やたらと速い伊東純也
2022年で海外でのプレーは6年目を迎えます。
柏レイソルでは”やたらと速いスピード”を武器に、サポーターからの人気はNo.1。
Jリーグで圧巻のパフォーマンスを披露し、満を持して海外挑戦。
ヨーロッパでも結果を出し続け、ベルギーではアシスト王に輝いています。
2022年カタールW杯アジア最終予選では、4試合連続得点。
W杯本大会には3試合に出場し、ドイツ・スペインへの大金星に貢献しました。
Embed from Getty Images今でこそ輝かしいキャリアを歩む伊東選手ですが、高校時代までは無名の存在でした。
プライベートでも大人しく、口下手という意外な一面も。
今回は、伊東純也選手のプレースタイルとこれまでの経歴について解説します。
Twitterにて、某サッカーメディアの「伊東純也ヘンク残留宣言」という投稿に対し、伊東選手は「残留宣言したことない」とリプライ。
その事件から数日後の移籍発表となりました。
2022-23シーズンより、DAZNがフランスリーグ・リーグアンの放映権を獲得。
伊東選手、南野選手の試合を毎試合観戦することができます。

伊東純也について
- ポジション:MF/FW
- 生年月日:1993年3月9日
- 出身地:神奈川県横須賀市
- 所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
- ポジション:MF/FW
- 背番号:39番(日本代表では14番)
- 身長:176cm
- 体重:68kg
あだ名はイナズマ純也!?
Embed from Getty Images日本代表の解説でお馴染み・松木安太郎さんが呼んだことで広まった「イナズマ純也」。
イナズマのように鋭いドリブルをする伊東選手にはピッタリのあだ名です。
ちなみに、柏レイソル時代は、「I J」や「J」という愛称でした。
当時レイソルに所属していた田中順也選手(現・FC岐阜)が名前のイニシャルから「T J(ティージェー)」という愛称に。
そこから、伊東選手もイニシャルの「 I J (アイジェー)」や「J (ジェー)」と呼ばれるようになりました。
柏時代、伊東純也の応援歌は2つ
Embed from Getty Images長く在籍している選手や、期待の大きい選手に対し、サポーターは選手個別のチャント(応援歌)を歌います。
伊東選手は柏レイソル加入時に、「やたらと速い」というフレーズの入ったチャントが歌われていました。
その後、サポーターの期待以上の活躍でレイソルNo.1の人気選手に。
そして伊東選手には、プレースタイルのように”ノリノリ”な2曲目のチャントも歌われるようになりました。
伊東純也はコミュ障?
Embed from Getty Images伊東選手は自ら「コミュ障」と言うほどの人見知りです。
レイソルでチームメイトだった大津祐樹選手によると、移籍当初の伊東選手は”チームに溶け込むまでは、ロッカーの隅で体育座りをして漫画を読んでいる”ほどだったそうです。
海外に移籍してからも、必要以上にはコミュニケーションをとらず、”結果”でチームからの信頼を勝ち取りました。
モノマネ芸人の似東純也
来ちゃった✨⚡️
— 似東純也 / Junya Nito (@nito_junya) September 10, 2022
一丁前にアウェイでドキドキなんかしてる。笑#柏レイソル #浦和レッズ pic.twitter.com/opOWYBLOPP
伊東選手のモノマネ芸人・似東純也さんをご存じですか?
伊東選手在籍時のユニフォームを身にまとい、スタジアムでは大勢のレイソルサポーターに写真撮影を求められる人気ぶり。
伊東選手が通っていた美容室に行くなど、「伊東純也により似るための努力」は惜しみません。
伊東純也のプレースタイル
Embed from Getty Images日本代表のエースとして活躍する伊東選手。
そのプレースタイルには華があり、多くの子供達が憧れることは間違いありません。
- 爆発的なスピード
- 得点を演出するアシスト能力
- チームを救う決定力
- 90分間走り切れるスタミナ
爆発的なスピード
伊東選手は走るのがとても速く、相手選手を置き去りにする程のスピードです。
そのスピードはアジアだけではなく、ヨーロッパでも輝いており、「我が子にも伊東選手のスピードを!」というお父さん・お母さんがたくさんいます。
得点を演出するアシスト能力
伊東選手は主戦場とする右サイドを駆け上がり、数多くの得点を生み出しています。
スピードに乗ったドリブルで相手DF陣を切り裂き、中央で待つ味方にピンポイントのクロスを提供します。
キック精度が高く、セットプレーのキッカーを務めることも多いです。
チームを救う決定力
伊東選手は2022年カタールW杯アジア最終予選で4試合連続得点を決めています。
W杯出場が危ぶまれる時期もありましたが、伊東選手の得点が日本をW杯に導きました。
伊東選手は元々はチャンスメイクが得意な選手でしたが、得点を決める力が年々増しています。
90分間走りきれるスタミナ
伊東選手は攻撃だけでなく、守備の能力も高い選手です。
そして、攻守ともに高い強度でプレーし続けるスタミナを持ち合わせています。
W杯のクロアチア戦では、前後半+延長戦120分間プレー。
試合終了間際でも、”まるで交代出場した選手”のようなプレーをみせていました。
現代サッカーでは、攻撃的な選手も守備を求められます。
伊東選手は、まさに現代的なサッカー選手といえます。
伊東純也の経歴
- 鴨居SC(横須賀市立小原台小学校)
- 横須賀シーガルズ(横須賀市立鴨居中学校)
- 逗葉高校サッカー部
- 神奈川大学サッカー部
- ヴァンフォーレ甲府
- 柏レイソル
- KRCヘンク(ベルギー)
- スタッド・ランス(フランス)
