7/5に、日本代表MF堂安律選手がドイツのフライブルグに完全移籍することが正式に決定しました。
Embed from Getty Images10代の頃から海外でプレーし、2022-23シーズンでヨーロッパ6シーズン目となります。
その6シーズン目にプレーする国に選んだのはドイツ。
森保JAPAN結成当初は、絶対的存在として活躍していたものの、現在は伊東純也選手の活躍、三笘薫選手の台頭等により、定位置争いも苦境に立たされています。
堂安選手は当然W杯の本戦出場、スタメン獲得を目指しています。
今回は、そんな逆境を楽しむ堂安選手の経歴、新天地となるフライブルグについて”10分でわかるように”解説していきます。
3月に日本代表に選ばれなかった際、堂安選手はTwitterにて「逆境大好き人間がんばりまーす!」と投稿をしています。
堂安律選手について
- ポジション:MF
- 生年月日:1998年6月16日
- 出身地:兵庫県尼崎市
- 身長:172cm
- 体重:70kg
堂安選手のお兄さんである、堂安憂選手も2020年までプロサッカー選手でした。
J3長野パルセイロ、天皇杯の”ジャイキリ”で話題になったおこしやす京都ACでプレーしていました。
堂安律選手のプレースタイル
堂安選手の代名詞といえば”ドリブル”です。
左利きならではの独特のタッチから繰り出す”カットインからのシュート”での得点には見覚えのある方も多いはず。
また、相手に競り負けないフィジカルの強さも兼ね備えています。
最近では、長友選手にトレーニングの弟子入りをしたのだとか。
強靭のフィジカルに磨きがかかりそうですね。
ピッチ外にも注目
堂安選手はビッグマウスな発言をすることでも有名です。
先日、同じくビッグマウスで有名な本田圭佑選手とのTwitterでの絡みは大きな話題となりました。
本気でW杯で優勝したいという想いを持つ者同士の会話に、サッカーファンは興味津々でした。
日本代表のことでしょうか?
— Ritsu Doan/堂安 律 (@doan_ritsu) June 15, 2022
堂安律選手の経歴
プロ入り前
- 浦風FC
- 西宮少年SS
- ガンバ大阪ジュニアユース
- ガンバ大阪ユース
プロ入り後
- ガンバ大阪
FCフローニンゲン(オランダ・レンタル移籍) - FCフローニンゲン
- PSVアイントホーヘン(オランダ)
アルメニア・ビーレフェルト(ドイツ・レンタル移籍) - PSVアイントホーヘン
小学生時代
小学生時代は、3年生までは浦風FC、4年〜6年生は西宮SSでプレーしています。
小学4年時にC大阪のセレクションを受け、残念ながら不合格となっています。
「情熱大陸」に出演した際、不合格になったセレッソ大阪からのオファーを1秒で断ることが目標だったと語っています。
中学生時代
中学校に進学する際には、ガンバ大阪、セレッソ大阪、名古屋グランパスの下部組織からオファーがあり、堂安選手はガンバ大阪ジュニアユースでのプレーを選択します。
堂安選手はガンバでも圧倒的な実力を披露し、1学年上のチームに飛び級しています。
そのチームで春・夏・冬の全国大会で優勝するという快挙を成し遂げています。
小学生時代に掲げていた「セレッソ大阪からのオファーを1秒で断る」という目標も、無事に達成しています。
高校生時代
高校生時はガンバ大阪ユースでプレーする傍ら、二種登録にてトップチームでも試合に出場しています。
16歳の時に、ACLでプロデビューを果たし、この記録はクラブ史上2番目の早さとなりました。
ちなみに、「ガンバの最高傑作」とも言われる、宇佐美貴史選手のデビューは17歳なので、宇佐美選手よりも早いデビューです。
公式戦の史上最年少記録は髙木彰人選手です。(現・ザスパクサツ群馬所属)
リーグ戦の最年少記録は堂安選手となっています。
ガンバ大阪
Embed from Getty Imagesここまでは順調なステップアップを見せてきた堂安選手ですが、トップチームの壁は厚く、ガンバ大阪U-23(23歳以下がメインのチーム)中心の活動となります。
ガンバには3年間所属し、リーグ戦はわずか15試合の出場。
ただ、「まだ19歳なのでこれから」というタイミングで、堂安選手は海外挑戦を決断します。
