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経験者と初心者の分岐点はどこ?サッカー・フットサルにおける経験者の定義を3つの視点から考察

フットサルゴールの写真

サッカー・フットサルをやっている方々にお聞きしたいことがあります。

サッカー・フットサル経験者とは、どのくらいのレベルの人のことを指しますか?

2022年で、僕が運営するエンジョイ系のフットサルチームは設立から10年になります。
その10年間の中で、メンバーの入れ替わりや、戦力強化のために新しい人に参加してもらう機会がたくさんありました。

方針として、チームのレベルを少しずつ上げていきたいと考えています
そのため、チームに参加してもらうにあたってサッカー・フットサルの経験者かどうかは必ず確認しています。

経験がないからお断りをするというわけではなく、経験者にはチームレベルの底上げを、未経験者には熱意に期待して、僕たちのチームに体験参加してもらっています。

いざ参加してもらうと、「経験者って言ってたけど、本当に経験者?」と感じることがあります。

もちろん、ブランクがあってボールタッチの感覚がにぶっていたり、思っていた以上に走れなかったりということはあるはずです
そういった場合でも、基礎的なプレーや判断の部分で「昔サッカーやってたんだろうなぁ」とわかります。

ですが、基礎的な部分での粗が目立つ人の場合、「本当にサッカーやってたのかなぁ」と思うこともあります。

前述した通り、未経験者だからいけないというスタンスではありません
経験者、未経験者ともにチームに加入してもらいたいですが、それぞれに求める役割があります。

反対に、初心者の人も自分はいつまで初心者なのだろう?と思ったことはありませんか?
たしかに学生時代はサッカーをやっていなかったけど、大人になってから何年もフットサルをプレーしていたり。
サッカー部に所属していた人とプレーしたら、自分の方が上手かったり。

そんなことを考えると、「経験者ってどのレベルのことを言うの?」という疑問が出てきます。

  • 小学生の頃サッカーをやっていた
  • 中学生までサッカーをやっていた

義務教育の頃にサッカーをやっていた場合、「ある程度の基礎技術は備えている」という印象です。
特に、中学で部活に入っていた場合は「戦力になってくれるだろう」と思います。

  • 中学の頃クラブチームに所属していた
  • 高校までサッカーをやっていた
  • 高校までプレーし、大学でもサークルに所属している

上記3つのパターンの人の場合、チームの大きな戦力になってくれるという期待を抱きます。

ですが、みなさんも思い出してみてください。

同じチームでも、いろんなレベルの人がいましたよね?

同じチームでも、サッカーがすごくうまい人もいれば、ボールを蹴った時にバックスピンがかかってしまうような人もいたはずです
特に、小学生時代のみの経験者となると、レベルを予想するのは難しくなります。

チーム内活動だけでなく、対外試合をする際にも、経験者と未経験者の比率を正確に伝えることは非常に大切です。
せっかく練習試合を組んだけど、レベル差があって気まずい想いをするようなことは避ける必要があります。

そこで、僕たちのチーム独自で、経験者の定義を設定しました
3つの視点から判断をしているので、チームレベルを正確に伝えるための参考にしてもらえたら嬉しいです。

また、初心者の人も、「自分が経験者と名乗れるかどうか」の指標にもなります。
足りないところを埋めるよう努力すれば、経験者へと近づくことができます。

大会カテゴリーでもある、「スーパービギナー」などのワードを用いてレベルを伝えられることがあります。
そのレベルの伝え方だと、ミスマッチが頻繁に起きます。
経験者・未経験者の比率を”正確に伝えること”こそが、楽しくプレーする秘訣です。

目次

サッカー・フットサルの技術

「ボールを蹴れる」といっても、人によって様々です。
例えば、色んな球種のキックが蹴れる人もいれば、インステップではうまく蹴れないという人もいます。

では、経験者と定義付けるためにはどんな技術が必要なのでしょうか?
僕たちのチームでは、3つの明確な指標があると考えています。

止めて・蹴る

サッカーの基本である、トラップとキックです。

サッカーが上手い人とプレーすると、1本のパスだけでも上手さがわかります
たった1本のパスで上手さがわかってしまう程、トラップとパスが正確で、上手い人は基礎的な能力が高いです。

