
試合結果
『1-1』の引き分け。
試合終盤に細谷選手のゴールで追いつき、引き分けに持ち込みました。
得点者
・前半22分 松村優太(鹿島)
・後半45分 細谷真大(柏)
柏レイソル
Jリーグにもスタメン出場している選手たちはこの日も順調に活躍。
今期から加入した立田悠悟選手は、もはやレイソルのDFラインの要になりつつあります。
この試合で私がインパクトを受けたのはこの2人。
守田達弥選手とモハマド ファルザン佐名選手です。
守田選手は2022年夏に加入後、レイソルでは公式戦初出場。
2つのビッグセーブを見せ、勝ち点を引き寄せました。
ボールの持ち方を見ると、足元でのプレーは得意ではないかもしれません。
それを自身でも理解し、相手に寄せられた時には安全なプレーを選択。
Jリーグ通算258試合出場の経験は伊達ではありません。
ファルザン選手は、独特なリズムでボールを運び、幾度となくチャンスを作り出しました。
”右へのカットイン”は相手にも読まれていたはず。
それでも相手をかわせる技術に、スタンドからは大きな歓声が上がっていました。
遠目で見てもわかるほどの線の細さながらも、この活躍。
プロ仕様の身体になった時、恐ろしい選手になる予感がします。


鹿島アントラーズ
鹿島からすると、”あと1歩で勝利を逃した試合”だったでしょう。
個人的に印象深かったのが荒木遼太郎選手。
ひとつひとつのプレーの精度が高く、得点にも絡みました。
中央で受けるのが上手く、”トラップしながらのターン”は相手としては非常に嫌でした。
2021年Jリーグベストヤングプレーヤー受賞。
当時、19歳にしてJ1リーグ10ゴール7アシスト。
その後、怪我で長期離脱があったものの、現在スタメンに定着していないことが不思議なくらいのクオリティでした。
まとめ

なんとか勝ち点1を引き寄せたレイソル。
しかし、個人的にはとてもポジティブな引き分けです。
- 土壇場での得点
- 若手の台頭
- GK争いの激化
勝ちは逃しましたが、負けなかったことも事実。
普段は出場機会が少ない選手が躍動し、リーグ戦でのメンバー選考にも少なからず影響を与えるはずです。
最後に、短い時間ながらも結果を残した細谷真大選手。
一瞬の加速力、馬力が昨年以上に増しています。
”日本では手に追えない”という領域に足を踏み入れています。
海外移籍する前の伊東純也選手のような”絶対的な選手”になっており、海外挑戦は確実に近づいています。
もちろんずっとレイソルにいて欲しい気持ちもありますが、ぜひ今のうちに細谷選手のプレーを現地で観ておいてください!


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