11月5日にJ1リーグ第34節・柏レイソルvs湘南ベルマーレが行われました。
早いもので、2022年シーズンも最終節。
現在のレイソルは、”9試合勝ちなし”で、首位争いをしていたのがウソのような状況に。
また、大谷秀和選手、染谷悠太選手が現役引退を表明。
シーズン最終戦を、勝って締めくくりたいところです。
対するベルマーレは、”ほぼ残留を決めている状態”で最終戦に臨みます。
引き分け以上で自力での残留が確定するだけに、多くのサポーターもアウェイの地に駆けつけました。
試合前
この試合はJリーグ最終戦であると同時に、大きな悲しみの中での開催となりました。
2022年10月21日にテゲバジャーロ宮崎に所属する工藤壮人選手が逝去しました。
約10年前、柏レイソルのエースとして、公式戦66ゴールを記録。
レイソルのアカデミーで育ち、レイソルの9番を背負って数々のタイトルを獲得。
いつも熱く・全力でプレーし、サポーターからの大人気の選手でした。
どんな形からでも得点を奪い、ゴール後のエンブレムを叩く姿は、幾度となくサポーターを熱狂の渦に包みました。
工藤壮人選手への献花台

この試合では、工藤選手への献花台が設置されました。
柏駅からスタジアムに向かうサポーターの手には”元気なお花”が。
駅周辺のお花屋さんには大行列ができていました。
献花台が設置されたのは、柏レイソルアカデミーが使用する練習場。
工藤選手に似合う”元気なお花たち”が、彼が育ったアカデミーの練習場にお供えされました。
工藤壮人選手へのサポーターからのメッセージ

「柏レイソルの一時代を背負った男、工藤壮人。その魂と偉大な功績は永久不滅。我々の記憶に刻み込まれる。」
- 魂のこもった全力プレー
- 勝利を手繰り寄せる数々のゴール
柏レイソルが獲得したタイトルのほとんどに、工藤選手の貢献がありました。
ゴールという数字だけでなく、私たちサポーターには”工藤選手のプレー”は記憶に残り続けています。

「熱きストライカー工藤壮人を忘れない」
湘南サポーターからもメッセージが掲げられました。
対戦相手には”非常に怖い選手”だった工藤選手。
柏サポーターだけでなく、全Jリーグサポーターの記憶に刻まれています。
心より、ご冥福をお祈りします。
スターティングメンバー
柏レイソル

ベンチ入りメンバー
- GK 守田達弥
- DF 川口尚紀
- DF 田中隼人
- MF 大谷秀和
- MF 山田雄士
- FW 武藤雄樹
- FW 細谷真央
湘南ベルマーレ

ベンチ入りメンバー
- GK 富居大樹
- DF 大岩一貴
- MF 山田直輝
- MF 米本拓司
- MF 中野嘉大
- MF 阿部浩之
- FW ウェリントン
試合内容

1-2での敗戦。
湘南のハイプレスに苦しみ、思うようにボールを持てなかったレイソル。
後半開始時には、まさにそのハイプレスによって、瀬川選手の恩返しゴールが生まれてしまいました。
”10試合勝ちなし”という不満も残る形でのシーズン終了となりますが、この試合では来年につながる新たな光も。
初先発を果たした真家英崇選手は、高卒一年目とは思えないポストプレーを披露。
”後ろの選手が上がる時間”を体を張って作り出していました。
引退セレモニー
今シーズンを最後に現役を引退する、染谷悠太選手、大谷秀和選手の引退セレモニーが行われました。
湘南サポーターからは、カタールW杯日本代表入りを果たした元湘南の遠藤航選手、山根視来選手への弾幕と共に、染谷、大谷両選手への弾幕も掲げられました。


染谷悠太選手

染谷選手は2019年に柏レイソルに加入し、J2に降格したレイソルを支えました。
CB(センターバック)として相手の攻撃を何度も防ぎ、ゴールライン上でシュートを防ぐことも。
染谷選手の熱く・気持ちのこもったプレーは、柏サポーターの心を何度も熱くしました。

大谷秀和選手

柏レイソルで20年間プレーした大谷秀和選手。
柏レイソルU-15から数えると、26年間レイソルに在籍しました。
3度の降格を経験するも、それ以上の数のタイトルを獲得。

いつも冷静沈着で、クレバーなキャプテン。
- 柏レイソル=大谷
- 大谷=キャプテン
そんな印象を持つJリーグファン、レイソルサポーターも大勢いるはずです。
1つのクラブで20年もプレーすることは本当に偉大なことです。
クラブへの愛着だけでなく、実力がなければいけません。
大谷秀和は、”バンディエラ”という言葉が誰よりも似合う選手です。

今シーズン限りでの現役引退を決断した選手たちをご紹介しています。

まとめ
2021年シーズンは4度目のJ2がチラつき、気が気ではない一年でした。
それに対して今シーズン序盤は首位争いをし、誰も予想しないほどの快進撃。
ただ、シーズン後半は急失速し、”序盤の貯金”がなければ「あわや・・・」ということもあり得たかもしれません。
来シーズンは、「1年通して首位争い」を楽しめますように。
今節の対戦相手・湘南ベルマーレには元レイソル戦士が2人。

瀬川選手・茨田選手は、スタジアムを一周して柏サポーターに挨拶をしてくれました。
昨年までレイソルでプレーした瀬川選手は、得点を決めるもノーセレブレーション。
試合後は、大谷選手とユニフォームを交換していました。
茨田選手はレイソルで7年間プレー。
工藤壮人選手はレイソルユースの1学年先輩で、試合前の黙祷の際には涙を流していました。
また、大谷選手のセレモニーを見るため、チームバスには乗らず。
所属チームは違えど、レイソルへの想いが感じられる両選手でした。
バスは出発しましたが、スタジアムに残って最後まで #大谷秀和 選手の引退セレモニーを見つめる #茨田陽生 選手。
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) November 5, 2022
「本当に素晴らしい人だし、こんなにすごい人はもう現れないんじゃないかと思います」と。#bellmare #ベルマーレ pic.twitter.com/INGpDKdnUv
2022年の順位は7位。
悪くない順位ではありますが、もっと上にいけたはず。
来シーズンは、より強い柏レイソルが見れますように。
2022年シーズン、お疲れ様でした!
2022年カタールW杯メンバーはこちら




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