経験者との分岐点は、自分の蹴りやすい位置にトラップをし、相手の足元に鋭いパスを出せるかどうかだと考えています

パスを10往復した際に、パスを出し合った2人の立ち位置がほとんど変わっていなければ、どのチームに行っても経験者だと認識してもらえるはずです。

プロのサッカー選手やフットサル選手は「止めて・蹴る」を極めています。
元日本代表の遠藤保仁選手や中村憲剛さんはその最たる人物で、難しいバウンドでも簡単にトラップし、遠くにいる味方にも正確なパスを出します。

「止める・蹴る」の第一人者である風間八宏さんの本はとても面白いです。
帯に載っている、中村憲剛さん言葉がとても印象的です。

ボールをまっすぐ蹴れる

サッカー経験のない方だとイメージしにくいかもしれませんが、ボールをまっすぐ蹴ることは難しいです。

普通にボールを蹴ると、自然とカーブがかかってしまいます。

まっすぐボールを蹴るためには、以下の2点が重要です。

  • ボールの芯を蹴る
  • 一定以上の強さでボールを蹴る

ボールをまっすぐ蹴ることができるのは、キックの技術がある人だけです。

大きくカーブをかけることも難しいですが、まっすぐボールを蹴ることも同じくらい難しいです。
どちらのキックも、軸足の踏み込みが大切です。

インステップキックができる

小学生のサッカーの本では最初の方に出てきますが、インステップキックは難しいです。
僕も小学生の頃大苦戦しましたし、現在チームい所属する初心者メンバーも毎週インステップキックの練習をしています。

足の甲でボールの芯を捉える正確性が求められるので、少しでも芯からズレると狙いとは違う方えボールが飛んでしまいます。

インステップキックは難しい反面、強いボールを蹴ることができます。
矢のような鋭いシュートは、インステップでのシュートが多いです。

技術を磨くために

技術を磨くには、練習しかありません。
では、どんな道具が必要なのかを紹介します。

ボール

ボールが一番大切です。
ボールは年齢によって異なるので、それぞれ紹介します。

値段が安いものを選んでしまうと、通常のボールよりも軽いこともあります。
その場合、上達への効率が悪くなります。
個人的に、定価が3,000円以下のボールは避けるようにしています。

小学生まで

小学生までは4号球を使用します。
大人が使用するボールよりも、ひと回り小さいボールです。

中学生〜大人

中学生以上の年齢は、5号球を使用します。
プロの試合でも、5号球が使われています。

フットサル

フットサルでは4号球を使用します。
サッカーボールよりも重く、バウンドしにくいです。

コーン

部活などで頻繁に使用し、コーンの間をドリブルして練習することで、ドリブルの技術が高まります。
ステップワークの練習にも使います。

リフティングボール

リフティングが上手になるためのボールです。
リフティングできる回数が増えると、ボールタッチが上達します。

プレー中の動き

サッカー・フットサル経験がある人は、ボールを扱う技術だけではなく、プレー中の動きの質も高いです。

「経験者同士だとパスが回るのに、未経験者がいるとパスが回らない」ということが頻繁に起きます。
これは、動きの質によって、パスコースを作れているかどうかの差です。

パスを出した後、止まらない

サッカー経験者は、パスを出した後に動きを止めません。

サッカー・フットサルは常に動き続けるスポーツです。
パスを出したら、再度パスをもらうために走る必要があります。

パスを出すたびに足を止めてしまう選手は、サッカーが上手い人にはほとんどいません。

シュートを打つ時や、サイドチェンジのように大きくボールを蹴る際は軸足を強く踏み込む必要があります。
その場合、一旦は止まりますが、その後すぐに動き出します。

オフ・ザ・ボールの動き

オフ・ザ・ボールとは、ボールを持っていない時の動きのことです。

サッカーは90分の中で、ボールに触れるのは1人2分間程度だと言われています。
残りの88分間はボールを持っていないので、その88分でどれだけ質の高い動きができるかが重要です。