FCフローニンゲン
Embed from Getty Images堂安選手はオランダのFCフローニンゲンに移籍します。
1年目はガンバ大阪からのレンタル移籍でしたが、なんと29試合9ゴールを記録。
その結果が認められ、フローニンゲンは買取オプションを行使して完全移籍。
2年目も34試合で6ゴールを決め、オランダでも注目の的となります。
※2018-19シーズンは、板倉滉選手と共にプレーしています。
買取オプション
レンタル移籍の期間が終了時に、移籍金を支払って完全移籍にする制度。
結果を残した選手に対して行使される。
PSVアイントホーフェン
Embed from Getty Images活躍が認められた堂安選手は、オランダの強豪PSVアイントホーフェンに移籍します。
フローニンゲンは堂安選手を手放すつもりはなく、堂安選手自らフローニンゲンの首脳陣に依頼し、この移籍が実現しています。
強豪PSVに移籍するも、なかなか定位位置確保には至らず。
監督交代後は更に苦境に立たされることに。
19試合2得点と、堂安選手にとっては悔しい1年になりました。
アルミニア・ビーレフェルト
Embed from Getty Images堂安選手はPSVからのレンタル移籍で、ドイツのビーレフェルトに加入します。
ビーレフェルトは2019-20シーズンに2部リーグで優勝。
11年ぶりのブンデスリーガ1部での戦いとなりましたが、2020-21シーズンは15位で見事残留に成功。
堂安選手も34試合5ゴールと、チームの残留に大きく貢献しました。
ビーレフェルトでは、”古都のネイマール”の異名を持つ奥川雅也選手と共にプレーしています。
PSVアイントホーフェン
Embed from Getty Imagesドイツでの活躍が認められ、堂安選手は所属元のPSVに復帰。
開幕当初は戦力として疑問視する声もありましたが、シーズン途中からスタメンに定着。
24試合8ゴールを記録し、チームも2位という好順位でシーズンを終えました。
2021-22シーズン後、監督からの慰留があったものの、堂安選手は再びドイツへの移籍を決断します。
2021-22シーズン開幕前、堂安選手は日本代表の10番を背負い、東京五輪を戦いました。
堂安選手の新天地「SCフライブルグ」について
- チーム名:SCフライブルグ
- ホームタウン:フライブルグ
- 創設:1904年
- チームカラー:赤・黒
- スタジアム:ヨーロッパ・パーク・シュタディオン(34,900人収容)
フライブルグについて
Embed from Getty Imagesフライブルグはドイツの南西部に位置している、人口約23万人の街です。
フライブルグ大聖堂を筆頭に、美しい街並みが広がります。
環境都市として知られ、ソーラーパネルなど自然エネルギーを用いて生活しています。
日本からの留学生も非常に多いです。
SCフライブルグ
Embed from Getty ImagesSCフライブルグは、ドイツの中堅クラブとして知られます。
かつて浦和レッズを指揮したフィンケ監督が、16年間に渡って監督を務めたこともあります。
大学が多くある街で、フライブルグのサポーターには学生も非常に多いです。
2021-22シーズンはブンデスリーガ6位となり、2022-23シーズンはヨーロッパリーグへの出場も決まっています。
2010年から2シーズンに渡り、元日本代表の矢野貴章選手(現・栃木SC所属)も所属していました。
まとめ
10代の頃から注目を浴び、19歳以下のアジア最優秀選手にも輝いた経歴のある堂安選手。
現在の立ち位置は、期待以上のものとは言えないかもしれません。
ただ、まだ24歳ということも事実。
これからの活躍次第では、ビッグクラブでのプレーも夢ではありません。
新天地フライブルグで活躍し、W杯日本代表メンバー入りを果たせるのか。
そして、堂安選手の”カットインからゴール”で、日本代表をどこまでも高みへと連れて行ってくれることにも期待しましょう。
W杯は、ABEMAにて全試合無料で放送予定です。
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