日本代表になる選手は、小さい頃から”エリート街道”を歩んできた選手も多いです。
伊東選手は決してエリートとは言えないサッカー少年で、Jクラブ下部組織への落選も経験しています。
小学生時代
伊東選手は、小学生時代は鴨居SCというチームでプレーしています。
土日がメインの活動とするチームで、卒団後はJリーグの下部組織に入団する選手もいるチームです。
ちなみに、伊東選手はマリノス下部組織のセレクションを受け、不合格になっています。
Embed from Getty ImagesOBには伊東選手の他に、現・SC相模原の柴崎貴広選手、元アテネ五輪代表の谷口博之さんがいます。
上の画像は鴨居SCの先輩・後輩対決で、14番が伊東選手、29番が谷口さんです。
中学生時代
中学生時代は、社会人サッカー神奈川県2部に属する・横須賀シーガルズのジュニアユースでプレーしています。
神奈川県の強豪チームで、関東大会に出場することもあるチームです。
現在は、石川直宏さん(現・FC東京クラブコミュニケーター)もチーム強化に携わっています。
女子チームも強く、なでしこジャパンのメンバーも複数人出しています。
高校時代
高校時代は、神奈川県立逗葉(ずよう)高校のサッカー部でプレーしています。
逗葉高校は、過去に全国大会への出場暦もある高校です。
近年は全国の舞台からは遠ざかっており、伊東選手の在籍時も県大会ベスト32で姿を消しています。
(インターハイ予選では県ベスト8になっています。)
伊東選手が逗葉高校を選んだ理由は、”強豪だと上下関係が厳しそう”と”家から近い”。
まるでスラムダンクの流川楓のようです。
大学時代
大学時代は、関東1部の強豪・神奈川大学サッカー部でプレーしています。
「家から近い」という理由もあって神奈川大学を選んだ伊東選手ですが、周りは全国区の選手ばかり。
その中でも試合に出場し、関東大学選抜や日本選抜に入ることでプロ入りへの明確なイメージができあがったはずです。
1学年後輩には、鹿島FW鈴木優磨選手の兄・鈴木翔大選手(いわきFC所属)も所属していました。
ヴァンフォーレ甲府
Embed from Getty Images伊東選手は大学卒業後、当時J1のヴァンフォーレ甲府に加入します。
大卒1年目ながらもレギュラーに定着し、リーグ戦30試合に出場し、4得点を記録します。
武器のスピードはプロの世界でも通用し、「スピードスター伊東純也」の名は一気に有名になりました。
伊東選手は大学3,4年時には関東2部でプレーしていたこともあり、オファーを出したJ1クラブは甲府だけとも言われています。(出典:Number Web)
柏レイソル
Embed from Getty Images甲府で1年プレーした後、伊東選手は柏レイソルへと移籍します。
移籍当初は不慣れなサイドバックでプレーするなど、本領発揮ができずにいましたが、本職のサイドハーフに戻るとブレイク。
日本代表にも選出され、柏の「J(柏時代の愛称)」はスター選手へと駆け上がりました。
また、武器である”縦への突破”が対策されると、”サイドへのカットイン”を習得し、プレーの幅がどんどん広がっていきます。
KRCヘンク
Embed from Getty Images伊東選手はJリーグ屈指のプレーヤーへと成長し、海外挑戦を決断します。
柏からKRCヘンクに移籍し、ベルギーで3年半プレー。
その間に、リーグベストイレブンに選ばれ、ヨーロッパリーグでは強豪相手にも躍動し、サッカーの本場でも通用することを結果で示しました。
日本代表にも定着し、現在では日本のエースとしてチームを引っ張る存在です。
スタッド・ランスについて
3年半プレーしたベルギーを離れ、フランスへと渡った伊東選手。
今回の移籍金は、クラブ史上最高額とも噂されています。
毎試合のように退場者が出てしまい、思うような結果が出ていないランス。
それでも、チーム2位の4ゴールを決め、チームを引っ張る伊東選手。(2022年10月現在)
ここからは、伊東選手が所属するスタッド・ランスについてご紹介します。
Embed from Getty Images- 創立:1911年
- クラブカラー:赤×白
- 本拠地:ランス
- ホームスタジアム:スタッド・オーギュスト・ドローヌ(21,029人収容)
2021-22年シーズン順位:12位
スタッド・ランスは1940-60年代に6度の優勝を誇る古豪です。
結果が振るわず、2部リーグに降格することもありましたが、近年は1部に定着しています。
日本とのつながりとしては、元日本代表監督のフィリップ・トルシエさんの現役生活最後となったクラブです。
Embed from Getty Images1992年には、破産宣告を受けた過去があるクラブです。
ランスについて
Embed from Getty Imagesランスは、フランス北部に位置する都市です。
ノートルダム大聖堂をはじめ、世界遺産に登録されている建造物が複数あります。
- ノートルダム大聖堂
- 大司教公師トー宮殿
- サン=レミ旧大修道院
シャンパン作りも有名で、グルメの街としても知られています。
まとめ
名実ともに日本代表のエースとなった伊東純也選手。
「イナズマ純也」と名付けられる程のスピードで、相手DF陣を切り裂き、ゴールへと突き進みます。
カタールW杯では得点こそなかったものの、攻守に渡って奮闘。
特に、クロアチア戦では120分プレーしながらも、最後までイキイキしたプレーを披露。
世界最高の舞台で、伊東純也がワールドクラスであることを証明しました。
4年後のW杯の時は、伊東選手は33歳。
それでも、2回目のW杯に挑み、ベスト8の壁を破ってくれる気がしています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
こちらの記事も、ぜひ楽しんでください!


コメント