具体的には、以下のような動きが重要です。

  • パスをもらえるような位置、タイミングか
  • パスを受けた後、すぐにパスを出せる体の向きか
  • オフサイドにかからないように動けているか

もちろん上の3点以外にも、重要な動きはたくさんあります。
共通しているのは、「パスを受けることができて、次のプレーにつなげることができるのか」になります。

スペース作り

自分がボールを受けるだけでなく、味方がプレーしやすいようなスペースを作ることも大切です。

例えば、下の画像を見てください。

サッカーの動きの説明の画像

攻撃と守備の選手の人数が同じで、ゴールを奪うチャンスです。
ですが、9番、11番には相手DFがピッタリとマークについています。

このシーンは、11番が味方のスペースを作る動きをするだけで、より大きなチャンスに変わります

11番はゴール正面にいましたが、サイドに流れる動きをしました。
その動きを見た相手の3番は、11番についてきます。

そうすると、9番がゴール前に走り込むスペースが生まれ、大きなチャンスになります

もちろん、自分が点を決める確率は低くなります。
ただ、味方のスペースを作ることでチームの得点の確率は格段に上がります。
こういった味方を生かすプレーができることは、サッカーが上手い人の特徴です。

動きの質を高めるために

サッカー・フットサルの動きの質を上げるためには、この3つの方法がオススメです。

  • プロの試合をたくさん観る
  • 上手い人に質問をする

プロの試合をたくさん観る

プロの選手たちは、あなたの地元のサッカーが上手くて有名な人よりも”更に上手い”です
サッカーとフットサルの視聴方法は異なるので、それぞれご紹介します。

サッカー

DAZN(ダゾーン)

DAZN


日本のJリーグや日本代表、ヨーロッパの試合も観ることができます。
試合以外にもサッカー番組が多いです。
2021年までテレビ朝日で放送していた「やべっちFC」の生まれ変わりである、「やべっちスタジアム」はプレーの解説なども充実しています。

ドコモ光の回線を使っていると、通常よりも安くDAZNの視聴ができます
回線も検討中の方は、ぜひチェックしてみてください。

フットサル

AbemaTV(アベマ)

プロのフットサルの試合を観るまでは、フットサル=小さいサッカーだと思っていました。
実際は全く別の競技で、動き方なども大きく違います。

コートが狭く、球際の攻防も多くエキサイティングな試合が多いです。

フットサルのプロリーグであるFリーグは、AbemaTVで視聴できます。

上手い人に質問をする

上手い人に質問をすることは、上達への近道です。
プレー直後に、「いまのプレーどうだった?」質問することで、あなたのプレーへのフィードバックをもらいましょう。

質問をするのをためらってしまう人もいるかもしれませんが、遠慮する必要はありません。
僕もサッカー経験者ですが、質問をされて嫌だと感じたことは1度もありません

気になることは、どんどん質問しましょう。

僕たちのチームにも初心者はたくさん在籍しています。
特に上手くなっているのは、動きに関しての質問ができる人です。

チームに話し合う空気感を作るには、作戦ボードの使用がとても有効でした。
(参照:フットサルの話し合いにはあのグッズが必須!?チームに”〇〇”を導入して変わったこと4つ

プレー中の判断

技術や動きだけではなく、プレー中の判断も非常に大切です。

例えば、以下のようなことを常に考えています。

  • 速い攻撃をするのか
  • あえて時間をかけて攻撃をするのか
  • 遠回りだけど、いったん別の人にパスをして相手の守備をかき乱そう

よく重要だと言われるのは、プレーの2手・3手先を読むことです。
先のことを考えたプレーができる人は、サッカー・フットサルが上手い人です。

後ろに戻す

初心者に多いのは、状況を考えずに前に向かってしまうプレーです。

一旦前に進むのをやめて、後ろに戻して攻撃をやり直すことができる人は、そのワンプレーで経験者だとわかります

前に進むことはゴールに近づいているように感じますが、実はそうではありません。
相手の守備が整っている場合、ゴールを奪える可能性は非常に低いです。

一旦後ろに戻してやり直すことで、攻撃のチャンスは広がります。

サッカー観戦に行くと、「前行けよ!」という野次を飛ばしている人をよく見かけます。
もちろん、前に行くべきシーンもありますが、相手の守備が整っている時にもそういった野次は聞こえてきます。
その一つの発言だけで、サッカーを知っているかどうかがわかってしまいます。

複数の選択肢を持つ

サッカー・フットサルは騙し合いのスポーツです。

  • 右にいくと見せかけて左にいく
  • シュートと見せかけてパスを出す
  • 止まっているふりをして走り出す

このように、相手の裏をかくことが重要です。

反対に、初心者の人に多いのは、正直なプレーです

  • パス出したい方をずっと見てしまっている
  • 相手の足が出るタイミングでドリブルしている
  • キーパーのいる方向にシュートをうってしまう

こういったプレーは、ボールを持った時に選択肢が1つしかないことで生まれています。
守る側からしたら、簡単に動きを読めてしまいます。

経験者は選択肢を複数持っています

例えば、左右どちらにもパスを出せる身体の向きをしていたり、パスもドリブルもできるような位置にボールを置いています。

選択肢が複数あると、守る側はどんなプレーがくるのか読めません。
そうすると、対応が遅れてしまい、攻撃側の動きを止めることができなくなります。

プレーを言語化できる

サッカー・フットサルは試合展開が早く、一瞬で状況が変わります。
一瞬ではありますが、経験者は状況をしっかりと把握し、根拠を持ってプレーをしています。

「なぜそのプレーをしたのか」を言葉で説明できることは能力が高いことの証拠です。
プレーの言語化できる人ほど、ひとつひとつのプレーの精度が高いです。

自分がしたプレーを覚えていないことがあります。
これは、特に考えず、なんとなくプレーしてしまっている可能性があります
経験者になるには、しっかりと考えてプレーし、言語化できることが条件です。

判断の質を高めるために

判断の質を上げるためには、前述した「動きの質を高めるために」でご紹介した、試合を観ること上手い人に質問をすることが大切です

言語化する能力を鍛えるためには、本を読むこともオススメです。
特に、サッカーならではの表現を学ぶことで、チーム内での話し合いも円滑になるはずです。

まとめ

部活に所属していた頃は、経験者・未経験者という括りを気にしたことはありませんでした。
それは全員が上手くなるために練習をして、チームが勝つことを目指していたからだと思います。

大学生や大人になると、チームによって方針も大きく違います
勝利のみを目指すチームもあれば、楽しむことがメインのチームもあります。
メンバー構成も、初心者の比率がグッと上がります。

ただ楽しむだけなら簡単に思いますが、案外難しいです。
レベルを合わせないと試合にならなくなり、楽しさを感じないと参加する人数も減っていってしまいます。

そういった不安をなくし、心からサッカー・フットサルを楽しむには経験者・未経験者を把握することは最重要です。

「昔サッカーをやっていた」というだけではなく、いま現在どんなプレーができるのかが大切です。

初心者の人たちも、元サッカー部よりも上手くなるのは難しいはずです。
ですが、成長スピードは初心者の方が圧倒的に速いです

今回ご紹介した経験者の条件を満たせていれば、あなたは紛れもなくサッカー・フットサルの経験者です。
上手くなればなる程、プレーが楽しくなります。

プロの試合をたくさん観て、上手い人の助言を聞いて、どんどん上手くなってください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
ぜひこちらの記事も楽しんでください!

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この記事を書いた人

サッカーを好きになって26年。
土日のサッカー観戦・フットサルが生きがいです。

サッカー初心者の人が、
”もっと楽しく”観戦できるように。
サッカー雑誌を”もっと楽しく”読めるように。

寄り道をするように、
「ついついサッカーを観てしまう」。
そんなサッカー仲間を増やしたいと思い、
「蹴り道ブログ」を書いています。

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